「チケットはどこで買うの?」「字幕はあるの?」この記事では、日本の映画館に初めて行く方に向けて、チケットの予約・購入方法、当日の流れ、席の選び方など基本的なことから、日本ならではの「舞台挨拶」「応援上映」「ライブビューイング」といった特別な楽しみ方まで解説します。アニメ好き、日本の俳優やアイドルが好きな外国人でも、日本の映画館のスクリーンを通して気楽に「推し活」を楽しみましょう!
【初心者編】日本の映画館での映画の鑑賞方法
日本には全国各地に映画館があり、大手シネマコンプレックス(シネコン)から個性的なミニシアターまで、さまざまな種類の映画館があります。代表的な映画館チェーンは、TOHOシネマズ、MOVIX(松竹マルチプレックスシアターズ)、イオンシネマ、109シネマズなどが挙げられます。
上映スケジュールは毎週変わります。多くの映画館では、金曜日から1週間分のスケジュールが毎週火曜〜水曜頃に公式サイトで発表されます。 同じ映画館チェーンでも各店舗の上映スケジュールが異なりますので、各店舗の公式サイトを確認しておきましょう。
上映期間は平均1か月前後です。ヒット作品は2〜3か月またはそれ以上続くこともありますが、小規模な作品は1か月前後で終了する場合もあります。また、海外の大作映画でも日本での公開が現地より数か月遅れるケースが少なくないです。
映画館でのマナーも日本ならではの特徴があります。録音・録画は法律で禁止されているのはもちろん、上映中の館内は静かにしなければなりません。また、映画の本編が終わっても、エンドロール(スタッフのクレジット)が終わるまで席を立ち去る人がほとんどいないのも、日本人の作品へのリスペクトの形と言えるでしょう。
日本の映画館で字幕付きの映画を観るには?
洋画(海外の映画)の場合、日本の映画館では原語の音声に日本語字幕が付く「字幕版」と、字幕が付いてないけれども日本語音声に差し替えられた「吹き替え版」の2種類で上映されます。例えば、英語の映画を英語音声で楽しみたいなら「字幕版」を選びましょう。
一方、邦画(日本映画)は基本的に日本語音声のみで、日本語も外国語の字幕も付きません。最近はバリアフリー上映として日本語字幕がつく作品が増えていますが、英語字幕に対応している作品はまだ少ないのが現状です。
💡チケット購入の時にも「字幕版」「吹き替え版」と表記されるので、間違えないように確認してから購入しましょう。
日本映画に付く2種類の字幕
- オープンキャプションは、スクリーンに直接字幕が表示される方式です。特別な機器は不要で、その回の上映に来た全員が同じ字幕を見ることになります。上映スケジュールに「日本語字幕付き」と記載がある回が該当します。
💡対応している映画館や作品は限られているため、事前に各映画作品または各映画館の公式サイトで確認してください。
- クローズドキャプションは、「字幕メガネ」など専用のデバイスの貸出、または「HELLO!MOVIE」「UD Cast」といった専用アプリを使って、自分だけに字幕を表示する方式です。他の観客には字幕が見えないため、通常上映の回でも利用できますが、すべての作品や上映回に対応しているわけではありません。
💡詳しい利用方法は各映画館の公式サイト、または劇場カウンターやスタッフに確認しましょう。
チケットの料金と購入方法。さらにお得に観る方法も!
