みかん食べ放題&パンダ会い放題!子供時代は世界遺産で遠足も【日本の47都道府県 発掘シリーズ:和歌山編】

みかん食べ放題&パンダ会い放題!子供時代は世界遺産で遠足も【日本の47都道府県 発掘シリーズ:和歌山編】
写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

日本には、全部で47の都道府県があります。

地域によって、街並みやアクティビティ、グルメなどの特徴が異なるように、地元の人々の県民性も様々。このシリーズでは、都道府県ごとの魅力や、ご当地あるあるを紹介し各県のローカル事情を掘り下げていきます。

今回取り上げるのは、関西地方の和歌山県。紀伊半島に位置し、1350年以上前から湧き出る温泉で有名な南紀白浜の温泉や、アドベンチャーワールド、和歌山城などがある和歌山について一緒に学んでいきましょう!

和歌山県民はみかんを買うものではなくご近所さんからもらうものと思っている!

写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

「紀州みかん」として知られる和歌山県産のみかん。農林水産省の発表によると、和歌山県の2022年度のみかんの収穫量は約15万トンで、なんと19年連続で日本一!

和歌山では、温暖な気候と水はけの良い傾斜地という恵まれた立地条件と、長年培った高い生産技術によって、果汁が豊富で糖と酸のバランスがとれたおいしいみかんが育ちます。みかんの種類も豊富で、9月の極早生(ごくわせ)みかんに始まり、11月の早生みかん 、12月の中生(なかて)みかん、2月には貯蔵みかんなど年間通しておいしいみかんを食べられるのです。

写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

1年中様々なみかんが楽しめるため、和歌山県民はご近所さんや親せきのみかん農家から段ボールいっぱいのみかんをもらうことも多いそうで、県民からすればみかんは「買うもの」ではなく「貰うもの」。贈答用はさすがに購入するようですが、自宅で日常的に食べるみかんは一度も買ったことがないという県民も多いのです。

また、ご近所や親せきからはケース単位でもらうことが多いため、県民1人あたりの消費量も大量。なかには1日に1人で20個以上を食べる強者も!紀州みかんは小ぶりで食べやすいとはいえ、なかなか食べる量が多いですよね。

和歌山県民が実践するみかんの剥き方「有田むき」

ちなみに、和歌山県中央部に位置し、みかん栽培が盛んな有田地方では昔から地元の人が行っているみかんの剥き方があります。「有田むき(和歌山むき)」と呼ばれるそのむき方は以下の手順です。

  1. まず皮つきのみかんを、ヘタのない果頂部から両手の親指で2つに割る(ヘタ側の皮までは割らないよう注意!)
  2. ①で割った2片をさらに半分に割って、みかんを1/4サイズに
  3. 分けたみかんの身をヘタ側の皮から身をはがしながら食べる。

手を汚さずに皮がさっとむけるうえ、白いスジもきれいにはがすことができるので、みかんをたくさん食べる和歌山県民の間では、このみかんの食べ方が一般的!

和歌山県民のみかんの選び方

さらに、県民はおいしいみかんを選ぶ際、 ①果実の色が濃い。②皮が薄い。③サイズは中玉(L,M,S)を基準に選ぶそう。みかんのサイズには、小玉と呼ばれる2S、3Sの小粒みかんから、大玉と呼ばれる2L、3Lサイズまで、大小さまざまなサイズ感があり、大玉は小玉よりも味が薄くなってしまうとか。果実味と味のバランスが良いみかんが食べたい場合はこの和歌山県民の選び方を参考にするとよさそうです。

もし、訪日旅行で和歌山へいく機会があったら、ぜひ和歌山式の選び方でおいしいみかんを購入して、有田むきにもTRYしてみてくださいね!

