日本の有名焼鳥屋「鳥貴族」のメニューで「焼き鳥」(焼鳥) の種類とお肉の部位を解説

日本の有名焼鳥屋「鳥貴族」のメニューで「焼き鳥」(焼鳥) の種類とお肉の部位を解説

焼き鳥(焼鳥)は、日本料理のなかでも人気の高いメニューのひとつ。メニューが豊富で鶏肉のさまざまな部位が味わえるのが魅力ですが、料理名を見てもそれがどの部位なのかわからないことも多いのでは?そこで、日本で人気の焼き鳥チェーン店「鳥貴族」の実際のメニューを例に、定番の焼き鳥の種類とその部位をご紹介!これで、訪日の際に日本語メニューしかなくても迷わず注文できますよ♪

焼き鳥とは?日本語の表記「焼き鳥」と「やきとり」の意味が違う?

日本の有名焼鳥屋「鳥貴族」のメニューで「焼き鳥」(焼鳥) の種類とお肉の部位を解説

鶏肉を串に刺して調理する現在の焼き鳥(焼鳥)の原形が文献に登場したのは、江戸時代中期の1785年頃。それまでは、「やきとり」という表記は存在しても、串焼き調理したとは別ものと扱われ、単純に鳥を焼いた料理のことを指していたようです。明治時代(1868~1912年)にはやきとり屋台も登場。鶏肉を切りそろえた際にでる切れ端や内臓が串焼きで提供されていました。

その後、1960年代には鶏の大量生産ができるようになり、一気に普及し、大衆焼き鳥店が増加。今では、焼き鳥店だけでなく、スーパーやコンビニエンスストアでも購入できます。

ところで現代の日本では、漢字で書いた「焼き鳥」とひらがなの「やきとり」という表記で、意味に違いがあることはご存じですか?

その違いは、鶏肉か鶏肉以外の肉か。一般的に、鶏肉の串焼きのことを漢字で「焼き鳥」や「焼鳥」 と書き、豚、牛・馬などの肉や内臓の串焼きのことはひらがなで「やきとり」と表記することが多いようです。日本を訪れたら、看板やのれんを見比べてみるのも楽しいですよ。

焼き鳥の食べ方とお店での注文方法について

鳥貴族 店内

焼き鳥の主な味付けは、塩かタレ。どちらが良いかは好みしだいですが、お店によってこの部位は「タレ」、この部位は「塩」というように、こだわりがある場合も。その場合、お店のこだわりを聞いてから注文すると、お店自慢のおいしい焼き鳥が食べられます。

多くの焼き鳥店では、1本や2本から注文できますが、どの部位がいいか迷ったら、数種類が入った盛り合わせがおすすめ。ただし、一度にたくさん注文すると冷めてしまうので、少しずつ注文しましょう。追加注文するタイミングは、注文した焼き鳥を半分ほど食べた頃がベストです。

次に迷うのが、食べ方ではないでしょうか。串に刺さった肉を直接食べるのか、箸で串から肉をすべて外して食べるのか…。日本人の間でも意見が分かれますが、実は、焼き鳥に正しい食べ方などの決まりはありません。どちらかというと、串から外して食べるほうが上品だと思われていますが、その食べ方だと串ものの醍醐味が失われる可能性があります。

というのも、すべて外してから食べると、串で蓋をしていた肉の旨味が逃げてしまったり、冷めやすくなったりして焼き鳥らしい味わいが失われてしまうから。とはいえ、直接食べる場合、串の下のほうの肉は食べづらくなるので、下のほうだけは箸で先の方にずらしてから食べたほうが口の周りを汚さず食べられます。そして、食べ終わった後の串は、串入れに入れましょう。

鳥貴族が焼鳥店として日本で人気の理由

鳥貴族

鳥貴族 座席

日本で人気の高い焼鳥チェーン店「鳥貴族」。その人気の理由のひとつが、リーズナブルな価格でコストパフォーマンスの高い焼鳥が食べられることです。焼鳥は全品均一金額で、4名以上なら2時間制の食べ放題飲み放題のお得なパーティープランもあります。

