日本の冬グルメの王様!人気の蟹(カニ)6選

  • Sept 5, 2024
  • Dec 3, 2021
  • Lily Baxter

日本の冬グルメの王様!人気の蟹(カニ)6選

日本(にほん)は新鮮(しんせん)な海鮮(かいせん)で有名(ゆうめい)な国(くに)ですが、なかでも冬(ふゆ)グルメの代表格(だいひょうかく)と言(い)えば蟹(かに)です。
焼(や)きガニ、茹(ゆ)で蟹(がに)、カニすきに天(てん)ぷら、寿司(すし)など、カニ料理(りょうり)も、数(かぞ)え切(き)れないほどの選択肢(せんたくし)があります。
日本各地(にほんかくち)で獲(と)れますが、なかでも北海道(ほっかいどう)、北陸(ほくりく)、山陰地方(さんいんちほう)の3エリアはカニの漁獲量(ぎょかくりょう)が多(おお)いことで知(し)られています。この記事(きじ)では、カニの産地(さんち)や、とくに有名(ゆうめい)な蟹の種類(しゅるい)について紹介(しょうかい)します。

日本のカニの美味しい地域

日本のカニの産地(さんち)は、大(おお)きく分(わ)けて3つあります。北海道(ほっかいどう)と北陸(ほくりく)エリアそして山陰地方(さんいんちほう)です。
北海道は海鮮グルメで有名ですが、山陰や北陸について知(し)らない方(かた)も多(おお)いのではないでしょうか?山陰地方とは、中国山地の北側,日本海に面する地域のことで、鳥取県(とっとりけん)と島根県(しまねけん)が蟹の産地として有名です。特に「松葉(まつば)がに」と「紅(べに)ずわいがに」が冬の名物となっています。

北陸地方は、日本の西側(にしがわ)に位置(いち)し、福井県(ふくいけん)、富山県(とやまけん)、石川県(いしかわけん)などで構成(こうせい)されているエリア。日本海(にほんかい)に面(めん)しており、冷(つめ)たく穏(おだ)やかな海(うみ)なので、石川県の加能(かのう)ガニや、福井県の越前(えちぜん)蟹のような最高級(さいこうきゅう)のカニが獲(と)れます。

北海道は、オホーツク海(かい)、太平洋(たいへいよう)、日本海(にほんかい)の3つの海に囲まれ、豊(ゆた)かな水産資源(すいさんしげん)に恵(めぐ)まれています。様々(さまざま)な甲殻類(こうかくるい)が生息(せいそく)していますが、その中(なか)でもカニは冬のグルメとしてとても人気(にんき)があります。

タラバガニ / Tarabagani(Red King Crab)

タラバガニ / Tarabagani(Red King Crab )

蟹には様々な種類がありますが、なかでも「カニの王様(おうさま)」と呼(よ)ばれるタラバガニは大(おお)ぶりで、全長(ぜんちょう)1m以上(いじょう)に達(たっ)するほど大(おお)きいサイズのものもいる蟹です。

水温(すいおん)の低(ひく)い海(うみ)に住(す)んでおり、主(おも)な産地はオホーツク海(かい)。そのため、日本ではロシアなどからの輸入品が出回ることが多く、国内で水揚げされるのは北海道のみ。とくに北海道の中(なか)でも、日本最北端(にほんさいほくたん)の漁港(ぎょこう)である稚内港(わっかないこう)の水揚(みずあ)げ量(りょう)が多(おお)いことで知(し)られています
獲(と)れたときは甲羅(こうら)がくすんだ茶色(ちゃいろ)ですが、調理(りょうり)し火を通すと甲羅は鮮やかな赤色(あかいろ)、
裏側は白くなり、縁起のよい紅白であることから贈答品(ぞうとうひん)になったり、正月(しょうがつ)に縁起物として食べられたりもしています。
タラバガニの旬(しゅん)の時期は2回あり、4月から6月と、11月から2月にかけてです。

アブラガニ / Aburagani(Blue King Crab)

Blue King Crab (アブラガニ, Aburagani)

アブラガニは、日本海やベーリング海、オホーツク海に分布(ぶんぷ)し、甲羅の幅(はば)は20センチほどでタラバガニと比(くら)べるとやや小(こ)ぶりな蟹(かに)です。タラバガニよりも長(なが)く漁ができるため、比較的(ひかくてき)安価(あんか)に購入(こうにゅう)しやすいのが特徴(とくちょう)です。味はタラバガニよりもやや劣るといわれていますが、鮮度の良いものはタラバガニ同様おいしく、量をたくさん食べたい蟹好きにはおすすめです。

ズワイガニ / Zuwaigani(Snow Crab)

ズワイガニ / Zuwaigani(Snow Crab)

