福井・石川(金沢)・富山の北陸三県は、豊かな自然と独自の文化が息づく地域。そんな北陸では、昔ながらの風習を受け継ぎながらも、地域ごとに進化した多彩なイベントが開催されています。中でも6月・7月・8月は、お祭りやイベントが充実するおすすめのシーズン。有名な催しを楽しむのはもちろん、穴場のイベントにも足を運べば、よりローカルな魅力に出会えるでしょう。今回は北陸出身の著者がおすすめのイベントをご紹介します。
北陸三県で定番人気の夏祭り・イベント
6月・7月・8月に北陸三県で開催される夏のイベントを、定番人気を中心に開催時期の早い順でご紹介します。観光の際には、ぜひあわせて足を運んでみてください。
【6月】金沢百万石まつり(石川・金沢)
石川を代表する一大イベントで、加賀藩祖・前田利家の金沢入城を祝うお祭りです。400年以上にわたり受け継がれてきた伝統行事が、時代とともに形を変えながら、現在の華やかな姿へと発展しました。見どころは、豪華な衣装で再現される「百万石行列」。武者行列や加賀鳶の演技が街を彩る様子は、まるで歴史絵巻のようです。行列の出発点である金沢駅前の鼓門とのコラボレーションは、絶好のフォトスポットとしても人気。金沢の街並みとともに、お祭りを支える地元の人々の熱気にも触れられる、歴史と文化を体感できるひとときです。
💡地元民のおすすめポイント
夕方から開催される「百万石踊り流し」は、一般の方の飛び入り参加も歓迎。地元の方を中心に艶やかな衣装で踊る皆さんと一緒に、金沢での特別な一夜を満喫してみては。
金沢百万石まつり
- 住所:石川県金沢市木ノ新保町1-1
- アクセス: 金沢駅からすぐ
- 例年の開催日:毎年6月上旬(2026年は6月5日~7日)
- 公式サイト:https://100mangoku.net/
【6月】庄川観光祭(富山・砺波)
富山県砺波市で毎年6月に開催される庄川観光祭は、庄川の初夏の風物詩。夜には川面に灯りを映す花火大会が行われ、色とりどりの花火を連続で速射連発する水上スターマインや迫力ある花火の音が魅力です。昼間はキッチンカーの出店やヤマメのつかみ取り、ヨサコイ演舞や庄川音頭も楽しめ、地域のにぎわいを感じられます。自然と一体になった幻想的な景観と活気あふれる雰囲気が、多くの来場者を惹きつける人気のイベントです。
💡地元民のおすすめポイント
名物の夜高行燈(よたかあんどん)が激しくぶつかり合う、白熱した光景は必見!行燈とは和紙で作られた伝統的な照明器具のひとつ。五穀豊穣を願って夜を彩る行燈は、高さ5メートルを超えるスケールと、極彩色にうっとりしてしまいます。
庄川観光祭
- 住所:富山県砺波市庄川町
- アクセス: 砺波駅から車で約15分・バスで約25分
- 例年の開催日:毎年6月第1土・日(2026年は6月6日・7日)
- 公式サイト:https://www.city.tonami.lg.jp/kanko/event/502p/
【6月〜7月】あじさい祭りin太閤山ランド(富山・射水)
初夏の太閤山ランドを彩る、子どもから大人まで幅広い世代が毎年楽しみにしているイベント。約500メートル続く「あじさい通り」の両側をはじめ、園内には約150種・2万株の紫陽花が咲き誇り、北陸最大級のスケールのもと、紫陽花の美しさを堪能できます。見頃を迎えるのは、6月中旬〜下旬。入場無料の園内を散策しながら、ここでしか出会えない初夏の風景に出会えます。期間中はライトアップや各種イベントも開催。暗闇に浮かび上がる光と紫陽花のコラボレーションが、ジメジメとした梅雨の季節にも心に癒しを与えてくれます。
💡地元民のおすすめポイント
カメラ好きさんに特におすすめしたいイベントです。ヤマアジサイやガクアジサイなど多種多様な紫陽花が咲く園内は広々としているので、思い思いの場所で紫陽花鑑賞と撮影を楽しんでみてください。
あじさい祭りin太閤山ランド
- 住所:富山県射水市黒河4774-6
- アクセス: 小杉駅からバスで約10分
- 例年の開催日:毎年6月中旬頃から7月上旬まで(2026年は6月19日〜7月5日)
- 公式サイト:https://www.toyamap.or.jp/taikou-land/ajisai/
【7月】七尾祇園祭(石川・七尾)
