SNSで目にした1枚の絶景写真をきっかけに、「いつかここに行ってみたい!」と心を動かされたことがある方も少なくないはず。FUN! JAPANでは、絶景プロデューサー・詩歩さんと共に、彼女の目線で切り取った日本の絶景や、その瞬間をカメラに収めるためのヒントを記事で紹介しています。
今回お届けするのは、長野県の北部に位置する竜王マウンテンリゾートの「SORA terrace」。世界最大級のロープウェイで、登山をすることなく一気に雲の上へと向かう、旅行初心者にもうれしい絶景スポットです。長野が誇る幻想的な雲の上の世界をのぞいてみましょう。
今回の1枚:夕陽に溶ける、天空の特等席「SORA terrace」
刻々と移ろう空の色が、静かな雲の海に溶け込んでいく。
標高1,770m。そこに広がるのは、私たちが普段見上げている空よりもずっと高い場所にある、もう一つの世界です。夕陽が地平線ならぬ「雲平線」へと沈みゆく時、真っ白な雲の絨毯は淡いオレンジや紫へと染め上げられ、言葉を失うほどの静寂と美しさに包まれます。
テラスに並ぶパラソルの下で、コーヒーを手にこの景色を眺めるひととき。それは、慌ただしい日常を忘れさせてくれる、神様からの贈り物のような時間かもしれません。
詩歩さんプロフィール
『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』プロデューサー。著書シリーズは累計63万部を突破し、SNSの総フォロワー数は100万人を超える。自治体や企業の観光振興アドバイザーとして世界中を飛び回り、美しい絶景の魅力を発信し続けている。
公式Instagram:@shiho_zekkei
世界最大級のロープウェイで行く、標高1,770mの別世界
長野県山ノ内町に位置する「SORA terrace」への旅は、世界最大級の166人乗りロープウェイに乗り込むことから始まります。麓の駅から雲を突き抜け、標高1,770mの山頂に降り立つと、そこには日常の喧騒から遠く離れた、幻想的な「雲の上の世界」が広がっています。
絶景を望むテラスのすぐそばには、こだわりのメニューが揃う「SORA terrace cafe」があります。絶景と共に楽しめるオリジナリティあふれるメニューが豊富。雲海をイメージした「雲の上のオムライス」や「雲海パイ包みスープ」といったフードに加え、「SORA珈琲」や地元名産のフルーツをふんだんに使ったスムージー、空の移ろいを表現した「映えるオリジナルドリンク」も楽しめます。また、雲を模した「雲海マシュマロ」などのスイーツも充実しており、空の上での特別なグルメ体験を堪能できます。
詩歩さんが語るSORA terraceで見た雲海の魅力
日本で一番、雲海に出会いやすい場所
SORA terraceで出会える雲海は、まさに自然が気まぐれに描き出す、一期一会の芸術作品と言えるでしょう。標高1,770mの山頂から見下ろすと、そこには私たちが普段見上げている空とは全く別の、ダイナミックな世界が広がっています。
これまで多くの絶景を見てきた詩歩さんは、SORA terraceの魅力について「海外では雲海を観賞する設備が整った場所は珍しいです。ここなら登山をせず、ロープウェイに乗れば、眺望できるテラスまで行くことができますので、苦労せずにこの幻想的な雰囲気を楽しめるのが大きな特徴です」と語ります。
また、多くの有名スポットが早朝に限られるのに対し、ここはグリーンシーズン期間なら、朝9:00頃から夕方18:00または19:00まで営業しているため、「早起きもせず、ずっと滞在して雲海を待つことができるので、出会えるチャンスが格段に多い。個人的には日本で一番雲海が見やすい場所だと思っています」と教えてくれました。
刻々と表情を変える、雲の絨毯
ある時はどこまでも真っ白でふわふわとした「雲の絨毯」に、またある時は、雲が山の稜線を越えて滝のように激しく流れ落ちていく圧倒的なスケールの「滝雲」に姿を変えるなど、その時の気象条件によってさまざまな表情を見せてくれるのが、SORA terraceの雲海の魅力です。