遠足は世界遺産の高野山⁉習字の競書会への参加が強制

和歌山県の世界遺産といえば高野山。高野山は、1200年前に弘法大師・空海が開山した真言密教の聖地として有名で、国内外問わず様々な観光客が訪れる地ですが、和歌山県民にとっては学校の課外授業や遠足の目的地でもあります。

和歌山県内の学校では遠足で、高野山の山道でのハイキング、木々の※1間伐体験、寺院での瞑想、精進料理体験などを行うため、県民の多くは幼い頃から高野山の自然と歴史を学ぶのだそう。小中学生でも、遠足では数十キロの山道を歩くのだとか!

また和歌山は※2書道学習にも力を入れており、小中学校を通して書道の授業があり、学生は夏休みに書道の練習をし、学期ごとの様々な競書会に参加するのだそう。加えて、和歌山市では和歌山市民憲章競書会も行われ、小中学生は強制参加。賞をとると、和歌山城ホール等で大々的に表彰されます。

※1木の成長に伴い適度な樹間を保つため、のこぎりなどを使い人工的に木を間引く作業のこと
※2日本語の文字を、筆と墨汁を使って書く伝統芸術。日本人の教養のひとつで、基礎教育の授業や習い事などで学ぶことができる

和歌山県で生まれたパンダの数は中国以外では世界イチ!

和歌山を代表する人気テーマパークといえば白浜町にあるアドベンチャーワールドです。現在、4頭のジャイアントパンダが暮らすアドベンチャーワールドでは、これまで17頭もの赤ちゃんパンダの繁殖に成功、実は中国以外では世界最多の繁殖実績を誇るテーマパークなのです!

絶滅危惧種であるジャイアントパンダ。日本では、上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」をはじめ4頭が 2023年2月に中国に返還され、ニュースなどでも大きな話題となりましたが、実は4頭のうちシャンシャン以外の3頭は全頭アドベンチャーワールドで飼育されていたジャイアントパンダです。

アドベンチャーワールドでは、ジャイアントパンダの繁殖・保護の研究を1994年から行っており、園内には常にパンダがいます。パンダの赤ちゃんが産まれることも決して珍しいことではなく、パンダを基本並ばずに至近距離で観られるのも和歌山のすごいところ!

ちなみに、なぜアドベンチャーワールドがこれほどパンダ繁殖に成功したかというと、エサを穀物やタンパク質を含んだ“パンダ団子”から、好物の竹メインに変更したから。 飼育員はグルメなパンダたちのために、おいしい竹確保に奔走したという話は有名です。いくらでも竹があり、種類も豊富な日本ならではの飼育方法ですよね。

和歌山県民は「ざじずぜぞ」の発音が苦手

和歌山県白浜町のテーマパーク「白浜エネルギーランド」には、「Da迷路~エネルギー博士からのSOS~」という巨大御迷路のアトラクションがあります。

「英語の冠詞であればTheが正しいのに、Daって何だろう?」と思いますよね。実は、このアトラクション、もともと「The(ザ)迷路」というアトラクション名になる予定だったところ、アトラクション名のThe(ザ)をDa(ダ)と発音する人が多かったため、結局その発音のままの名称になったのだそう。

このように、和歌山人は、「ザ行」の発音が苦手で「ざじずぜぞ」の発音が、和歌山では「だぢづでど」となってしまいます。

例えば「ゾウさん(Zousan)」は「ドウさん(Dousan)」、「ぜんざい(Zenzai)」は「でんだい(Dendai)」という風にです。

ちなみに「象(Zou)の銅像(Douzou)、雑巾(Zoukin)で拭いた」を和歌山県民に言ってもらうと、「どう(Dou)のどうぞう(Douzou)、どうきん(Doukin)でふいた」になるとか。。。

これは、「ザ」行と「ダ」行が、発音時の口の形が似ていることと、かつて大阪や京都など関西広域で使われていた、昔ながらの関西弁なまりが残っているためだといわれています。

関西エリアの昔ながらの文化や習慣が今も残る、和歌山はそんな伝統を大切にする地域なのです。

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