能登を代表する勇壮な祭りで、大きな山車や奉燈が街を練り歩く姿が見どころ。笛や太鼓のお囃子とともに高まる熱気に包まれる様子は、ザ・日本の夏祭りといった雰囲気。夜には提灯やかがり火が灯り、異なる魅力を放ちます。
💡地元民のおすすめポイント
奉燈が勢いよく駆け巡る夜のクライマックスは必見。ぜひ間近で体感してみてください。奉燈とは写真のような灯篭(日本の伝統的な照明器具)のことです。
七尾祇園祭
- 住所:石川県七尾市 市街地東部(大地主神社など)
- アクセス: 七尾駅から徒歩約15分
- 例年の開催日:毎年7月第2土(2026年は年7月11日)
【7月】森田まつり(森田花火)(福井・福井)
九頭竜川河川敷(森田小学校横)で開催される、地元に親しまれている夏祭り。屋台が並ぶにぎやかな会場で、最終日(日曜日)の夜にはフィナーレとして約3,000発の「森田花火」が打ち上げられます。間近で上がる花火は見ごたえがあり、川辺に広がる光景も印象的。昼間は屋台やステージイベントも開催され、地域ならではの温かな雰囲気に包まれます。家族連れにも人気のローカル色豊かな祭りです。
💡地元民のおすすめポイント
打ち上げ場所との距離が近く、迫力ある花火を体感できるのが最大の魅力です。
森田まつり
- 住所:福井県福井市下森田新町
- アクセス: 森田駅から徒歩約10分
- 例年の開催日:毎年7月下旬
【8月】高岡七夕祭り(富山・高岡)
江戸時代から続く伝統行事で、日本海側最大級の七夕祭りとして知られています。風を受けてなびく大きな吹き流しなど、趣向を凝らした装飾がとにかく賑やか。中でも、大小約100本の七夕飾りが街中に並ぶ光景は思わず感嘆の声がでてしまうほど。人々の願いに思いを馳せながら、七夕ならではの風情を堪能できます。高さが10メートルを超える大型行灯七夕をはじめ、地元の人々の手で作られる温かみも魅力のひとつ。期間中には、市民から募集した「願い短冊」に書かれた子どもたちの願い事などを、神職が感謝を込めて焚き上げ、煙に乗せて天へ届ける行事が射水神社で行われます。
💡地元民のおすすめポイント
夜のライトアップも魅力ですが、日中でも七夕飾りを見られるのが嬉しいポイント。時間帯を気にせず、街歩きをしながらお祭り気分を味わえます。
高岡七夕祭り
- 住所:富山県高岡市中心市街地
- アクセス: 高岡駅からすぐ
- 例年の開催日:毎年8月上旬
- 公式サイト:https://www.takaoka-st.jp/event/tanabata/
【8月】加賀温泉郷の夏祭り(石川・加賀)
加賀温泉郷の夏祭りは、山代・山中・片山津・粟津の各温泉地で開催される、賑やかな夏の催しです。片山津温泉で行われる「納涼花火まつり」をはじめ、夕方から夜にかけて開催される「うきうき縁日」、踊り子たちの躍動感あふれるパフォーマンスが見どころの「山代大田楽」、獅子舞や歌謡ショー、片山津温泉開湯を記念し開催され、輪踊り大会などで盛り上がる「片山津温泉 湯のまつり」など、エリア一帯で多彩なイベントが続きます。浴衣でそぞろ歩きを楽しみながら、地域ごとに異なる雰囲気を味わえるのもポイント。温泉と祭りが一体となったスケールの大きさは全国的にも珍しく、旅情あふれるひとときを過ごせます。
💡地元民のおすすめポイント
片山津温泉の「納涼花火まつり」は、毎年8月1日から8月31日まで毎日開催されるのが特徴。この時期に温泉街を訪れれば、天候に恵まれればほぼ毎晩花火を見ることができます。
加賀温泉郷の夏祭り
- 住所:石川県加賀市加賀温泉郷
- アクセス: 加賀温泉駅から車で約15分、小松空港から車で約30分
- 例年の開催日:毎年8月1日~31日
- 公式サイト:https://www.tabimati.net/index.html
【8月】若狭高浜花火大会(福井・高浜)
日本海を舞台に開催される、ダイナミックな花火大会。海上から打ち上がる花火が水面に映り込み、広がりのある美しい景色が望めます。日本の夏の美しさを多面的に感じられて、特別な思い出づくりにぴったりのイベントです。
💡地元民のおすすめポイント
開放感あふれるロケーションで、会場は広くゆったり座って鑑賞できます。砂浜から間近で観賞できる臨場感をぜひ味わってみてください!
