
日本の食卓でおなじみのカレー。もはや国民食とも言える存在ですが、実は本場インドのカレーとは異なる独自の進化を遂げてきました。本記事ではその多様な魅力、地域ごとの特色、そして家庭でさらにおいしく作る秘訣まで、日本のカレーの奥深さを探ります。
※記事で紹介した商品を購入したり予約をしたりすると、売上の一部がFUN! JAPANに還元されることがあります。
独自の進化を遂げる日本のカレー
日本のカレーは、インドやイギリスから伝来したカレーを日本人の味覚や食文化に合わせて改良したもので、その特徴も多岐にわたります。
辛さを抑え、マイルドな風味が際立つ
インドカレーのようなスパイシーさよりも、甘みやコクが強調されるのが日本のカレーの特徴です。りんごやはちみつなどの果物が使われることもあり、特に子ども向けにはさらにマイルドな味付けがされています。
具だくさんで食べごたえ抜群
日本のカレーはお肉(豚肉、牛肉、鶏肉など)や玉ねぎ、じゃがいも、にんじんといった野菜がゴロゴロと豊富に入っているのが一般的で、栄養バランスも良くボリュームのある一皿に仕上がっています。
小麦粉の入ったカレールーを使用
日本のカレーの大きな特徴の一つが、小麦粉を使ったカレールーによる「とろみ」。このとろみはごはんに絡みやすく、口当たりを滑らかにする効果があり、またとろみをつけることでボリューム感やコクを演出でき、家庭料理としての満足度が高まります。
日本ならではのアレンジ:カレーパン、カレーうどん、カレー鍋など

カレーはライスと一緒に食べるだけでなく、様々な形で日本の食文化に浸透しています。
- カレーパン:カレーを具材にした揚げパン。手軽に食べられる惣菜パンとして人気。
- カレーうどん:和風だしとカレーのスパイスが調和し、うどんとの相性も抜群。
- カレー鍋:カレー風味のスープで肉や野菜を煮込んだ鍋。家族や友人と囲む食卓にぴったり。
日本人が好きなカレーのトッピングは?
カレーライスに欠かせないのがトッピング。家庭でも外食でも、好みに応じたカスタマイズができるのも日本のカレー文化の特徴ですが、情報メディア「さぶろぐ」が実施したアンケート調査(※)によると、以下のトッピングが特に人気のようです。
※【調査レポート】好きなカレーのトッピングは?1位は「チーズ」でした!
【1位】チーズ:まろやかさが増し、辛さを中和
トロリと溶けたチーズは辛さを中和し、コクとまろやかさを加えてくれます。特に子どもや辛いものが苦手な人にとっては定番のトッピングです。
【2位】福神漬け:歯ごたえと酸味がアクセントに
カレーの名脇役というイメージの強い福神漬けは2位にランクイン。独特の歯ごたえと甘酸っぱさが味にアクセントを加え、箸休めにもなります。
【3位】チキンカツ・とんかつ:サクサク食感が魅力

ボリューム満点の揚げ物も人気トッピングとして強い支持を得ています。サクサクとした衣の食感とジューシーなお肉の旨みがカレーと絶妙にマッチし、特に男性からの支持が高いよう。
その他にもゆで卵、フライドオニオン、ウインナー、らっきょうなど多様なトッピングが日本のカレーを豊かにしています。
日本随一の「カレーの街」――神保町

東京・神保町は古書の街として知られていますが、実は「カレーの街」としてもその名を馳せているのはご存じですか?学生やサラリーマンが多く集まるこのエリアでは、安価でボリューム満点のカレーが長年愛されてきました。
学生街からカレーの聖地へ
神保町は古くから学生街として栄え、学生向けに安くてボリュームのあるカレーを提供する店が多く存在していました。それが後に「カレーの街」として発展する土台となりました。
神田エリアには400店以上のカレー店が!
神保町を含む神田エリアには400店以上ものカレーレストランがあり、老舗の名店から個性的なカレーを提供する新進気鋭の店まで、幅広いジャンルのカレー店がひしめき合っています。
カレーNO.1を決める「神田カレーグランプリ決定戦」とは?
毎年秋に開催される「神田カレーグランプリ決定戦」では、神田エリアの名店が腕を競い、来場者の投票でグランプリが決まります。公式サイトでは過去の受賞店情報も公開されており、カレー店巡りの参考にするのもいいかもしれません。
旅先で食べたい!個性あふれるご当地カレー6選
日本各地には、その土地ならではの食材や文化を取り入れた「ご当地カレー」が数多く存在します。ここからは、特に人気の高い6つのご当地カレーを紹介します。
【北海道】札幌スープカレー

北海道札幌市発祥のスープカレーはサラリとしたスープと柔らかく煮込まれた大きめの具材が特徴で、スパイスが効いていながらも野菜の旨みが溶け込んだ優しい味わいが魅力。一般的なカレーライスとは異なり、スプーンでライスをすくい、スープに浸して食べるスタイルが主流です。
👉【Yahoo! ショッピング】札幌スープカレー 選べる4食セットを購入する
【北海道】富良野オムカレー

