世界に誇る日本の画期的発明品〜インスタントラーメンや電動アシスト自転車など〜実は日本発祥のものをご紹介!

日本の発明品

日本発祥のものとして、美味しい食べ物魅力的なスイーツ、バラエティ豊かなパン、そして世界中で楽しまれているスポーツについてご紹介してきました。今回は、私たちの日常生活はもちろん、世界の人々の生活を豊かにしている、日本発祥の世界に誇る面白い発明品をご紹介します。日本独自の文化やものづくりへの思いが、どのようにしてこれらの革新的なアイデアを生み出したのか、その背景と歴史を紹介します。

※記事で紹介した商品を購入したり予約をしたりすると、売上の一部がFUN! JAPANに還元されることがあります。

日本が生んだ世界に誇る発明品

インスタントラーメン

日本の発明品 インスタントラーメン

インスタントラーメンとは、お湯をかけたり鍋で煮るだけで手軽に食べることができる即席めんのことです。ラーメン以外にも、うどんや蕎麦、焼きそばや春雨などバリエーションが豊富なので飽きずにいろいろな味を楽しむことができます。手軽に食べることができるので、忙しく食事を作る時間がないときや、短時間で食事を済ませたいとき、子どもの軽食にと様々な生活のシーンで食されます。手軽なだけではなく保存性も高いので、非常食としても欠かせない食べ物のひとつです。

今や世界中で愛される「インスタントラーメン」は、日本の安藤百福(あんどうももふく)が開発し、1958年に発売された「チキンラーメン」がはじまりです。安藤は、第二次世界大戦終結後の食糧難の頃、人々がラーメン屋台に列を作る光景を目にし、自宅で簡単に食べれるラーメンの開発に取り組みました。一番の問題は、麺をどのように乾燥させるかということ。ある日、奥さんが天ぷらを揚げているのを見て、油で揚げると水分がなくなることにヒントを得て、麺を油で揚げる方法を思いつきました。こうして今までにはなかった、新しいラーメン「チキンラーメン」ができたのです。

1958年に日清食品から「チキンラーメン」が発売され、その手軽さと美味しさから日本中に広まりました。その後次々とインスタントラーメンの種類が増え、1971年に世界で初めてのカップ入りインスタント麺「カップヌードル」も登場。2005年には、世界で初めて宇宙食としても食され、ますます活躍の場を広げています。世界ラーメン協会の調べによると(https://instantnoodles.org/noodles/demand/trivia/2024年度の日本国内で生産されたインスタントラーメンは59億食でした。世界中に輸出され、各地の人々の味覚や好みに合わせた商品が販売されています。

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大阪府池田市にある「カップヌードルミュージアム 安藤百福記念館」では、インスタントラーメンの歴史を学ぶことができます。展示の中でも、その歴史を観ることができる「インスタントラーメン・トンネル」は、見事な展示品の数々に圧倒され驚きとともに感動すること間違いなし!開発当初から現在まで、おいしく衛生的で安全であり、長期保存ができるラーメンの開発に取り組んできた思いが伝わってくるミュージアムです。また、自分でデザインしたカップに好みのスープと具材を組み合わせ、オリジナルの「カップヌードル」を作る体験ができるのもおすすめポイント。世界にひとつしかないオリジナルのカップヌードル作りを体験してみませんか?先着順の為、体験希望の方は早い時間の来館がおすすめです。

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レトルト食品

日本の発明品 レトルト食品

パッケージごとお湯で温める、または電子レンジにかけるだけで、本格的な食事が楽しめるレトルト食品は日本の大塚食品の発明品です。忙しい現代人の食生活を豊かなものにしてくれるほか、袋や容器に入っているため持ち運びが便利なのでアウトドア食として、また災害時でも温かい食事を食べることができる手段として世界中で活用されています。

レトルト食品とは、調理された食材を袋や容器に入れ、高温で加圧殺菌することで、常温での長期保存を可能にした画期的な食品です。大塚食品は、1958年にアメリカで軍用の保存食として開発された技術にヒントを得て、

「一人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、誰でも失敗しないカレー」のコンセプトで開発がスタートしました。(出典:大塚食品HPよりボンカレーの歴史)

約4年間試行錯誤を重ね、ついに1968年、世界初のレトルト食品「ボンカレー」が完成し発売されたのです。3分間温めるだけで美味しいカレーを食べることができるという発明は食卓に革命をもたらしました。発売当初、夏で2ヶ月、冬で3ヶ月だった賞味期限も、アルミパウチの導入により約2年間へと延び、箱ごと電子レンジで温められる種類も開発され、さらに便利になりました。

