長崎県民はお祭り好き&独自文化・グルメも満載!【47都道府県 発掘シリーズ:長崎(Nagasaki)編】

長崎県 長崎港

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。今回取り上げるのは、九州地方の長崎県。

全国有数の港湾県で五島列島や壱岐島、伊王島はじめ971もの島を持つ長崎県。歴史的には、かつてはオランダ貿易や中国貿易でさかえ、中華街やグラバー園など県内には貿易の街・長崎を感じさせる史跡が点在しています。今回はそんな長崎について一緒に学んでいきましょう!

長崎県民は日本でもっとも派手好き&お祭り好き⁉

長崎 中華街

長崎には、江戸時代の鎖国中(1639-1854)、全国で長崎港だけが国際貿易を行っていたという歴史があります。ここから、長崎県民独特の開放的な性格が生まれたと言われています。

また、古くから西洋や東洋の食べ物や文化に触れてきたため、好奇心が旺盛で流行にも敏感。人付き合いもうまく大勢でわいわいと楽しむことも大好きです。
こうした歴史的背景から、派手好き&お祭り好きな長崎県民の傾向が生まれたと言われています。

長崎精霊流し-故人を爆竹で盛大に見送るお盆行事

長崎精霊流し

日本では8月中旬のお盆時期に、親戚一同が集まってご先祖様にご挨拶をする習慣があります。

一般的には、先祖のお墓参りをしたり、親族全員で食事会をしてわいわい楽しんだりという地域が多いです。長崎では、毎年8月15日に「精霊(しょうろう)流し」が行われ、初盆を迎えた故人の霊を、遺族が大小の船を曳きながら街中を練り歩きます。

この「精霊(しょうろう)流し」で欠かせないのが「爆竹」。精霊流しでは、舟を押すときに鉦を鳴らし、爆竹をたくさん使用します。この一夜だけで、年間爆竹消費量の半分以上が長崎で消費されるのだそう。なんと多い地域では、数十万円、平均でも3~4万円分もの爆竹を「箱買い」するんですって!

そのため、長崎市は爆竹の消費量ダントツ日本一!!長崎っ子にとって、花火はお墓でするもの、だそうです。

この時期はホームセンターやスーパーでも大量に仕入れます。町中が火薬まみれになるイベントなので、ハンカチと耳栓は必須です。

大皿に盛られた皿うどんが親族の集まりの定番料理

長崎 皿うどん

皿うどんは全国的に知られる長崎名物の麺料理。

これは、1899年(明治32年)に「ちゃんぽん」を考案した中華料理店の店主が、汁なしのちゃんぽんとして作ったのが発祥で、その独自の味わいから、後年「ちゃんぽん」と並んで全国的に知られる麺料理となりました。

細いパリパリ麺に五目あんかけをかけるものと、いわゆる焼きちゃんぽんの2種類があり、長崎の人たちは前者を「細麺皿うどん」、後者を「太麺皿うどん」と区別しています。

長崎では学校給食の定番料理で、親族が集まる盆、正月や、来客などがあった際には、近所の中華店から大皿にもられた皿うどんを出前で取り出す習慣があるそう。お客さんが来たら、必ず、大きな皿に盛られた皿うどんが運ばれてくる。これが長崎県民流のおもてなしなのだそうです。

バイクに乗る人はほとんどいない

長崎は坂が多い街です。そのため、この町では、自転車に乗る人はほとんどおらず、自転車の乗り方を知っている人も少ないと言われています。
自転車に乗らないため、二輪車への苦手意識も強く、バイクではなく自動車での移動を好む人が多いとか

このように、車の運転に慣れている人が多いこともあり、長崎のバスの運転手は、業界内では「日本一の運転技術」とも言われています。

トルコライスが長崎のローカルフード⁉

長崎名物のトルコライスを知っていますか?

ナポリタンとトンカツ、ピラフが1つの皿にもられたプレート料理料理として親しまれている「トルコライス」。

「トルコ」という名前がついている割に実際はトルコ料理でもなければ、トルコらしさのかけらもありません。

しかしながら、一説によれば、中華のピラフ、和食のトンカツ、洋食のスパゲッティ、が一皿にのっていて、その食文化のミックス感が、東西の文化が交わるトルコに通じるということで、「トルコライス」という名前がついたともいわれているそうです。

何はともあれ、トルコライスは長崎市内の洋食店や喫茶店でおなじみのご当地グルメ。

豪華な中華料理やちゃんぽんに飽きたらぜひ、TRYしてみては?

※タマネギ、ピーマン、ベーコンなどの具材を炒めて作ったトマトケチャップソースを使った日本独自のスパゲティ料理

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