ズワイガニは大型(おおがた)の雄(おす)でも足を広げて70cm程度の、タラバガニよりも小ぶりな蟹です。日本海側に多く分布しており、水深200m~400m以上の主に深海に生息しています。
ズワイガニの味の特徴は、まずその身の甘さとうま味、ねっとりとした蟹ミソです。そのため、生や茹でガニで身を食べた後に、蟹ミソを使って雑炊(ぞうすい)や煮物(にもの)、パスタ、グラタンなどを作るのもおすすめです。
また、ズワイガニは、オスとメスとで一般的に呼名が違い、水揚げされる地方によっても呼名が変わることも特徴。京都(きょうと)、兵庫(ひょうご)、鳥取(とっとり)などで獲(と)れるオスは「松葉ガニ」、北陸地方(ほくりくちほう)でとれるオスのズワイガニは「越前ガニ」と呼ばれています。雌はセコガニ親ガニ、コウバコガニ、子持ちガニなどと呼ばれ、お腹(なか)にたくさん抱えた卵と濃厚な蟹味噌のおいしさはくせになります旬は11月から3月で、日本では冬の定番グルメとなっています。

毛ガニ / Kegani(KeganiHorsehair Crab)

毛ガニ / Kegani(KeganiHorsehair Crab)

毛(け)ガニは別名「オオクリガニ(大栗蟹)」とも呼(よ)ばれ、体(からだ)の表面(ひょうめん)のほとんどが毛(け)で覆(おお)われている蟹(かに)です。サイズは他の蟹に比べて小さめで、一般的な毛ガニは一尾(いちび)400g~600gほどの重さ、特大(とくだい)なものでも一尾700g~900gほど。ECサイトなどではこの重さで値段やランクが付けられ、販売(はんばい)されています。

価格が比較的手頃にも関わらずおいしいため、日本料理(にほんりょうり)でもよく使われるカニの一つで、小ぶりな体に身がぎっしりと詰(つ)まっており、濃厚なカニみそがたっぷり入っているのも魅力(みりょく)です。殻(から)から良(よ)い出汁(だし)が出(で)ますので、むき終わった殻は、汁物にするのがおすすめ!みそ汁や雑炊にして2度、3度楽しみましょう。

毛ガニ / Kegani(KeganiHorsehair Crab)


花咲ガニ / Hanasakigani(Hanasaki Crab)

花咲ガニ / Hanasakigani(Hanasaki Crab)

花咲(はなさき)ガニは、北海道の根室(ねむろ)を中心(ちゅうしん)に、道東(どうとう)の一部地域(いちぶちいき)でしか獲れないことから、「幻の蟹(まぼろしのかに)」とも称される希少(きしょう)なカニです。タラバガニ科(か)の蟹ですが、甲羅の幅や長さが15cmほどしかなく小ぶりで、調理すると赤くなることと、漁獲(ぎょかく)される港(みなと)にちなんで名(な)づけられました。
根室市では例年8月から9月にかけて、花咲ガニのシーズン到来を祝う「根室かに祭り」が開催され、ゆでガニや花咲ガニを使った様々なグルメを食べることができます。

高足ガニ / Taka-ashi-gani(Japanese Spider Crab)

高足ガニ / Taka-ashi-gani(Japanese Spider Crab)

高足ガニは日本近海(きんかい)の深海に生息する巨大なカニです。
大きいものだと、左右の両脚を広げた幅が4mにもなる甲殻類の中でも世界最大の大きさを誇ります。
深海(しんかい)に生息(せいそく)していることと、調理(ちょうり)が難(むずか)しいことから、珍味(ちんみ)として知られています。
なかでも、漁獲量(ぎょかくりょう)が多(おお)いのは静岡県(しずおかけん)で、駿河湾(するがわん)に面(めん)した戸田(とだ)エリアには、高足ガニの刺身や茹でガニなどを食べられるレストランや専門店が点在しています。

日本で楽しめるカニ料理

日本でのカニの楽しみ方

カニを楽(たの)しむために重要(じゅうよう)なのは、どの種類のカニを食べるか、そしてどんな調理方法(ちょうりほうほう)で食(た)べるかです

蟹の王様・タラバガニは、身が肉厚(にくあつ)で食べごたえのあり、ぷりぷりとした食感が特徴です。そのため、シンプルに焼きガニや茹でガニにしたり、野菜(やさい)や豆腐(とうふ)と一緒にカニしゃぶにするのがおすすめです。甘みの強いズワイガニは、茹でガニなどもおすすめですが、鮮度の良いものはぜひお刺身で食べてみては?
また、日本では蟹の身と並んで、コクのある「かにみそ」も大人気!小さくて安価な毛ガニには、美味しいかにみそがたくさん詰まっており、そのまま食べてもおいしいですが、カニの甲羅と蟹ミソを使った甲羅焼きや、鍋、パスタ、グラタンなどに使うのもおすすめです
また、蟹は甲羅からも良い出汁が出ますので、身を食べ終わった後も、鍋や雑炊、みそ汁などにもぜひ活用してみてください。


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