レトルト食品の一番の魅力は、常温で長期保存ができることです。現在、日本では500種類以上のレトルト食品が販売されています。お米やおかゆ、スープやみそ汁など主食になるもの、ハンバーグや丼ものなどおかず系。健康を気にする人には減塩や低糖質の商品や、アレルギーに対応している商品など幅広い要望に応えてくれます。外食しなくても、手軽に多国籍料理を食べることもできます。また、日本のレトルトカレーは、訪日外国人旅行者に人気のお土産のひとつでもあります。地域の特色がでているご当地カレーもあり、レトルトカレーの種類は豊富です。日本食を帰国後も楽しみたい方には、牛丼や和食のレトルト商品もおすすめです。また、特別な日の贈り物として、少し高級なレトルト商品をプレゼントしてみてはいかがですか?

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さらにレトルト商品の魅力の幅を広げる、レトルト食品アレンジメニューをご紹介します。簡単に調理でき、子どもが喜ぶメニューです。

じゃがいものミートソースグラタン

  • 用意するもの:じゃがいも、レトルト食品のパスタ用ミートソース、とろけるチーズ
  • ①じゃがいもの皮をむき、食べやすい大きさにカットしてからラップをふわっとかけレンジで加熱します。
  • ②①で下準備をしたじゃがいもの上に、レトルト食品のパスタ用ミートソースをのせ、お好みの量のとろけるチーズをのせます。
  • ③トースターで焼いてチーズに焦げ目がついたら完成です。

カレーコロッケ

  • 用意するもの:じゃがいも、レトルトカレー、日清 小麦粉・卵いらずラク揚げパン粉
  • ①じゃがいもの皮をむき、食べやすい大きさにカットしてからラップをふわっとかけレンジでジャガイモが柔らかくなるまで加熱し、マッシュ状に潰します。
  • ②①にレトルトカレーをいれ全体になじむようにまぜ、楕円形上に形を整えます。
  • ③ラク揚げパン粉をまぶし、フライパンに薄くひいた油でこんがり揚げます。
  • ④お好みでソースをかけ完成。
  • レトルトカレーをクリームシチューやミートソースなどに変え、他の味も楽しんでみて下さい。

👉世界中に愛される「日本式カレー」とは?個性派ご当地カレーとおいしく作るコツも紹介

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電動アシスト自転車

日本の発明品 電動アシスト自転車

自転車で急な坂道をのぼるとき、強い向かい風の中を走行するとき、買い物の荷物が多いとき。こんな悪条件の中で自転車を漕ぐのは大変です。そんな中でも、軽快に走ることができる自転車、それが「電動アシスト自転車」です。特に日本の子育て世代のママ達には必須の移動手段のひとつです。

「電動アシスト自転車」は、日本の会社であるヤマハ発動機株式会社が発明しました。ヤマハ発動機株式会社のHP(https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/business/pas)では以下のように紹介されています。

電動アシスト自転車は、人がペダルをこぐ力をバッテリーとモーターが補助(アシスト)する仕組みを持った自転車で、当社が開発し、1993年に発売した「PAS(パス)」※が世界初の製品となっています。
※ 製品名はPower Assist System(パワー・アシスト・システム)の頭文字が由来となっています。

日本では、もともと電動アシスト自転車の登場前の1960年代に、「ママチャリ」と呼ばれる、日常生活で女性が乗りやすい自転車がありました。この「ママチャリ」の文化と、電動アシスト技術が融合したものが「電動アシスト自転車」です。モーターの力が強すぎると「自転車」ではなく「バイク」とみなされ免許が必要になってしまいます。そこで、当時の開発担当は警察に自転車であることを説明し、免許不要の画期的な乗り物として、世界初の電動アシスト自転車の誕生に成功したのです。この発明により、子どもの送迎や坂道の移動を格段に楽にしただけではなく、排出ガスを出さないので地球に優しい乗り物として幅広い世代で利用されるようになりました。

値段は14万円以上と高価格ですが、またたく間に日本で大ヒット商品に。その後、電動アシスト自転車は他の企業からも発売され、日々さらなる快適さを追求した開発が進んでいます。カラーバリエーションも多種から選べるようになり、子どもを乗せる電動アシスト自転車から、通学や通勤など普段使いにあう軽快なタイプ、スポーティーに長距離を走るタイプなど車種も豊富です。またコロナ禍では、公共交通機関より感染リスクの少ない移動手段として、通勤・通学に電動アシスト自転車を購入する人が増加。運動不足解消のためのサイクリングや、アウトドアでの活動に便利と人気も高まりました。

