日本各地には、日本三大朝市と言われる輪島朝市、宮川朝市、勝浦朝市をはじめ、朝からにぎわう市場や朝市が数多くあります。新鮮な海鮮はもちろん、旬の果物や野菜が並び、見て歩くだけでも楽しめます。中にはその場で買ったものを味わえる店もあり、朝ご飯として気軽に楽しめるのも魅力です。
当記事では、日本在住で日本の食に深い知識をもつライターが訪日旅行でぜひ立ち寄ってほしい人気の市場、朝市を10個厳選して紹介します。
※本記事では紹介している各朝市の営業時間や定休日について、店舗によって異なり、臨時休業や季節により変更になる場合がありので、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
⽇本の市場・朝市とはどんな場所か
日本の市場や朝市は、新鮮な食材と地元の活気を体感できる場所として人気があります。漁港や農家から届く魚介や野菜は鮮度が高く、比較的手頃な価格で買い物できるのが魅力です。
なお、市場と朝市の違いは、常設かどうか。市場は常設で日中も営業する施設が多い一方、朝市は早朝から午前中に開かれることが一般的です。また、市場や朝市を訪れる際は、営業時間が短い点に注意しましょう。朝市を満喫するには、早めの時間がおすすめ。活気ある朝市の雰囲気が楽しめます。
また、現金を用意しておくと安心です。食べ歩きの可否は場所により異なるため、決められた飲食スペースを利用するなどルールを守って楽しみましょう。
それでは、ここからおすすめの市場と朝市をご紹介します。
【北海道】函館朝市:北海道を代表する観光地
「どんぶり横丁市場」「えきに市場」「函館朝市ひろば」の3つのエリアに約250の店舗が軒を連ねる大規模な市場です。
「どんぶり横丁市場」には海鮮丼が食べられる店が多く、ウニやいくら、ホタテなどの色とりどりの海鮮丼は、この朝市での朝食の定番となっています。そして、この朝市を訪れたからには体験しておきたいのが、「えきに市場」にある活いか釣り堀での「イカ釣り体験」。釣ったイカは職人がさばいてくれるので、店内で食べることができます。
なお、朝市全体の営業終了時間は14時となっていますが、人気商品は午前中に売り切れることがあるので、早い時間に行くことで、まんべんなく回ることもできます。
函館朝市
- 住所:北海道函館市若松町9-19
- アクセス:JR函館駅から徒歩約1分、市電「函館駅前」から徒歩約2分
- 営業時間:5:00〜14:00頃(1〜4月は6:00〜14:00頃)
- 定休日:年中無休
【千葉】勝浦朝市:430年以上歴史の日本三大朝市の一つ
勝浦朝市の通りには、名物のカツオやキンメダイなど水揚げされたばかりの新鮮な魚介、地元産の旬の野菜や果物などの農産物、地元の食材を使った干物や漬物などを扱う露店がずらり。
また、「カツオまんじゅう」やかつお節の出汁がきいたおでん、ご当地グルメの勝浦タンタンメン味の餡を使ったピリ辛のたい焼きなど、食べ歩きにぴったりの屋台も充実。早い時間に売り切れてしまうほど人気の高いわらび餅やドリップコーヒーなどの屋台もあるので、デザートまでいただけます。
そんな勝浦朝市を存分に楽しむコツは、買ったものを入れるエコバッグを持っていくこと。生鮮品を購入する場合、保冷バッグと凍らせた保冷剤を持参すると便利です。
勝浦朝市
- 住所:千葉県勝浦市勝浦(下本町朝市通り・仲本町朝市通り)
- アクセス:JR勝浦駅から徒歩約10分
- 営業時間:6:30頃~11:00頃
- 定休日:毎週水、元日
- ※毎月1日~15日は下本町朝市通り、16日~月末は仲本町朝市通りで開催
【岐阜】宮川朝市:江戸時代に始まった歴史ある市場
岐阜県高山市の宮川沿いで開かれる宮川朝市。毎朝、鍛冶橋から弥生橋までの約700mにわたって並ぶ白いテントの下では、地元産の新鮮な野菜や果物、名物の赤かぶの漬物、民芸品などが直接販売されています。