また、焼鳥の種類が多いのはもちろん、一品料理やご飯もの、デザートまで、バリエーション豊富なメニューがズラリ!お酒やソフトドリンクなども種類が多く、リーズナブルなので、ガッツリと食べたい人にも軽くお酒を飲みながら食べたい人からも支持されています。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

鳥貴族 座席

食材はおいしいだけでなく安全性にもこだわり、鹿児島県産の鶏肉をはじめ、日本産の安心できる食材を使用。タレは、鶏肉をふんだんに使用し、野菜や果物と一緒にじっくりと煮込んだ自社で手作りしたもの、塩も『岩塩』を使用しています。

もちろん、焼き方にもこだわりあり!一本一本丁寧に串打ち※した鶏肉を炭火に近い味わいが出せる電気グリラー※で焼き上げます。このようなさまざまなこだわりにより、鳥貴族はおいしくてリーズナブルな焼鳥を提供でき、多くの人たちから愛されているのです。

※串打ち:鶏肉や野菜などの具材を串に刺すこと。味を逃さないためにはしっかりした技術が必要。
※電気グリラー:一部ガスの仕様の店舗もあり。

焼鳥の定番メニューの種類とお肉の部位の一覧表

鳥貴族の焼鳥メニューと一般のお店に提供している定番の焼鳥種類をご紹介します。

一般種類(日本語)鳥貴族メニュー種類(日本語)
鶏肉の部位
もも
もも貴族焼、みたれ
腿(足の付け根から足まで)
むね、胸
むね貴族焼、むね明太マヨ

ささみ
ささみ
胸肉の内側の筋肉
せせり
せせり
首の肉
ぼんじり
三角(ぼんじり)
尾の付け根
手羽先
手羽先
根本を含まない羽の部分
ハツ、ハート
ハート(ハツ)
心臓
レバー、きも
きも(レバー)、きも焼‐塩ごま油添え‐
肝臓
砂肝、砂ずり
砂ずり(砂肝)

軟骨
なんこつ
関節の比較的柔らかい部位
皮、かわ
かわ
首皮、胸皮、もも皮など
つくね
つくね
鶏のひき肉や野菜など
ねぎま
もも貴族焼、むね貴族焼
ネギともも肉、またはむね肉

もも、むね

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)もも貴族焼(塩)、むね貴族焼(塩)
もも貴族焼(塩)、むね貴族焼(塩) ※その他、たれ、スパイス

鶏肉と一口にいっても、部位によって食感や味わいが異なります。そんな鶏肉の部位のうち、もっとも知られている定番の部位は、ももとむねでしょう。

ももは、鶏の脚の付け根の運動量の多い部位のため、肉厚で適度な脂と弾力のある食感、旨味とコクのある味わいが魅力。塩焼は、もも肉の味わいを塩が引き締め、甘いネギが肉の旨味を引き立てます。岩塩のほか、たれとスパイスもあります。

むねは、胸の部分で、肉質は柔らかくさっぱりとした味わい。鶏肉のなかでも脂肪が少なく、タンパク質が多いのが特徴です。さっぱりとしたむね肉の旨味が岩塩により引き立てられます。甘みのあるネギとの相性も抜群。むね貴族焼にもたれとスパイス焼きがあります。

鳥貴族ではネギを肉の間に挟んだ「ねぎま」を「もも」・「むね」として提供。しかし、「もも」はもも肉のみ、「むね」はむね肉のみで提供する店もたくさんあります。ちなみに、「ねぎま」とは、本来、ネギとマグロを使った鍋料理のことでした。それが、ネギとマグロを串焼きした料理となり、マグロの代わりに鶏肉を使ったのがそのまま定着。料理名もそのまま残ったのが、現在の「ねぎま」です。

せせり、ささみ

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)せせり、ささみ塩焼
せせり、ささみ塩焼 ※塩焼のみ

せせりとささみも日本の焼鳥店で定番の部位。

せせりは首の肉で、鶏がよく動かす部位のため、引き締まった弾力のある肉質で、プリプリとした食感が特徴。比較的脂がのっていて、濃厚な旨味があり、噛めば噛むほど肉汁が出てくる部位です。

ささみは、むね肉の内側のあまり動かすことのない筋肉のため、身が柔らかいのが特徴。タンパク質が豊富で、脂肪が少なく淡泊な味の部位で、塩焼のままでもわさびを付けても美味しくいただけます。