現在はさらに便利な機能が登場しています。子どもを座席に乗せたまま重い自転車を手で引いて歩く時に便利な「押し歩きモード」付きや、電子キーを鞄にいれておけばわざわざ鍵を取り出さなくても解錠できる「キーレス」機能付きの自転車がPanasonicから発売され、さらに快適な生活を過ごせるようになりました。日々進化し続ける電動アシスト自転車。これからどんな商品が開発されるのか注目されます。

温水洗浄便座

日本の発明品 温水洗浄便座

訪日した外国の旅行者が、日本に来て驚くことのひとつがトイレの快適さです。「明るく清潔で機能が豊富」、そして「こんなに快適なのに無料」という点に感動したという声を聞くことがあります。

快適なトイレ空間を提供する温水洗浄便座は、今や日本の多くの家庭や公共施設で普及しています。もともと、17世紀から18世紀のヨーロッパには「ビデ」と呼ばれる装置があり、 20世紀になるとアメリカやスイスで開発された医療用の温水洗浄便座も開発されました。1960年代には日本へ医療用洗浄機が輸入されましたが、快適なものではありませんでした。

1980年、TOTO(当時の東陶機器)が長年の研究と実験を重ね、「ウォッシュレット®」を開発。体の部分によって熱いと感じる温度が全然違うことから、お湯の温度を0.1度ずつあげて試したところ、38度が一番快適で、お湯の発射角度はお尻43度、ビデ53度が適していると導き出しました。最適な温度を保ったお湯とちょうどよい噴射方向を実現したこの製品は、家庭用として受け入れられ、今では日本国内の一般家庭の多くに使用されています。「ウォッシュレット®」の魅力は、温水洗浄の強さや位置、温度設定も調整できること、センサーで自動的に開閉する蓋や常に温かい状態を保てる便座であり、節水・節電機能にまで対応していることです。さらにはスタイリッシュなデザインで高級感があり、自動クリーニングまで驚きの機能を備えています。暗くて怖いなどネガティブなイメージのあったトイレを、明るく快適なものにした「ウォッシュレット🄬」は、日本のおもてなしのこころを象徴する発明です。

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訪日外国人観光客に人気の「THE TOKYO TOILET SHUTTLE TOUR」は、東京・渋谷区内の公園などに設置された17か所のトイレを巡るツアーで、訪日外国人観光客に人気があります。トイレが観光資源になるのは、世界でも珍しいのではないでしょうか。

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使い捨てカイロ

日本の発明品 使い捨てカイロ

冬の寒さ対策に欠かせない「使い捨てカイロ」も、日本で生まれた発明品。ドラッグストアやコンビニなどで手軽に購入することができます。袋から取り出して振るだけで発熱するため、安全で手軽に体を温めることができ大変便利です。スポーツ観戦や冬の登山などのアウトドア活動、災害時などにも重宝されます。

カイロの起源は、平安時代から江戸時代にかけてあった「温石(おんじゃく)」とされており、石を温めふところに入れて暖をとるための道具でした。現代の使い捨てカイロは、1978年にロッテ電子工業(現・ロッテ)が、日本純水素(現・エア・ウォーター・メカトロニクス)とパートナーシップを組み商品化したもの。このカイロは匂いもなく火気を使用しないため、手軽かつ安全に暖をとることができるのが画期的でした。

LOTTE GROUP 公式オンラインHP(https://lotte-shop.jp/shop/e/ehokaron/#history_)では「ホカロン」の名前の由来について以下のように紹介しています。

主要販路が薬局・薬店だったため、薬の商品名の語尾に多い「~ン」からヒントを得て、『ホカロン』と命名した。

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使い捨てカイロは冬の生活を快適にするアイテムとして、日本国内だけではなく、世界各国へ輸出されています。貼るタイプと貼らないタイプのホカロンがあり、末端冷え性の方には靴下のつまさきに貼るホカロンもおすすめです。また全身が冷える時にはお腹に貼ると効果を感じることができます。夏の冷房による冷えが辛い方には、夏でも使いやすい冷房対策用のカイロも発売されています。

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日本発祥の発明品には他にも食品サンプルや文房具など、まだまだたくさんの世界に誇る発明品があります。ぜひ身の回りにある「日本発祥」の製品に目を向けてみてください。その一つ一つに、日本のものづくりへの情熱と、人々の暮らしを良くしようとする「おもてなし」の心が込められていることを感じることができるはずです。

<参考文献>

  • ルース・マリージャーマン監修『世界を変えた!日本の発明品スゴイゾニッポン30選』,2025,全96ページ,株式会社Gakken
  • 『世界に誇る!日本のものづくり図鑑』,2014,全149ページ,株式会社金の星社
  • 『日本の発明・くふう図鑑』,2014,株式会社岩崎書店

<参考サイト>

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