農産物などの食材のほか、すぐに食べられる軽食を販売する露店もあります。そのなかでも高山ならではのものが「みだらしだんご」。醤油の旨味と香ばしさが際立つ甘くない団子です。そのほか、飛騨産の食材を使った濃厚なプリン、クッキー製のカップで味わう本格的なエスプレッソ、飛騨牛のにぎり寿司なども堪能できます。
宮川朝市
- 住所:岐阜県高山市下三之町(宮川沿い)
- アクセス:JR高山駅から徒歩約10分
- 営業時間:7:00~12:00(12月~3月は8:00~12:00)
- 定休日:年中無休
【佐賀】呼⼦朝市:大正時代から続く日本三大朝市の一つ
呼子港の東側の約200mの朝市通りには、毎朝とれたての鮮魚や魚の干物、農産物、花などが並びます。特に呼子名物のイカを使った加工品が多く、なかでも香りと旨みが特徴のイカの一夜干しはお土産としても人気です。
また、呼子朝市には手軽に食べ歩きができるものも多く売られているため、朝から絶品グルメが堪能できます。その筆頭ともいえるのが、いかしゅうまいやイカせんべい、イカの一夜干しの炭火焼といったイカを素材としたもの。そのほか、ウニのせあわび串、サザエのつぼ焼きなども人気です。さらに、朝市通りにはブルワリーやドリップコーヒー店もあるため、食べ歩きの際に飲み物が欲しくなっても大丈夫。
呼⼦朝市
- 住所:唐津市呼子町 呼子朝市通り
- アクセス:唐津駅または大手口バスセンターからバスで約30~36分。下車後徒歩約3分
- 営業時間:7:30~12:00
- 定休⽇:1月1日
【宮城】仙台朝市商店街:アクセス抜群な立地
仙台朝市は、仙台駅から徒歩約5分の場所にある便利な市場です。約70店舗が並び、さまざまな食材がそろう「仙台の台所」として親しまれています。そのため市場内には、名物のホタテや牡蠣、マグロなどの鮮魚や水産加工品をはじめ、野菜や果物などの食材がずらり。所狭しと並べられています。
なかには飲食スペースを設けた店もあり、店舗で選んだ海鮮をその場で調理してもらい味わうことも可能。生牡蠣や牡蠣フライなどの牡蠣料理を提供する店や寿司店、ラーメン店などの食事処も充実。さらに、ずんだだんごやコロッケなど、食べ歩きメニューも豊富です。食後のコーヒーが堪能できるドリップコーヒーを提供する店もあり、バラエティーに富んだ食事が楽しめるのもこの朝市の魅力です。
仙台朝市
- 住所:宮城県仙台市青葉区中央3-8-5
- アクセス:JR仙台駅から徒歩約5分
- 営業時間:8:00頃~18:00頃
- 定休⽇:日・祝
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【茨城】⼤洗海鮮市場:新鮮な魚介を直売する人気スポット
茨城県の大洗海鮮市場は、とれたての鮮魚に加え、自家製の干物や塩辛、佃煮、かまぼこなど加工品も豊富にそろっています。この市場で朝食をとるなら「海鮮どんぶり亭」と「市場の浜焼き」がおすすめ。
「海鮮どんぶり亭」では、水揚げ直後の旬の魚介を使った定食や鍋、海鮮丼などが味わえます。ちなみに、各季節のおすすめは、春なら旨味を蓄えふっくらとしたハマグリ、夏はクリーミーで濃厚な岩牡蠣(いわがき)、秋は脂が乗った戻り鰹と透明に輝く生しらす、冬は茨城の冬の味覚を代表するあんこうです。
一方、焼きたてのハマグリやホタテ、牡蠣などの新鮮な旬の魚介を店内のイートインスペースですぐに味わえるのが「市場の浜焼き」。素材そのものの旨味を引き出すシンプルな味付けで魚介が堪能できます。
⼤洗海鮮市場
- 住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8253-56
- アクセス:月曜~土曜 大洗駅からバスで約15~18分 「漁港入口」徒歩約2分/日曜「魚市場前」徒歩約1分
- 営業時間:7:00~17:00※臨時休業あり
- 定休⽇:年中無休
【石川】近江町市場:約300年歴史の「金沢市民の台所」
アーケードの下に約170店舗が集う近江町市場。新鮮な魚介や加賀野菜、果物など、石川の食材が豊富に揃う、食のプロも一般の市民も訪れる市場です。