「天気が非常に変わりやすいのが特徴で、到着時に雨が降っていても、1時間後には晴れているということもよくあります。」と詩歩さん。そして、「天気が悪い日ほど、実は雲海のチャンス」というから驚きです。雲が移動して下に下がれば美しい雲海が現れることが多いのだとか。詩歩さんいわく、諦めずに粘ってみるのがおすすめだそうです。
💡絶景を撮影するポイント
多くの人はロープウェイを降りたテラスから撮影しますが、詩歩さん流のコツは「テラスから20〜30メートル上にあるレストランの高台から、テラスを画角に入れて撮る」こと。そうすることで、雲海だけではない、SORA terraceらしいスケール感のある一枚になりますよ。
夕陽と雲海を同時に掴む、感動の瞬間
2025年7月に新たなシンボルとして登場した「SORAへ登る螺旋階段」もおすすめ。空へと伸びるようなこの階段を登れば、さらなる高みからパノラマ絶景を堪能できます。また、遠隔カメラが設置されており、スマートフォンを使って自分たちだけの特別な一枚を撮影することも可能。一人旅など一人でも映える写真を撮りやすいのはうれしいポイントですね。(階段を登るのは無料。撮影サービスは有料、1組500円)
雲海の発生率が60%といわれ、中でも夕方は最も雲海に出会える確率が高いそう。詩歩さんは、この魔法のような特別な写真を撮影した時のエピソードを語ってくれました。 「雲海×夕陽という光景を見ることができ、さらに夕日と戯れるような写真を撮影できました。実はこの日、昼間からずっと粘って待っていたのですが、なかなか雲海が出てくれず...それでも粘って粘って、ロープウェイの最終便の時間まで待ち続けた結果、日没の瞬間にようやく雲の海が広がり、空が真っ赤に染まったのです。」
💡旅行をもっと楽しむヒント
夕陽×雲海を撮影するには、日没時刻が最適ですが、雲海遭遇率を上げるには長時間滞在することが重要です。公式案内を参考に、日没1時間半前には到着するのもおすすめです。
空と戯れる。SORA terraceでの贅沢な楽しみ方
絶景カフェやハーブガーデンで過ごす優雅なひととき
山頂の「SORA terrace cafe」では、雲海をイメージしたグルメやドリンクを楽しみながら、ソファ席やライブラリーでゆったりと過ごせます。電源が完備された席もあり、絶景を眺めながらのワーケーションも可能。
ここでコーヒーを手に、優雅に幻想的な雲海を楽しめる環境を「非常に贅沢」と詩歩さんは感動していました。また、雲海を待つのに一日中ゆったりと過ごすのもおすすめです。
単なる展望台ではなく、快適なラウンジとして、一日中思い思いの時間を過ごせる空間となっています。
また、周辺の「雲海ハーブガーデン」では、150種類以上の貴重な高山植物を間近に愛でることができます。詩歩さんは、「標高の高い場所にしか自生しないブルーポピーなど、普段は登山者しか目にすることのできない珍しい高山植物を気軽に鑑賞できるのは得がたい機会」だと語っています。
星空に抱かれるグランピングとナイトクルーズ
より深く自然に浸るなら、宿泊可能な「SORA GLAMPING RESORT」での滞在がおすすめ。山麓エリアで一夜を過ごすという体験は、まさに非日常の極みといえるでしょう。
夜には、ハンモックに揺られながら満天の星を眺める体験は、一生の思い出に残るはず。大人にとっても忘れがたいロマンチックなひとときとなりますね。
また、SORA terraceのある竜王マウンテンリゾートでは、指定された日時に「星空ナイトクルーズ」も開催されています。このツアーに参加すれば、SORA terraceの山頂エリアで21時まで夜空を楽しめます。(ロープウェイ上り最終便20:20、終了時刻40分前)
四季を通じて楽しめる「竜王マウンテンリゾート」
雲海の見頃は春から秋にかけてですが、秋には鮮やかな紅葉が山々を彩り、ロープウェイからのパノラマは圧巻。そして冬には、極上のパウダースノーが楽しめるスキー場へと姿を変えます。一年を通して、信州の自然をアクティブに、あるいは優雅に満喫できるのがこのリゾートの素晴らしさです。
まさに絶景の宝庫。長野(北部)の魅力とは?
