2026年1月30日、シリーズ3部作の第2部である『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:キルケーの魔女』が日本国内で劇場公開されました。2025年の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の大ヒットも話題となりましたが、今回も公開からわずか11日で興行収入は15.3億円、観客動員数91万4106人を突破という記録的な数字を叩き出しています(興行通信社調べ)。
しかし、ガンダムという作品はその歴史の長さゆえ、新規ファンにとっては「どこから入ればいいのか分からない」という高い壁があるのも事実です。
実は筆者も、つい最近までは原点となるテレビアニメシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』全話を15年ほど前に一度観たきりで、この『閃光のハサウェイ』の第1部もまだ観ていないという状況でした。そこで、「この第2部を観たいけれど、これまでの物語を知らないと楽しめないのでは?」という人のために、『キルケーの魔女』を最大限に楽しむための最短視聴ルート、そして最新作の核心に迫るレビューをお届けします!
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結論:『キルケーの魔女』を観る前にこれだけは押さえよう!
ガンダムシリーズには、大きく分けて2つの系統があります。作品ごとに独立した世界観を持つ「アナザー作品(例:『GQuuuuuuX(ジークアクス)』『水星の魔女』『SEED』など)」と、1979年の初代から続く地続きの歴史を描く「宇宙世紀(Universal Century / U.C.)」作品です。
『閃光のハサウェイ』は、この「宇宙世紀」の正統な系譜に連なる物語です。そのため、全く予備知識なしで観ると「なぜ主人公・ハサウェイはテロリストになったのか?」「なぜこのギギという女の子はハサウェイに惹かれるのか?」という本質を見失う可能性があります。
ですが、安心してください!何十作品もある全てを観る必要はありません。『キルケーの魔女』の衝撃を100%味わうために観るべきなのは「3つの物語」だけです。
最短ルート!ハサウェイへ至る劇場版視聴ガイド
① 機動戦士ガンダム(劇場版3部作)
全ての原点、通称「ファーストガンダム」。テレビ版は全43話ありますが、それを凝縮した劇場版3部作(『I』『II 哀・戦士編』『III めぐりあい宇宙編』)を観れば、ストーリーや登場人物の人となり・関係性を理解することができます。
なぜ観るべきか
ここにはハサウェイの父、ブライト・ノアが登場します。ブライトは『機動戦士ガンダム』の主人公であるアムロ・レイの戦友であり、ガンダムが所属する宇宙戦艦の艦長として、数々の戦場で指揮を執ってきた軍人。若き日のアムロや、そのライバルであるシャア・アズナブルと共に過酷な戦争の時代を生き抜きました。
『閃光のハサウェイ』シリーズにおいて、ハサウェイがそんな“偉大な父”の影でどう苦しんでいるか、その背景を知るためにブライトの若き日の戦いは必見です。
② 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
ハサウェイというキャラクターを語る上で、絶対に避けて通れない最重要作です。1988年に公開されたこの映画は、アムロとシャアの決着を描いた物語ですが、同時に“少年ハサウェイ・ノア”のはじまりの物語でもあります。
なぜ観るべきか
当時13歳だったハサウェイは、初恋の少女クェス・パラヤに対して取り返しのつかないトラウマを負います。彼がなぜ地球連邦政府に絶望し、反地球連邦組織(かつ、そのリーダーの偽名)「マフティー・ナビーユ・エリン」へと身を投じることになったのか。その全ての動機がこの映画に詰まっています。
「逆シャア」と略して呼ばれるこの作品は、「全作の中で一番好き」と語る人もいるほど、ガンダムファンの間で評価の高い作品です。
③ 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(第1部)
2021年に公開された前作です。ここから映像クオリティが飛躍的に進化し、「大人のためのガンダム」としての地位を確立しました。
なぜ観るべきか
フィリピンのダバオを舞台に、ハサウェイ、地球連邦軍のケネス大佐、謎の少女ギギの3人が出会う運命の序章です。第2部『キルケーの魔女』は、この第1部のラストシーンから地続きで始まります。ケネスがハサウェイに対して抱く友情と疑念、そしてギギという“幸運の女神(あるいは魔女)”の存在感を、この作品で再確認できます。
目的別「ガンダムを見る順番」フローチャート
劇場版5作をご紹介しましたが、ライフスタイルや興味に合わせた、最適なルートを下記の通り提案します。
A. 最速!今すぐ劇場へ行きたい派(所要時間:約3時間35分)
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(120分)
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(95分)
💡ポイント: 最低限の文脈だけを掴みたい人向けのルートです。ハサウェイの個人的な苦悩を理解していれば、細かい設定を飛ばしたとしても最新作のドラマに没入できます。
B. 物語の小ネタや背景も深く知りたい派(所要時間:約10時間30分)
- 『機動戦士ガンダム(劇場版3部作)』(Ⅰ140分/Ⅱ134分/Ⅲ141分)
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(120分)
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(95分)
💡ポイント: 少し時間をかけても物語をより深く味わいたい人向けのルートです。作中に出てくる「ニュータイプ」や「ミノフスキー粒子」とは何なのか?初期作のメインキャラクターであるアムロやシャア、ハサウェイの父であるブライトたちの関係や歴史は?など今作に繋がる予備知識や伏線を理解すれば、ますます作品の楽しみも深まります。
C. 「宇宙世紀(U.C.)」作品を深く知りたい派(所要時間:71時間5分)
- U.C.0079年:『機動戦士ガンダム』(25分×全43話)
- U.C.0085~87年:『機動戦士Zガンダム』(25分×全50話)
- U.C.0088年:『機動戦士ガンダムZZ』(25分×全47話)
- U.C.0093年:『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(120分)
- U.C.0096年:『機動戦士ガンダムUC』(25分×全22話)
- U.C.0105年:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(95分)
💡ポイント: ガンダムオタクになりたい人向けのルートです。しかし、これでさえもまだ入門編といえます。Z(ゼータ)、ZZ(ダブルゼータ)、UC(ユニコーン)の3作品はアムロとシャア以外のキャラクターが主人公ですが、アムロをはじめとする初期作のメンバーが作中に登場したり、話題に出てきたりします。『機動戦士ガンダム』から『閃光のハサウェイ』に至るまでの、登場人物や時代背景の流れをしっかり理解でき、作品の世界にどっぷり入り込めます。
『ガンダム』過去作品はどこで見られる?
