【47都道府県シリーズ:鳥取(Tottori)編】 人口は全国最小!鳥取砂丘愛なら誰にも負けない

  • Nov 18, 2022
  • Mar 15, 2023
  • Asami Koga

鳥取砂丘

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。

今回取り上げるのは、中国地方で日本海側に位置する鳥取県!鳥取砂丘と松葉ガニで有名な鳥取について一緒に学んでいきましょう!

47都道府県で最も人口が少ない鳥取県。県民は地元愛と結束力が強い!

鳥取県
©Tottori Pref.

日本海側にあり、山陰地方の東側に位置する鳥取県は、人口が約55万人で47都道府県中、最も少ない県です。基礎自治体の数も4市14町1村で、市は鳥取市、米子市、倉吉市、境港市の4市だけ。人口が少ないのと、特に、県東部の因幡地方は、天候の変化が激しかったため、生きるために地域内での助け合いが不可欠だったそう。こうした背景から、地元民同士の結びつきが強く、地元愛が強固で上下関係を重んじる気質が強いです。

そのため、基本的には口下手で考え方は超保守的。ただ、誰にでも親切で、困っている人を助けてあげたいというボランティア精神旺盛な人が多いのが魅力です。

鳥取砂丘は鳥取の小中学生の「庭」!遠足の定番すぎて飽きられてる

鳥取の観光名所と言えばやはり鳥取砂丘!どこまでも続く砂の上を散策するもよし、ラクダ乗り体験やサンドボード、パラグライダーなど、砂丘ならではのアクティビティを楽しんだり、砂の美術館で彫刻作品を鑑賞したりと、見どころ満載です!

鳥取砂丘 らくだ乗り
©Tottori Pref.

しかし、観光客にとっては楽しい鳥取砂丘観光も、地元民にとっては最寄りの公園に行くようなもの。特に、鳥取市内の小中高校では、砂丘が定番の遠足スポットとなっているため、なんと小学校と中学校の9年間、毎年砂丘に徒歩で遠足に訪れたという人も。。。

そのため、市内の子どもたちに砂丘について聞いても、「飽きた…」と言われる可能性が高いです。今度鳥取県出身者と会う機会があったら、ぜひ小学校の遠足で砂丘に行ったことがあるか聞いてみては?

山奥にある、待ち時間2時間超えの絶品パンケーキに並ぶ

パンケーキ

2015年、鳥取県のJR鳥取駅近くにスターバックス コーヒー シャミネ鳥取店が初オープンして1000人以上の行列ができ話題となりましたが、実はセブンイレブンやドン・キホーテといった有名チェーンも鳥取県内に店舗がなかったそう(その後、セブンイレブンは2015年、ドン・キホーテは 2016に一号店をオープン)。

そのため、県内にオープンする前は他県の店舗を訪れていた人も多く、一号店のオープン時にはすごい行列ができ、なかには徹夜で店前に並んだ人も。このように、鳥取県民は忍耐力が強く、有名店を訪れるために車で遠方まで行ったり、長時間並んだりするのも平気な人が多いです。

例えば、鳥取市内から車で40分ほどの山奥にある「大江ノ郷テラス」。ここは、大江ノ郷自然牧場内で採れた卵を使ったパンケーキが大人気なのですが、平日でも1時間近く、土日だと2~3時間待つことも多い人気店。立地的に、ここ以外の見どころや途中立ち寄れるスポットもないのですが、それでもオシャレなスイーツを求めて車でしか行けない山奥まで行き、行列に並ぶのは鳥取県民ならではです。

鳥取の新しい観光スポット すなば珈琲は「スタバはないけどスナバはある」から生まれた!

2014年時点で、鳥取県は、全国47都道府県で唯一スターバックス コーヒーの店舗がない県でした。しかも、よりによって「とっとり県民の日」に制定されている9月12日に隣の島根県進出が発表され、鳥取が唯一のスタバ空白県となることになってしまったのです。。。

当時、TV番組でこの話題が取り上げられた際の、平井伸治鳥取県知事のコメントが「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバ(鳥取砂丘)がある」でした。

このコメントは、瞬く間にニュースやSNSなどで大きく取り上げられバズワードに!さらには、地元企業が鳥取砂丘に喫茶店の開店を計画。そして誕生したのが「すなば珈琲」です。

鳥取県 すなば珈琲

実は、鳥取県は全国屈指のコーヒー消費量を誇る県。なかでも鳥取市のコーヒー消費量は全国1位になったことがあり、令和2年(2020年)までの3年間平均でも全国第3位、コーヒー飲料の購入額も第4位にランクインするなど、かなりコーヒー好きが多い地域なのです。

もともと、駅前や町中には豆や焙煎にこだわった専門店、昔ながらの喫茶店が点在していましたが、すなば珈琲がオープンし話題になったことで、コーヒー県としての地位を確立!鳥取砂丘の砂で焙煎した「砂焼きコーヒー」は、ほどよい苦みとまろやかな味わいが絶妙なバランスで、今では砂丘名物となっています。

ちなみに、すなば珈琲の公式HPにはスタバを意識したのか「目指せ、シアトル!」というキャッチコピーが!いつか、海を越えて「すなば珈琲 シアトル店」が誕生する日も、そう遠くはないかも?


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