日本の映画館の一般料金は、大人1,900〜2,000円(税込)が主流です。学生や子ども、シニア(60歳以上)には割引料金が設定されています。また、IMAX・4DX・Dolby Atmosなど特殊スクリーンでの鑑賞には、通常料金に加えて追加料金(数百円〜1,000円程度)がかかります。
日本の映画館で映画をお得に観る方法
映画の公開前に購入できる前売り券「ムビチケ」)なら通常料金より数百円安く、購入特典が付くこともあります。また、日本の映画館では、毎月1日の「映画の日」のほか「レディースデー」、「レイトショー割引」など特定の曜日や時間帯に割引料金で鑑賞できます。さらに、各映画館には独自の会員サービスもあるので、日本在住または長期滞在の方は会員登録を検討してみましょう。
映画チケットの購入・予約方法
① オンライン予約(おすすめ)
予約は上映日の2〜3日前から可能になります。各映画館の公式サイトやアプリから座席を選んで予約・購入できます。一般的にクレジットカード決済でも手数料はかかりません。
前売り券「ムビチケ」を持っている場合も、オンライン予約で利用できます。予約画面でムビチケ番号を入力すると、前売り券の料金が適用され、座席指定まで完了します。
② 当日窓口で購入
映画館のチケット売り場で直接購入する方法です。自動券売機がある映画館も増えており、日本語表示だけでなく英語に切り替えられる機種もあります。ただし、人気作品は上映直前時点で満席になっていることもあるため注意しましょう。
💡チケット購入時の注意点
同じ作品でも追加料金がかかる「IMAX」「4DX」などの特殊上映や、「字幕版」と「吹き替え版」など種類が分かれています。上映スケジュールに表記されているので、予約時は間違えないように確認しましょう。
💡席の選び方のコツ
スクリーン全体を見渡せる中央列の真ん中〜やや後方が、最もバランスよく映像と音響を楽しめる席です。大きなスクリーンの場合は後方寄り、小さなスクリーンなら中央寄りがおすすめです。なお、舞台挨拶付きの上映では、キャストを近くで見たい方は前方の席(最前列〜10列目あたり)を狙いましょう。
日本の映画館で映画を観る当日の流れ
当日のステップを順番に紹介します。
STEP 1:チケットを購入する
事前にムビチケを購入してからオンラインで座席を予約、または直接オンラインまたは当日窓口でチケットを購入しましょう。
STEP 2:映画館に到着する
上映時間の20〜30分前に到着するのがおすすめです。オンライン予約済みの場合でも、映画館によっては発券機でチケットを発券する必要があります(QRコードをかざすだけの映画館もあります)。
STEP 3:フード・ドリンクを購入する
映画館のフードコーナーでポップコーンやドリンクを購入できます。セットメニューは単品よりお得なことが多いです。
💡注意点:基本的に映画館への外部からの飲食物の持ち込みは禁止されています。
STEP 4:トイレに行く
入場ゲートの先にトイレがある映画館もあれば、ない映画館もあります。心配な方は入場前に済ませておくのが安心です。
STEP 5:チケットもぎり(入場ゲート)を通る
スタッフにチケットを見せるか、チケットの半券を切って渡してくれます。オンラインで購入したチケットならQRコードをかざして入場することもあります。
STEP 6:シアターに入場する
上映開始の5〜10分前にはシアター内の自分の席に着くのが理想です。本編上映前には予告編やマナー告知が10〜15分ほど流れます。
STEP 7:鑑賞後、退場する
映画の本編、エンドロール(スタッフクレジット)が終わったら、入場と同じ出入口から退場しましょう。
【中級者編】日本の映画館で観る様々な映画の種類!