日本国内では、UNEXT、バンダイチャンネル、DMM TVを中心に、Netflix、Amazonプライムなどでも一部の作品が視聴できます。
海外から視聴する場合は、配信サービスによって地域制限があることもあるため、お住まいの地域の各種配信サービスを確認してみてください。
主要な海外向け公式配信サービス
- Netflix:ガンダムシリーズの海外配信はNetflixが主流のようです。『復讐のレクイエム』『閃光のハサウェイ』などを世界190カ国以上で独占配信しています。
- Crunchyroll(クランチロール):北米・欧州・東南アジア・南米など、配信範囲が世界最大級。国によって観られる作品が異なるようなので要確認。日本からは視聴できませんでした。
- Prime Video:2025年4月から『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が240以上の国・地域でPrime Video独占配信(日本・ベトナム除く)されているようですが、その他のガンダム作品については要確認。
【筆者レビュー】『キルケーの魔女』はガンダムの歴史をどう変えたか?
ここからは、実際に視聴した筆者によるレビューです。※決定的なネタバレは避けますが、物語の核心に少し触れます。
映像:もはや「アニメ」という枠を超えた実写以上のリアリティ
見どころはやはり、姉妹機であるクスィーガンダムとペーネロペーガンダムの戦い!第1部でも評価の高かった夜間戦闘シーンですが、今作ではさらに精細な画像でのリアルな戦闘シーンに「まるで自分がガンダムのコックピットに座って戦闘しているみたい!」とSNS上でもファン達から歓喜の声が上がっています。
キャラクター:ハサウェイとギギを取り巻く人間関係
今作では、ハサウェイが思い悩む姿が多く描かれています。戦いに身を投じながらも1人の若者として苦悩する等身大のハサウェイの姿は、初期作『機動戦士ガンダム』を観た人にとってアムロの姿と重なるものを感じるでしょう。
ハサウェイ、ギギ、ケネス3者の関係も、かつてのアムロ、ララァ*、シャア、あるいはハサウェイ、クェス、シャアの関係性を彷彿とさせます。また、『逆襲のシャア』を観た人にとっては「あっ!」とサプライズなシーンも多々あるはず。
*ララァとは初期作『機動戦士ガンダム』に登場する少女で、シャアにその才能を見出され、またアムロとも心通わせた
迫力ある戦闘シーンと凝ったメカニック、複雑で微妙な人間関係、若者の心の揺らぎ…これぞガンダムの真骨頂!といえる『キルケ―の魔女』を、ぜひ映画館で体感してみてください。
ちなみに、写真は公開第2週目の劇場入場者特典。日本では、劇場公開後すぐに観に行くと、入場者特典を無料でもらえる場合があります。ガンダムのような人気作の場合は、公開1週目、2週目、3週目…と週ごとに特典が変わり、数量限定かつ非売品なので特典めあてに何度も劇場へ足を運ぶファンもいるほど。
日本で「ガンダム」を体験する!2026年最新スポット
映画を観終わった後、その熱量のままぜひ足を運んでほしいのが、実物大のガンダム立像。EXPO 2025 大阪・関西万博でも話題となりました(現在は終了)。2026年現在、ガンダムファンが最も訪れるべき2つの聖地を紹介します。
1. 東京・お台場:実物大ユニコーンガンダム立像
ダイバーシティ東京 プラザにあるこの立像は、今もなお日本ガンダム観光のシンボルです。
見どころ
決まった時間に行われる「変身」演出。物語の設定上、ハサウェイの時代よりも少し前の機体ですが、その巨大さを体感することで、映画内のモビルスーツがいかに恐ろしい兵器であるかが実感できます。
ガンダムベース東京
立像のすぐ後ろにある公式ガンプラ複合施設。世界最大級の品揃えを誇り、商品を購入できるだけでなく、その場で買った商品を作れるスペースや、工場を再現した学べるコーナーもあり、子どもから大人まで楽しむことができます。
2. 福岡:実物大ν(ニュー)ガンダム立像
ららぽーと福岡に設置された機体で、作中では『逆襲のシャア』の時代にアムロが乗っていた機体です。
見どころ
世界でここにしかない「RX-93ff νガンダム」。『逆襲のシャア』でハサウェイが見上げたあの機体のリアリティがここにあります。
ガンダムパーク福岡
ここでしか体験できないシミュレーターや、最新のガンダム情報を網羅した展示が充実しており、アジア圏からのLCC便も多い福岡空港からすぐの好立地です。
『キルケーの魔女』を劇場で見届けよ!
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ:キルケーの魔女』は、美しく恐ろしい戦闘シーンの映像美と、理想と現実の狭間で足掻くハサウェイという青年の、そして彼を取り巻く残酷で美しい世界を描いた人間ドラマです。
今回ご紹介した「最短ルート」で過去作を予習すれば、映画館で流れる一言一言のセリフ、キャラクターの一瞬の表情が、何倍もの重みを持ってあなたに迫ってくるはず!
今、日本にいる方、あるいはこれから来日予定の方。2026年の冬、日本のアニメファンが熱狂しているこの作品を、ぜひ劇場の大きなスクリーンで体験してください。
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