飲食店も40店舗以上あり、日本海の新鮮な魚介を使った海鮮丼や寿司を提供する店をはじめ、金沢おでんやラーメン、コーヒー店などジャンルもさまざま。行列ができる飲食店も多く、昼時はもっとも賑わいます。
また、活気ある市場での買い物も食事も同時に体験したいなら、購入した商品をすぐに店頭で食べられる店がおすすめ。この市場では、生牡蠣や焼き貝、寿司、揚げ物、総菜などが購入してすぐに食べられる店がいくつもあります。
※近江町市場では歩きながらの飲食は禁止されているので、必ず購入した店の飲食スペースで食べましょう。
近江町市場
- 住所:石川県金沢市上近江町50
- アクセス:金沢駅より徒歩15分。または、金沢駅からバスで武蔵ヶ辻まで約10分、徒歩すぐ
- 営業時間:9:00~17:00頃
【山口】唐⼾市場:「関門の台所」として人気
名物のふぐをはじめ、日本一の水揚げ量を誇るあんこう、ブリやイサキといった新鮮な魚介が揃い、地元の漁師による直接販売も行われています。
市場の2階には、市場直送のネタを活かした寿司や海鮮料理を堪能できる食堂が軒を連ね、早朝の朝食利用にも最適です。また、週末や祝日には名物イベント「活きいき馬関街」が開催され、多種多様なにぎり寿司や海鮮丼、ふぐの唐揚げなど、豊富なメニューから好きなものを一品ずつ選んで購入できます。
また、海を一望できるデッキエリアや、海を見ながらピクニック気分を味わえる屋上の芝生広場もおすすめです。
唐⼾市場
- 住所:山口県下関市唐戸町5-50
- アクセス :下関駅~唐戸までバスで約10分
- 営業時間:月~土5:00~15:00、日・祝8:00~15:00
- 定休⽇ :水(不定休)、お盆(8月14~16日頃)、年始(1月1日〜4日頃)※飲食店は店舗により異なる
【福岡】⻑浜鮮⿂市場 :約300種類の魚を扱う日本有数の市場
この市場の見どころは、活気ある取引が間近に感じられる2階見学通路からのセリ見学。また、月1回の「市民感謝デー」では、マグロ解体ショーや魚のさばき方体験も開催。ほかにもさまざまなイベントがあるので、旅行の計画を立てる際は、事前にチェックしておくことをおすすめします。
そして、食事処がいくつもあるのもこの市場の特徴のひとつです。市場内にある市場会館1階には新鮮な魚を使った定食や寿司、海鮮丼などの店が軒を連ねています。どの店も昼食のピーク時には行列ができるほど人気が高いです。
朝の市場の活気ある雰囲気を味わい、見て、食べて、学ぶという、長浜鮮魚市場最大の魅力である体験も存分に満喫できます。
長浜鮮魚市場
- 住所:福岡県福岡市中央区長浜3-11-3 福岡市鮮魚市場 市場会館
- アクセス:赤坂駅から徒歩約12分または、博多バスターミナルからバスで長浜2丁目バス停 まで約20~30分、徒歩約3分
- 営業時間:月~土(祝日除く)8:00~16:30
- 定休⽇:日・祝(不定休)、お盆(8月14~16日頃)、年始(1月1日〜4日頃)
【鳥取】境港⽔産物直売センター :カニが名産
境港水産物直売センターは、日本海屈指の水揚げ港に隣接し、鮮度の高い海産物が魅力のグルメスポットです。名産は松葉ガニや紅ズワイガニ、本まぐろなど。
センター内には12の専門店が集まり、名産の品のほか、その日に水揚げされた季節ごとの旬の魚も豊富に並びます。朝食は、落ち着いて食べたいなら、新鮮な魚介を使った海鮮丼などを提供する併設の食事処、買った商品をその場で食べたいならイートインスペースでの食事がおすすめ。どちらも境港産の鮮度抜群の旬の魚介が堪能できます。
また、鬼太郎グッズのお土産店もあり、観光地として楽しめるのもこの市場の魅力です。
境港水産物直売センター
- 住所:鳥取県境港市昭和町9-5
- アクセス:境港駅からバスで15分
- 営業時間:8:00~16:00頃
- 定休⽇:火
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