日本の映画館では、通常の上映以外にも多彩な上映形態があります。それぞれの違いを知っておくと、より自分に合った楽しみ方ができます。料金は通常と異なる場合がありますのでチケット購入の際に注意しましょう。
特別興行(とくべつこうぎょう)・特別上映(とくべつじょうえい)
映画の上映に加えて、出演者やスタッフが登壇するイベントが行われる上映、または通常の上映とは異なる特別なルールや演出がある上映です。代表的なものを紹介します。
- 試写会:映画の公開数か月前に開催される特別な上映イベントです。抽選や招待で選ばれた観客が無料で作品をいち早く鑑賞でき、口コミやSNSでの話題化を狙うプロモーションの一環として行われます。トークイベントやキャストのサプライズ登場が企画されることもあります。
- 先行上映:一般公開日の前日〜数日前に行われるチケット制の上映です。「誰よりも早く観たい」というファンに向けた企画で、通常の上映と同じ形式のため、キャスト登壇などのイベントは基本的にありません。
- 舞台挨拶:公開直前や公開日当日に、本編の上映直前または上映直後にキャストや監督がシアターのステージでトークを行うイベント。場合によっては上映期間中に追加で開催されることもあります。
- ライブビューイング:イベント当日限りの特別上映です。舞台挨拶やコンサートなどを別の映画館の大スクリーンでリアルタイム中継する上映です。
- 応援上映:声を出したり、ペンライトを振ったりしながら観る参加型の上映です。公開後に通常上映と並行して実施されることが多く、作品の盛り上がりに応じて追加開催されることもあります。
特殊上映(とくしゅじょうえい)
最新の映像技術や音響設備を活用し、通常のスクリーンでは味わえない圧倒的な臨場感や没入感を楽しめる上映形式です。追加料金が必要ですが、映画体験が大きくグレードアップします。
- IMAX:巨大なスクリーンや高精細な映像、迫力ある音響で映画を楽しめます。
- 4DX / MX4D:座席が動いたり、風・水しぶき・香りなどの演出が加わる体感型の上映です。アクション映画との相性が抜群です。
- Dolby Atmos / Dolby Cinema:立体音響技術により、頭上や背後からも音が聞こえてくる臨場感あふれるサウンドが特徴です。
- 爆音上映:通常よりも大音量で映画を上映する形式です。音楽映画やライブシーンが多い作品で特に人気があります。
- ScreenX:正面だけでなく左右の壁にも映像が投影され、270度の視野で映画を体感できます。
【上級者編】映画館での「推し活」の楽しみ方
日本の映画館には推し活を楽しめるイベントや文化がたくさんあります。同じ映画を何度も観る「リピート鑑賞」も人気です。推し活で特におすすめの楽しみ方を紹介します。
関連記事:日本独自の文化!?アイドルや歌手=「推し」を追いかける「推し活」ブームとは
舞台挨拶など特別上映イベントに参加する
上映前後に出演者や監督がステージに登壇し、作品について語るイベント「舞台挨拶」では、推しを間近で見られる貴重な機会です。舞台挨拶のチケットは、抽選または先着順で販売されます。倍率が非常に高いため、公式サイトやSNSで早めに情報をキャッチしましょう。なお、撮影・録音・録画は一切禁止です。
ライブビューイングで会場気分を味わう
コンサートや舞台挨拶をリアルタイム中継して各地の映画館の大スクリーンで上映される形式です。本番のチケットが取れなくても、映画館の大画面と高音質で臨場感たっぷりに楽しめます。コンサートで使うペンライトやうちわを持ち込める回もあり、会場さながらの一体感を味わえます。イベント当日限りなので、早めにチケットを入手しましょう。
応援上映を楽しむ
声を出して映画を応援できる特別な上映回です。特にアニメ映画やアイドル映画でペンライトやうちわを持参し、俳優やアイドル、キャラクターのセリフに合わせて叫んだり歌ったり、と盛り上がります。コスプレでの参加がOKな回や、上映前後に記念撮影を楽しめることもあります。上映回ごとにルールが異なるので、事前に公式サイトで確認してください。
作品関連のアイテムをゲット!
前売り券の「ムビチケ」や来場者に配布される「入場者特典」はコレクターアイテムとしても人気です。他にも、映画館で購入できる限定グッズやパンフレット、コラボフードメニューも見逃せません。また、ロビーに置かれている無料で持ち帰れる「フライヤー」や、作品のパネルやポスターとの記念撮影もおすすめです。
日本の映画館は、ただ映画を観るだけの場所ではありません。全席指定の快適な環境、週替わりの入場者特典、推しに会える舞台挨拶、一体感を楽しめる応援上映など、日本ならではの映画体験がたくさんあります。本記事を読んで、日本の映画館で映画を楽しんでみてください。
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