【日本の47都道府県 発掘シリーズ:茨城(Ibaraki)編】水戸黄門に、侍、豊富なグルメ…クセの強さが魅力!

  • Dec 5, 2022
  • July 27, 2023
  • Asami Koga

茨城県  国営ひたち海浜公園

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。

今回取り上げるのは、関東地方に位置し、早咲きの梅で有名な偕楽園や水戸納豆で知られる茨城県!茨城県民の県民性や方言についても一緒に学んでいきましょう!

水戸につくば...観光が盛んな東京のベッドタウン・茨城県民の気性の荒さは江戸時代に由来!?

茨城県 水戸黄門像

関東平野の肥大な大地に広がり、東側は太平洋に面する茨城県。県の北側は福島県、西側は栃木県・埼玉県、南側は千葉県に面し、つくばエクスプレスを利用すれば東京からのアクセスもしやすいため、ベッドタウンとして利用する人も多い県です。

茨城県民の県民性を表す言葉で有名なのが「怒りっぽい・忘れっぽい・飽きっぽい」を総称した「茨城の3ぽい」という言葉。これは、江戸時代に茨城の約半分ほどを統治していた水戸藩が徳川将軍家の分家御三家の一つだったこと、そして、水戸藩主で有名な徳川光圀(水戸黄門)が、やんちゃでとても気性の荒い人物だったことが関係している、とされています。水戸エリアに住む人々の気性の荒さを「水戸の3ぽい」と表現していたのが、やがて「茨城の3ぽい」と言われるようになったそう。ちなみに、水戸の3ぽいは「怒りっぽい・理屈っぽい・骨っぽい(気骨がある)」の3つからなります。

茨城は、ヤンキー(不良青少年 )が多いイメージという強く、「ヤンキーが多そうな県ランキング」などで常に上位を獲得しているのですが、これは気が短く、熱しやすく冷めやすいという、江戸時代からの県民性も影響してるのかもしれませんね?。

水戸納豆が有名!学校給食ははもちろん、ラーメン、からあげ、居酒屋メニューも納豆推し

茨城 納豆(わら納豆)

水戸納豆で有名な茨城県水戸市では、市民の食卓にもやはり納豆が不可欠。日本では、基礎教育に当たる小・中学校で給食制度(児童や学校職員に食事を支給する制度、またその食事のこと)がありますが、水戸では、小学校や中学校の給食に、納豆が出てくるのは当たり前。

粘着性と匂いが強い納豆は、他の地域だとめったに給食メニューにはならないのですが、水戸の地元民にとっては、ごくふつうのことだそう。

給食には高確率で納豆が出る!ラーメン、からあげ、居酒屋メニューも納豆推し

さらに、茨城県内の居酒屋では、「納豆メニュー」も多く、納豆チャーハンや、納豆茶碗蒸し、かつお出汁を使った納豆オムレツ、納豆を使ったホットドッグや唐揚げなんてメニューも!また、茨城県内のサービスエリアでは、納豆ラーメンに行列ができることも。

その他、地面に掘った穴の中で藁を燃やし、その穴に納豆を2~3日寝かせて作る「地獄納豆」や、納豆と切干大根をあわせて醤油などの調味料に漬け込んだ「そぼろ納豆」、味付けした納豆をカチコチに干しあげお酒のつまみにぴったりな「ほし納豆」など、茨城ならではの納豆グルメも!ここでしか味わえない、納豆グルメにぜひTRYしてみては?

実は農業王国!メロン全国1位は北海道でも静岡でもなく茨城

茨城 メロン

芳醇な香りとしたたる果汁、甘くておいしい果物の女王様・メロン。メロン産地と聞くと、多くの人が最初に思い浮かべるのは、夕張メロンや富良野メロンが有名な北海道や、高級マスクメロン・クラウンメロン栽培で知られる静岡県かもしれませんが、、実は日本一の生産地は茨城県。農林水産省の統計によると、茨城県のメロンの出荷量は1位(令和2年度データ)で、なんと平成10年(1998年)から、23年連続、生産量日本一なのです!

特に、有名なのは鉾田(ほこた)市で、4月中旬~5月中旬で出荷され、地元では「春メロン」とも呼ばれるオトメメロン、茨城県オリジナル品種のイバラキングなど、市内で9品種以上のメロンが栽培されています。直売所に行けば、複数種のメロンを購入でき、メロンソフトやメロンのかき氷が食べられるスポットも!

さらに、メロン以外の農産物栽培も盛んで、れんこんにピーマン、小松菜、水菜、チンゲン菜、栗、ほし芋等の生産量の多さも有名なので、観光で訪れたらおいしい地産品を求めて、直売所や道の駅を訪れてみるのもおすすめです。

県民は標準語だと勘違い⁉地元に根付く茨城弁

県民は標準語だと勘違い⁉地元に根付く茨城弁

茨城県内でよく使われる方言は「茨城弁」です。

茨城弁は、無アクセントの方言。例えば、日本語の他の地域では、「飴(candy)」と「雨(rain)」、「橋(bridge)」と「箸(chopstick)」など、「同じ読み仮名で意味の異なる単語」を違うアクセントで区別して使いますが、茨城弁では区別しません。なまりにクセが強く、「言い方がキツイ」と思われてしまう場合もありますが、茨城県民には、「自分たちはなまっていない。標準語を話している」と思っている人も多いそう。

ここからは、代表的な茨城弁をいくつか紹介します。ただし、東京や他の関東圏に行って茨城弁を披露しても、多くの場合通用しませんのでご注意を!

1.なんだっぺ(Na-n-da-ppe)

【意味】なんでしょう、なんだ

【例】 なんだっぺ。そんなこどもでぎねの?(Na-n-da-ppe.So-n-na-ko-do-mo-de-gi-ne-no?)

【意味】 なんだ。そんなことも出来ないの?

2.青なじみ(A-o-na-ji-mi)

【意味】青あざ

【例】青なじみになっちった。(A-o-na-ji-mi-ni-na-chi-tta.)

【意味】青あざになってしまった。

3.いがっぺ(I-ga-ppe)

【意味】いいんじゃない

【例】その服、いがっぺよ。(So-no-fu-ku,I-ga-ppe-yo.)

【意味】その服、いいんじゃない?

4.ごじゃっぺ(Go-ja-ppe)

【意味】ろくでなし、いい加減、ダメなど、人や物に対する悪口全般

【例】ずいぶんごじゃっぺな車だごど。(Zu-i-bu-n-go-ja-ppe-na-ku-ru-ma-da-go-do.)

【意味】ずいぶんダメな車だなあ。

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