カレーとオムライスを組み合わせた、北海道が誇るもう一つのご当地カレー。お米、卵、野菜、肉などの食材は富良野産を使用しており、とろとろの卵とカレーの組み合わせが子供から大人まで幅広い層に愛されています。
【神奈川】よこすか海軍カレー

神奈川県横須賀市のご当地カレー。そのルーツは明治時代にまで遡り、当時は脚気予防のために栄養バランスの取れたイギリス海軍のカレー風シチューを参考に開発されました。小麦粉でとろみをつけたルーに肉や野菜が入っており、牛乳とサラダをセットにした「海軍スタイル」で提供されるのがルールです。
👉【Yahoo! ショッピング】ヤチヨ よこすか海軍カレー(ビーフ) 200g×10個セットを購入する
【石川】金沢カレー

石川県金沢市で独自の発展を遂げた「金沢カレー」は、濃厚で黒に近い色のルーが特徴です。ルーの上にはカツがのせられ、ライスが見えないように盛り付けられているのが定番スタイル。付け合わせとして千切りキャベツが添えられ、ステンレス製の皿とフォーク(または先割れスプーン)で食べるのが流儀とされています。
👉【Yahoo! ショッピング】チャンピオンカレー 中辛 180g×10食セットを購入する
【山梨】富士山カレー

山梨県立富士山世界遺産センター内にあるカフェで提供されているご当地カレー。着色料を使用したことで富士山を忠実に再現し、見た目のインパクトだけでなくココナッツミルク、乳製品、鶏肉と桃ピューレなどを3時間以上煮込んだ奥深い味わいも特徴です。
👉【Yahoo! ショッピング】青い富士山カレー 4個 セットを購入する
【福岡】門司港焼きカレー

福岡県北九州市の「門司港焼きカレー」はごはんにカレーやチーズ、卵をのせて焼いたもので、発祥は昭和30年代に門司港にあった喫茶店と言われています。熱々の状態で提供され、香ばしいチーズととろとろの卵がカレーと絡み合い、どこか懐かしさを感じる一品。
👉【Yahoo! ショッピング】門司港王様焼きカレー 中辛(6個セット)を購入する
おうちカレーをお店の味に!おいしく作る5つのコツ
家庭で作るカレーも、ちょっとした工夫で専門店のような味わいに変身させることができます。ここでは、おうちカレーをさらにおいしくする5つのコツを紹介します。
火を止めてからルーを入れる
カレールーを溶かす際は、一度火を止めてから加えるのがポイント。そうするとルーが溶けやすくなり、ダマになるのを防ぐことができます。完全に溶けてから再度火にかけると、滑らかな口当たりのカレーに仕上がります。
隠し味を加える
市販のカレールーだけでも十分美味しいですが、隠し味を加えることでさらにコクや深みが生まれます。
- はちみつ:甘みとコクをプラスし、辛さをまろやかにします。
- インスタントコーヒー:苦みが加わり、味に深みが出ます。
- チョコレート:カレーのコクが増し、まろやかでリッチな風味が楽しめます。
- 和風だしの素:和風の旨みが加わり、日本人好みの奥深い味わいになります。
また、隠し味を取り入れる際は少量ずつ加え、味見をしながら調整するのがおすすめです。
アクをしっかり取り除く

煮込みの途中で出てくるアクをこまめに取り除くことで雑味が消え、舌触りが良いクリアな味わいになり、より上品なカレーに仕上がります。
一晩寝かせる
「一晩寝かせたカレーは美味しい」とよく言われますが、その理由は時間が経つことで味がなじみ、コクや旨みが増すためです。具材の味がルーに溶け出し、ルーのスパイスも全体に行き渡ることで、より一体感のある深い味わいになります。
複数のルーを混ぜる
異なる種類のカレールーを混ぜて使うとコクやスパイス感が絡み合い、より深い味わいを生み出すことができます。例えば甘口と中辛を混ぜて好みの辛さにしたり、異なるメーカーのルーを組み合わせることで、複雑で奥行きのある味に挑戦してみるのも良いでしょう。
👉【Yahoo! ショッピング】オーサワ スパイス香るカレールウ 中辛 120g 10袋セットを購入する
👉【Yahoo! ショッピング】水牛印 なつかしの昭和カレールウ 甘口 120g×10袋を購入する
👉【Yahoo! ショッピング】プラチナ エクセレントカレールウ 100g 5箱セットを購入する
日本のカレーはただの食事だけでなく文化でもあり、今後もさらなる進化を遂げながら日本人の心と胃袋をつかみ続けるでしょう。みなさんもお気に入りの一皿を探しに、全国を旅してみてはいかがでしょうか。
Comments