若狭高浜花火大会
- 住所:福井県大飯郡高浜町 若狭和田ビーチ~城山海水浴場
- アクセス: 若狭和田駅から徒歩約10分
- 例年の開催日:8月1日
- 公式サイト:https://wakasa-takahama.jp/hanabi/
北陸三県で穴場の夏祭り・イベント
よりディープな北陸の魅力を感じられる穴場の夏のイベントもご紹介します。
【8月】じゃんとこい魚津まつり(富山・魚津)
毎年8月の第1金・土・日曜日の3日間にわたり、魚津の街は一年で最も熱い活気に包まれます。
魚津港を鮮やかに彩る「海上花火大会」や、潮風とともに響く「UO! JAZZ」の音色。そして、諏訪町では勇壮な「たてもん祭り」が夜空に輝き、魚津駅前では「せりこみ蝶六」の軽快なリズムが街を踊らせます。
魚津の魅力が凝縮された3日間。家族や友人と共に、心に刻まれる夏の思い出を作りに、ぜひ魚津へ行ってみてください。地元の方々も温かく歓迎してくれるはずです。
💡地元民のおすすめポイント
ユネスコ無形文化遺産「たてもん祭り」は見逃せない見どころ。高さ約15〜16メートルの大柱に無数の提灯が灯り、夜空に鮮やかな光の軌跡を描きます。氏子たちが力強く曳き回す姿も迫力満点です。
じゃんとこい魚津まつり
- 住所: 富山県魚津市
- アクセス: 魚津駅から徒歩約15分
- 例年の開催日:毎年8月第1金から(2026年は8月7日〜9日)
- 公式サイト:https://uozu-kanko.jp/jyantokoi-uozu-fest/
【6月】加賀友禅燈ろう流し(石川・金沢)
「百万石行列」の前夜、ひがし茶屋街近くを流れる浅野川で開催される金沢百万石まつりの前夜祭として実施されてきました。加賀友禅の美しい図柄が描かれた燈ろうが川面に流され、友禅職人たちへの供養とさらなる繁栄への祈りが込められています。夕暮れとともに、約600個の灯りが水面に揺れ、広がる静かで情緒あふれる景色。伝統工芸と自然が織りなす美しさを感じられる、印象的な時間です。
地元民のおすすめポイント
燈ろう流しは事前申し込みが必要ですが、見学は自由。川沿いをゆったり歩きながら、川を流れる灯篭の美しさに触れてみてください。
加賀友禅燈ろう流し
- 住所: 石川県金沢市 浅野川
- アクセス:金沢駅から徒歩約15分
- 例年の開催日:3年に一度、6月上旬に開催(※次回開催は2028年を予定)
旅のTIPS:富山・石川・福井で6・7・8月に食べたい夏グルメ
富山では、清らかな水で味わうそうめんが夏の定番。中でも大岩山でいただく一杯は、シンプルながらも格別の美味しさです。
石川や福井では、のどぐろや岩ガキが旬を迎える季節。丼やお刺身はもちろん、居酒屋でゆっくり味わうのもおすすめです。
旅のTIPS:富山・石川・福井の6・7・8月の天気
北陸地方の6月・7月・8月は、梅雨の影響で雨の日が多い6月から、蒸し暑さが増す真夏へと移り変わります。日中は半袖で過ごせますが、屋内や夜は冷えることもあるため、薄手の羽織りがあると安心。突然の雨に備えて折りたたみ傘も携帯しておくと便利です。
イベントにグルメに夏の北陸は楽しみがたくさん!
北陸三県では、初夏から夏にかけて個性豊かな祭りやイベントが各地で開催されます。定番の人気イベントはもちろん、地元に根付いた穴場の催しにも足を運べば、より深くその土地の魅力を知ることができるはずです。旬のグルメとあわせて、北陸ならではの夏の旅を楽しんでみてください。

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