積雪量と健康寿命の長さはピカ一!大自然とご当地グルメ愛がすごい【47都道府県 発掘シリーズ:長野(Nagano)編】

  • Mar 6, 2023
  • Mar 17, 2023
  • Asami Koga

積雪量と健康寿命の長さはピカ一!大自然とご当地グルメ愛がすごい!【日本の47都道府県 発掘シリーズ:長野編】

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。

今回取り上げるのは、本州のほぼ中央内陸部に位置する長野県。善光寺や国宝の松本城、冬は地獄谷野猿公苑のスノーモンキーや白馬村のスキー観光で人気のある長野について一緒に学んでいきましょう!

野菜や果物の生産量日本一やご当地名物が多数!長野県は野菜大好き民が集まる健康県

中部地方に位置する長野県は、実は平均寿命が日本一にもなったことのある長寿県。5年に一度公表される都道府県別平均寿命ランキングで、2010年は男女とも1位を獲得し、女性は2015年にも全国1位を獲得、男性も2015年以降全国2位をキープ中。2022年ランキングでは、調べでも男性は全国2位(82.68歳)、女性は4位(88.23歳)と、47都道府県の中でも上位をキープしています。

長野県 おやき

平均寿命が長い秘訣は健康的な食生活!その証拠に、2018年にカゴメが行った「1日の平均野菜摂取量」ランキングで長野県は一位になっており、長野産の名物を考えてみても、蕎麦に野沢菜、おやき(小麦粉・蕎麦粉などを水で溶いて練り、薄くのばした皮で小豆、味付けした野菜や山菜を包み、焼いた饅頭のようなもの)、りんご、生わさびなど、野菜・果物類が目立ちます。

生産量日本一のものも多く、レタス、加工トマト、えのき、しめじといった野菜・キノコ類をはじめ、寒天や味噌、カーネーション、トルコギキョウなどの出荷量も日本一づくしなのです。

おいしい野菜・食品がたくさんあり、県民も野菜・果物が大好き、全国有数の長寿県なのも納得です。

県民の長野愛は天井しらず!りんごと北アルプスが誇り!

長野 北アルプス

長野県民は、生真面目で、地元愛が強いことで知られます。県歌「信濃の国」は、県が実施したアンケート(2015年)によると、県民のなんと約8割が歌えると回答!実際、CDが発売されていたり、授業のほかカラオケや県人会の集まりでもよく歌われたりしているそう。さらに、りんごに関しても青森産は食べず、地元・長野産しか食べないそう。

また、長野県は本州の中央、海のない内陸部に位置する山岳県。なんと県の面積の約8割が山岳地で、八ヶ岳に上高地、御嶽山、槍ヶ岳など名峰がたくさんあり、県民は中学生になるとだいたい1泊2日程度の登山を行います。このような、幼い頃から行われる山の英才教育もあってか、県民は、北アルプスを見れば大体の方角や自分の位置が把握できるとか。。。このように、地元産の食べ物と、地元の山や自然をこよなく愛するのが長野県民です。

ちなみに、長野は、毎年実施されている「移住したい都道府県ランキング」でも、平成18年(2006年)以降ずっと1位をキープしています。豊かな大自然と四季折々の絶景、水がおいしくご当地食材もいっぱいなど魅力満載で、国内外問わず移住者や観光客からの評価が高いのも、地元民の誇りなのです。

麦茶に砂糖を入れる!野菜は冷蔵庫より雪の中に保存!?長野の豪雪地帯ならではのユニークな慣習

全国有数の「豪雪地帯」が点在し、昔からスキー観光で知られる長野県。ここでは、そんな雪深い地域ならではの習慣や雪を利用した名物を紹介!

ほんのり甘くて香ばしい砂糖入り麦茶で身体を温める

長野県 砂糖入り麦茶

麦茶とは、大麦の香ばしさとさっぱりとした飲み心地で、夏に人気のノンカフェインの飲み物。一般的には、ストレートで飲む場合が多いのですが、東北エリアや山梨・富山・新潟など冬の寒さが厳しい豪雪地域では、温めた麦茶に砂糖を入れて飲む習慣があり、長野県民でも冬場にホットの砂糖入り麦茶を飲む人は多いです。肝心の味ですが、砂糖入りだと香ばしさがより一層引き立ち感じられ、味もまるで砂糖入りの紅茶のようにほんのり甘くておいしいので、もし機会があればぜひ試してみて!

豪雪を利用したスノーキャロットや越冬野菜が隠れた名物!

長野県 越冬野菜 スノーキャロット

長野では、スーパーマーケットの野菜売り場で「雪の下○○」などと表示された、いわゆる“越冬野菜(雪中野菜)”が販売されていることがよくあります。

長野県内には、スキー観光で有名な白馬や野沢温泉、かまくらの里で有名な飯山市など、「豪雪地帯」が点在しているため、昔から野菜の保存方法の一つとして「雪に埋めておく」という方法が行われてきました。

たとえばその代表的なもののひとつが、豪雪地帯の飯山地方で、雪を利用して保存するスノーキャロット。これは秋に育ったニンジンを収穫せずに、雪の下に埋めて約6ヶ月間無農薬で越冬させて、雪解けを待って収穫するというもの。雪の中で貯蔵することでニンジン独特の臭みがなく、ミネラルたっぷりの甘~いニンジンになるのです。生産量が少なく、豪雪エリア・飯山ならではの知る人ぞ知る特産品です。

このように、“越冬野菜”は収穫されてからはデリケートで日持ちしないため、通常は地元の直売所やスーパーでしかお目にかかれません。長野を訪れる機会があったら、ぜひご賞味あれ!


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