銀行印にシャチハタ、電子印鑑まで。。。日本のハンコ文化は便利?

  • Sept 1, 2021
  • Mar 16, 2022
  • Asami Koga

銀行印にシャチハタ、電子印鑑まで。。。日本のハンコ文化は便利?

日本(にほん)はハンコ文化(ぶんか)の国(くに)です。「ハンコ」とは「印鑑(いんかん)」、厳密(げんみつ)にいうと「印章(いんしょう)」のこと。

ビジネスで契約(けいやく)を交(か)わしたり、引っ越(ひっこ)しなどで役所(やくしょ)への個人情報(こじんじょうほう)の登録(とうろく)や変更(へんこう)が必要(ひつよう)になったりするとき、欧米諸国(おうべいしょこく)や他(ほか)アジア圏(けん)では、ペンでサインを書(か)くのが一般的(いっぱんてき)ですが、日本(にほん)では印鑑と呼(よ)ばれるスタンプを押(お)します。今回(こんかい)は、この印鑑をどのように使うのか、その種類などを紹介します。

日本で使用される印鑑/はんことは?

日本では、ハンコ本体のことを一般的に「印鑑」と呼んでいますが、正式名称は印章です。

日本語の意味をしっかり区別しましょう

印章(いんしょう)/ Insho

商品自体の正式名称を「印章」と呼びます。しかし、「はんこ」や「印鑑」という呼び方で代用されることも多いです。

印鑑(いんかん) / Inkan

厳密(げんみつ)には、「印鑑」とは紙(かみ)や書類(しょるい)に押印(おういん)した際(さい)に残(のこ)る名前(なまえ)や絵(え)の印影(いんえい)のことを指します。印鑑を押す際、一般的には「朱肉(しゅにく)」とよばれる赤(あか)いインクを使用(しよう)します。役所(やくしょ)などに提出(ていしゅつ)する公式文書(こうてきぶんしょ)などにも使用(しよう)されます。

印鑑の種類 Different types of "Inkan"

印鑑の種類 Different types of

用途(ようと)に応(おう)じて、3種類(しゅるい)の「印鑑(いんかん)」があります。

1. 実印(じついん) / Jitsu-in

役所(やくしょ)などに登録(とうろく)し、公的(こうてき)な目的(もくてき)のために使用(しよう)できる印鑑(いんかん)です。

日本では、起業(きぎょう)や財産相続(ざいさんそうぞく)の手続(てつづ)き、不動産購入(ふどうさんこうにゅう)や大型(おおがた)の商取引(しょうとりひき)、結婚(けっこん)や引っ越しなどに伴(ともな)う様々(さまざま)な手続(てつづ)きに、登録(とうろく)された実印(じついん)や、実印(じついん)の※印鑑証明書(いんかんしょうめいしょ)が必要(ひつよう)になります。

この印鑑(いんかん)の最(もっと)も重要(じゅうよう)な点(てん)は、捺印(なついん)するのは常(つね)に役場(やくば)への登録者(とうろくしゃ)で、捺印することで法律上(ほうりつじょう)や社会(しゃかい)への責任(せきにん)・義務(ぎむ)の発生(はっせい)を伴います。

※自分の実印であることを証明する公的な証明書

2. 銀行印(ぎんこういん) / Ginko-in

銀行(ぎんこう)での様々(さまざま)な取引(とりひき)に使(つか)われる印鑑(いんかん)のことです。

日本では、初(はじ)めて銀行口座(ぎんこうこうざ)を作(つく)るときに、銀行印(ぎんこういん)を登録(とうろく)します。自分(じぶん)の貯金口座(ちょきんこうざ)や、生命保険(せいめいほけん)などの手続(てつづ)きにも利用(りよう)されます。

また、銀行口座(ぎんこうこうざ)の所有者(しょゆうしゃ)であることを証明(しょうめい)する身分証明書(みぶんしょうめいしょ)としての役割(やくわり)もあり、公的文書(こうてきぶんしょ)に銀行印の捺印が必要(ひつよう)となるケースもあります。

3. 認印(みとめいん) / Mitome-in

認印(みとめいん)とは、実印や銀行印のような登録を必要(ひつよう)としない印鑑で、日常生活(にちじょうせいかつ)の中(なか)でカジュアルに使うことができる印鑑です。

たとえば、宅配便(たくはいびん)の受け取り時のサインの替わりなどに使います。

実印などと同(おな)じように朱肉をつけて使用(しよう)するタイプもありますが、「シャチハタ」と呼ばれるインクが本体(ほんたい)に内蔵(ないぞう)されたものもあります。

4.電子印鑑(でんしいんかん) / Electronic Stamps

4.電子印鑑(でんしいんかん) / Electronic Stamps

2021年(ねん)現在(げんざい)、日本では新型(しんがた)コロナウイルスの感染拡大防止対策(かんせんかくだいぼうしたいさく)の一環(いっかん)として、在宅勤務(ざいたくきんむ)やテレワークをおこなう人(ひと)が増加(ぞうか)しており、印鑑を電子化した電子印鑑(でんしいんかん)の需要(じゅよう)も急増(きゅうぞう)しています。

電子スタンプをダウンロードしたり、WordやExcel上(じょう)に自分(じぶん)で作(つく)ったりすることもできます。

あなたが日本(にほん)に長期滞在(ちょうきたいざい)する場合(ばあい)は、※実印にも登録できる印章を持(も)つことをおすすめします。

この印章(またははんこ)は、ショッピングセンターやお店などで既製品(きせいひん)を購入(こうにゅう)することもできますし、自分(じぶん)で書体(しょたい)などを選(えら)びオリジナルのものを作ることができます。

また、旅行(りょこう)などの記念品(きねんひん)として欲(ほ)しい場合(ばあい)、かわいいデザインのハンコを注文(ちゅうもん)することもできますよ。

※シャチハタは通常、実印や銀行印として登録できません

日本の印鑑とハンコ文化について、お分かりいただけましたか?あなたはハンコが便利だと思いますか?それともサインの方がいいですか?ぜひ感想をコメント欄で教えてください♪

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