日本の玄関 - The Rules of Japanese Genkan (Entrance Hall)

日本の玄関 - The Rules of Genkan (Entrance Hall)

日本人(にほんじん)の家(いえ)を訪(おとず)れた際(さい)、入口から入って家(いえ)にあがる前(まえ)にまずするのは、「玄関(げんかん / Entrance Hall)」で靴(くつ)を脱(ぬ)ぐこと。
アジア圏の多(おお)くの国(くに)の人(ひと)たちと同様(どうよう)、日本人にとっても室内(しつない)に入(はい)る際に靴を脱ぐことは、当然(とうぜん)のマナーのひとつです。この記事(きじ)では、日本の「玄関(げんかん)」の特徴(とくちょう)とマナーについて紹介(しょうかい)します。

日本の玄関に期待すること

日本の玄関に期待すること

先(さき)に述(の)べたように、「玄関(げんかん)」とは、家(いえ)の入(い)り口(ぐち)から室内(しつない)に入(はい)ってすぐのエントランスホールのことを指(さ)します。
日本の住居(じゅうきょ)では、玄関(げんかん)に入るとすぐに靴を置(お)くスペースがあり、シューズクローゼットがあります。日本の「玄関」は通常(つうじょう)、家(いえ)の床(ゆか)と同(おな)じ高(たか)さではなく、居住(きょじゅう)スペースから一段(いちだん)下(さ)がった高(たか)さとなっているのが一般的(いっぱんてき)です。玄関と居住空間(きょじゅうくうかん)を分(わ)ける役割(やくわり)を果(は)たしています。
玄関は、室外から室内に入る入口にあたるため、花(はな)や植物(しょくぶつ)、オブジェなどを飾(かざ)っておしゃれに演出(えんしゅつ)したり、壁面(へきめん)に全身(ぜんしん)がうつる鏡(かがみ)をつけて、外出(がいしゅつ)する際の身(み)だしなみチェックに使(つか)う人(ひと)もいます。また、日本では郵便物(ゆうびんぶつ)や宅配便(たくはいびん)の受(う)け取(と)りにサインの代わりに認印(みとめいん)などの印鑑(いんかん)を利用(りよう)する人(ひと)も。そのため、玄関(げんかん)に印鑑(いんかん)を置(お)いておく人(ひと)も多(おお)いです。また、鍵(かぎ)や傘(かさ)を置(お)いたりする人(ひと)もいます。

印鑑については知りたい人はこちら
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12641

公共施設・商業施設など、マンションや住居以外の玄関

公共施設・商業施設など、マンションや住居以外の玄関

公共施設(こうきょうしせつ)や商業施設(しょうぎょうしせつ)にも、靴(くつ)を脱(ぬ)ぐ日本式(にほんしき)の玄関(げんかん)が用(もち)いられている場所(ばしょ)はたくさんあります。学校(がっこう)や旅館(りょかん)・ホテル、寺社仏閣(じしゃぶっかく)や日本式(にほんしき)の古(ふる)い建造物(けんぞうぶつ)。世界遺産(せかいいさん)などの観光(かんこう)スポット、また居酒屋(いざかや)など一部(いちぶ)の飲食店(いんしょくてん)や専門店(せんもんてん)などです。

とくに代表的(だいひょうてき)なのは学校(がっこう)です。日本では、大学(だいがく)などの高等教育機関(こうとうきょういくきかん)を除(のぞ)いて、学校の教室や施設は、土足禁止(どそくきんし)。学校(がっこう)に登校(とうこう)したら、玄関(げんかん)でまず靴(くつ)を室内履き(しつないばき)に履(は)き替(か)えます。このため、学校(がっこう)のエントランスホールは、生徒(せいと)や教職員(きょうしょくいん)、来客(らいきゃく)に対応(たいおう)するため、広い空間(くうかん)になっており、”下駄箱(げたばこ)”と呼(よ)ばれるマス目(め)のようになった靴の収納棚(しゅうのうたな)がたくさん設置(せっち)されています。