「長野県は絶景の宝庫です!」と詩歩さんも話すように、長野には実際にその場所へ足を運ぶ価値のある魅力が詰まっています。
山々が育む、幻想的な雲海の舞台裏
長野県の大きな魅力は、数多の山々が織りなす起伏に富んだ地形。詩歩さんは、「山が多いということは景色が良い場所が多いだけでなく、谷間も増えるため、雲海が発生しやすい条件が整っている」と語ります。SORA terraceもまさに、地形的に雲海が出現しやすい場所に位置しており、山があるからこそ出会える多様な絶景こそが、この地の真骨頂といえるでしょう。
信州特有の厳しい寒暖差は、春夏秋冬それぞれの季節に鮮やかな彩りをもたらし、訪れるたびに表情の異なるもう一つの景色を私たちに見せてくれるのです。
詩歩さんがおすすめ長野(北部) の観光スポットとグルメ
SORA terraceがある長野県北部には魅力的な観光スポットが点在しています。詩歩さんは、猿が入浴する「地獄谷野猿公苑」を訪れたり、レトロな雰囲気が漂う温泉街が魅力の「渋温泉」の旅館に宿泊したり、ゆったりと周辺を巡るプランをおすすめしてくれました。
また、詩歩さんが「面白いお店があるんです」と紹介してくれたのが、長野駅近くの善光寺参道にある老舗「八幡屋礒五郎」。ここでは、好みのスパイスを調合して世界に一つだけの「オリジナル七味」を作る、日本ならではの体験が楽しめます。
そして、「信州を訪れるなら、まずはお蕎麦を味わってほしい」と詩歩さん。地元の人が通う名店「岩本そば屋」の蕎麦は、その土地の風味をダイレクトに感じさせてくれる特別なご馳走です。信州そばを堪能して、長野旅行をおいしく彩ってみてくださいね。
八幡屋礒五郎 本店
岩本そば屋
旅行のプロ「JTB」が贈る、長野県北部の自然、文化、美食が織りなす旅
長野県北部には、豊かな自然、歴史ある文化、そして心ときめく美食がいっぱい!日本の大手旅行会社JTBが、そんな長野県北部の魅力を存分に味わえる旅をご提案します。
歴史と趣を感じる宿
渋温泉に佇む老舗旅館「歴史の宿金具屋」は、大正から昭和にかけて建てられた木造建築が今も現役で使われる、歴史と風格を兼ね備えた宿です。その渋温泉を拠点に足を延ばせる地獄谷野猿公苑では、雪深い山あいに湯けむりが立ち込めるなか、野生のサルが露天風呂にそっと身を沈める「スノーモンキー」の幻想的な光景が見られ、世界中から旅人が訪れます。
歴史の宿金具屋
- HP: https://kanaguya.com/
- 予約サイト:https://www.japanican.com/hotel/japan/nagano/rekishi-no-yado-kanaguya
栗の街で味わう絶品スイーツ
栗の街として知られる小布施は、石畳の栗の小径を中心に、栗菓子の老舗や個性豊かなショップが軒を連ね、町全体がまるでひとつの庭園のように設計された散策の宝庫。なかでも小布施堂本店の季節限定モンブラン「朱雀」は、その場で絞りたての栗あんが贅沢に盛られた唯一無二の一品で、毎年遠方からも多くの人が求めて訪れます。栗の木テラスのモンブランも、緑豊かな庭を眺めながらゆったりといただける至福のひととき。どちらもわざわざ足を運ぶ価値のある、小布施を代表する逸品です。
日本三大そばの里
また、長野県北部を訪れるなら、日本三大そばのひとつに数えられる戸隠も外せません。2000年以上の歴史を持つ戸隠神社の杉並木参道は、天に届くほどの巨木が静寂の中に立ち並ぶ神秘的な空間で、パワースポットとしても名高い場所です。参拝のあとは、清らかな湧き水と山の空気が育てた戸隠そばを味わうのが定番。地元でも評判の名店「うずら家」「そばの実」がおすすめです。そのコシと香りは格別です。ぜひ一度お試しください。
さらに、長野県北部エリアは温泉の名所としても知られています。なかでも野沢温泉は、国内随一の滑走距離を誇るスキー場として上級者からも支持されており、歴史ある温泉情緒とウィンタースポーツを同時に堪能できる、魅力溢れる温泉地です。
ぜひあなたも、雄大の大自然の恵みと歴史に彩られた長野に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
東京から長野県へのアクセス
東京から新幹線
- 東京駅 → 長野駅:JR北陸新幹線で約1時間30分
東京から高速バス
- 池袋(池袋サンシャインシティ文化会館) → 長野駅:約3時間42分
- 新宿(バスタ新宿)→ 長野駅:約4時間40分
都内各地から長野駅や周辺観光地へ向かう高速バスも運行されています。ゆったりと車窓の景色を眺めながらの移動も、旅の醍醐味の一つです。
SORA terrace
- 住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬11700 竜王マウンテンリゾート内
- アクセス:東京駅から長野駅まで北陸新幹線「はくたか」で1時間17分、長野駅から湯田中駅まで長野電鉄「A特急」で約50分、湯田中から無料シャトルバスで約25分
- 営業期間:2026年4月25日(土)~11月8日(日)(グリーンシーズン)
- 営業時間: 09:00〜19:00(ロープウェイ運行時間。季節により変動あり)
- 料金(ロープウェイ往復):
- 大人(中学生以上):2,500円~
- 子ども(小学生):1,300円~※未就学児は無料
- ペット:600円
- 公式サイト:https://ryuoo.com/green/
※最新の料金や運行状況は、公式サイトにてご確認ください
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