ハート(ハツ)たれ、きも(レバー)、砂ずり(砂肝)

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)きも(レバー)
きも(レバー)※たれ焼のみ

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)ハート(ハツ)たれ※その他 塩焼き、砂ずり(砂肝)
ハート(ハツ)たれ※その他 塩焼き、砂ずり(砂肝)※塩のみ

鶏の内臓も焼鳥として人気のメニュー。一般的に提供されているのが、ハツやレバー、砂肝。

ハツは心臓の部分で、英語のheartからハートやこころとも呼ばれます。全身に血液を送り出す心臓は筋肉でできており、絶えず動いている部位のため、弾力と独特の柔らかさが特徴です。きちんと血抜きをしてあれば、クセのない濃厚な味わいが堪能できます。たれ焼きは香ばしく、塩焼はさっぱりとした味わいです。

きも(レバー)は肝臓のこと。柔らかい食感で、旨味が凝縮した部位です。そのままでは臭みがありますが、血抜きをして調理すれば、臭みをとることができます。鳥貴族では、店内で串打ちしているため、臭みがありません。たれ焼きの濃厚でクリーミーな味わいのきも(レバー)がいただけます。

砂ずり(砂肝)は、鶏の2つある胃袋のひとつ。丸飲みしたものをすりつぶすため、筋肉が発達した部位です。コクがあるのにさっぱりとした味わいで、内臓のなかでもクセがないのも特徴のひとつです。鳥貴族では、岩塩を使った塩焼により、砂ずりらしいコリコリとした食感と旨味が味わえます。

焼鳥に使用される内臓はほかにも。例えば、心臓の根元で大動脈につながる部位のハツモト、脂肪分が多くフォアグラに似た味の白レバー。腎臓にあたる部位でレバーに似た濃厚な味わいで、歯ごたえのある背肝(せぎも)。胃にあたる部位で、脂肪が多くムチムチとした食感の線胃(せんい)など、さまざまな種類があります。

やげんなんこつ、ひざなんこつ

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)やげんなんこつ、ひざなんこつ
やげんなんこつ、ひざなんこつ ※塩焼のみ

軟骨とは、関節の比較的柔らかい部分。槍の先のような形をした胸の先にある軟骨が、やげんなんこつで、膝の軟骨がひざなんこつです。どちらもコリコリとした独特の食感が楽しめます。

つくね、ねぎま

日本 焼き鳥(焼鳥)メニュー(鳥貴族)つくねたれ、もも貴族焼(たれ)
つくねたれ、もも貴族焼(たれ)

つくねとは、ひき肉や野菜などを団子状や俵型に成型して焼鳥にしたもの。なんこつを入れてコリコリとした食感を加えるなど、お店によってさまざまなタイプに分かれます。鳥貴族には、大葉を加えて塩焼したつくね塩、芳醇でコクのあるたれで焼いたつくねたれ、たれ焼きのつくねをチーズで包み込んだつくねチーズ焼などがあります。

ねぎまは、ハサミとも呼ばれ、ネギが肉と肉の間に入っているもの。主にもも肉を使用しますが、お店によってはむね肉を使う場合もあります。鳥貴族では、ねぎまを「貴族焼」として提供しています。

店舗数は日本全国でなんと629軒!ネット予約はとても待ち時間短縮に便利

鳥貴族は、日本全国の店舗数が約629軒※。東京だけでも191店舗※以上あり、新宿や渋谷、秋葉原、関西では大阪の難波や梅田など、人気の観光地はもちろん、多くの地域で利用できます。そのため、都市部ならお店を探して長距離を移動する必要もありません。また、ほとんどの店舗でネット予約※ができるので、待ち時間を省きたいときは、ネット予約がおすすめです。

※店舗数:9月末時点
※ネット予約:一部店舗は予約不可

鳥貴族

  • 営業時間:店舗により異なる(お昼から営業の店舗もありますが、詳しくは公式サイトをご確認ください。)
  • 予算: 焼鳥全品360円均一 (税込)
  • 外国語対応:英語メニュー
  • HP:https://torikizoku.co.jp/
  • ネット予約サイト:https://map.torikizoku.co.jp/store

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