※室内で、外出時の靴を履くのを禁止すること

公共施設・商業施設など、マンションや住居以外の玄関

また、寺社仏閣の本堂(ほんどう)や、日本の旅館(りょかん)など。伝統的(でんとうてき)な日本建築(にほんけんちく)の建造物(たてもの)の館内(かんない)でも、玄関で靴を脱ぎます。とくに旅館(りょかん)の客室(きゃくしつ)は畳(たたみ)のことも多(おお)いので、外履(そとば)きは全然(ぜんぜん)ふさわしくありません。また、世界遺産や国宝(こくほう)となっている施設(しせつ)に入館(にゅうかん)する際も、文化財(ぶんかざい)の保全(ほぜん)や、汚(よご)れ防止(ぼうし)の観点(かんてん)から、入口で靴を脱ぐ場合(ばあい)もあります

公共施設・商業施設など、マンションや住居以外の玄関
公共施設・商業施設など、マンションや住居以外の玄関

また、居酒屋(いざかや)チェーンや和食(わしょく)の専門店(せんもんてん)などでは、"座敷(ざしき)”と呼(よ)ばれる、畳(たたみ)の上(うえ)で食事(しょくじ)ができる部屋(へや)がある場合(ばあい)も。この場合(ばあい)、店(みせ)の入(い)り口(ぐち)や、座敷の手前(てまえ)に、 靴(くつ)を脱(ぬ)ぐためのエントランスホールが設(もう)けられていたり、靴箱(くつばこ)が設置されているところもあります。もし、お座敷(ざしき)を体験(たいけん)したい方(かた)は、インターネットやレストランガイドなどで、行(い)きたいエリアと「和食・個室」や「座敷」などのワード組み合わせて検索(けんさく)すると、座敷のあるお店が探せるでしょう♪

日本人が靴を脱ぐ理由とは?

ヒントと概要

衛生面(えいせいめん)の清潔(せいけつ)さや外履(そとば)きを脱(ぬ)ぐ快適(かいてき)さはもちろんのこと、靴を脱ぐ習慣(しゅうかん)は日本の文化でもあります。以前の日本人は、畳の間が日常の生活空間(せいかつくうかん)で、畳の上に座(すわ)ったり、夜(よる)はふとんをしいて寝(ね)たりしていました。そのため、その空間を清潔に保(たも)つために、外履きを脱ぐ習慣が生まれました。

玄関で靴を脱ぐ際のマナー

あなたが日本旅行をしたり、生活する際、靴を脱がなければならないシーンがいずれ訪れるかもしれません。ここでは、靴を脱がなければならない場所に行く前に、覚えておきたいポイントをご紹介します。

マナー1 きれいな靴下を履くこと

裸足(はだし)はもちろんマナー違反(いはん)。また、自分(じぶん)も周(まわ)りの人も、汚(よご)れた靴下(くつした)は見(み)たくないものです。恥(は)ずかしい思(おも)いをしないように、事前(じぜん)に靴下(くつした)に穴(あな)が開(あ)いてないかもチェックしておきましょう。

マナー2 靴を玄関や靴置き場に置く際には靴をきれいに揃えよう!

他人(たにん)の家や公共施設に訪問(ほうもん)する際は、玄関や靴脱ぎ場で靴を脱いで置(お)く際(さい)にキレイにそろえましょう。靴をそろえることで、自分を招いてくれたホストや、他(ほか)のゲストへの敬意(けいい)を表(あらわ)します。また、エントランスを歩くのが困難になるようなスペースの埋(う)め方(かた)をしないように気(き)をつけましょう。

マナー3 靴箱がある場合は、床置きにせずきちんと収納しよう

公共施設の入り口では大抵(たいてい)、靴脱ぎ場に靴箱やシューズクローゼットが設置されています。こうした収納スペースがある場合は、靴を床に置きっぱなしにせず、きちんと靴箱に収納しましょう。

日本人(にほんじん)はきれい好(ず)きでマナーを重(おも)んじる人(ひと)が多(おお)いです。きちんと公共のルールやマナーを守ることで、日本での滞在をより楽しいものにしましょう♪

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