福岡を代表する観光地、太宰府天満宮。そこから少し足を延ばした山裾に、今、世界中のアニメファンと日本の伝統文化を愛する人々が注目する場所があります。
それが、「宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)」です。
1350年という長い歴史を持ちながら、世界的デザイナーが手掛けたモダンな社務所が共存するこの神社。今回は、大人気アニメ『鬼滅の刃』との縁の考察から、知っておきたい参拝マナー、限定の御朱印まで、現地取材の情報をたっぷりお届けします。
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竈門神社の歴史と『鬼滅の刃』との関連考察
「竈門」の名と「鬼門」を守る役割
竈門神社を訪れると、海外から訪れた多くの観光客が熱心に参拝している姿を目にしました。
その理由のひとつに、ここが『鬼滅の刃』の聖地として近年注目されていることが挙げられます。それは、神社名の「竈門」が『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の姓と単に同じだからというだけではありません。
この神社は、奈良・平安時代に九州の政治外交の中心を担った役所・太宰府政庁を「鬼門(邪気が入る北東の方角)」から守るために創建されました。「鬼」を封じるという歴史的役割が、『鬼滅の刃』の世界観と強く重なります。
その他の噂
ここからは噂レベルの話にはなりますが、鬼滅ファンがここ竈門神社に惹かれている理由は他にもあるようです。
『鬼滅の刃』の作品中、物語の鍵となる「刀」。鎌倉時代末期から室町時代末期にかけて筑前国(現在の福岡県)で活躍した有名な刀匠の一派が、竈門神社のある宝満山で修行した「山伏(やまぶし)*」を起源とするという説があります。しかも『鬼滅の刃』で主人公・炭治郎の師匠である鱗滝左近次(うろたきさこんじ)は山伏という設定。
このように、「刀・山伏・鬼門封じ」というキーワードが物語の世界観と重なることが、多くのファンから「聖地」「ルーツ」として愛される大きな理由のようです。
*山伏とは、修験道(しゅげんどう)という宗教の実践者で、山にこもって厳しい修行を積むことで霊的な力を獲得し、人々の救済や祈祷を行う人達のこと。
👀エディターの視点
「名前」「鬼門封じ」「山伏」「刀匠」。こうした歴史と伝説が積み重なっているからこそ、ファンはここを特別な場所だと感じるのでしょう。ただし、これらの話は原作者や公式、神社側の見解ではなく、あくまで熱心なファンの間での考察のよう。ですが、作品のファンは是非、境内で物語にも想いを馳せてみてください。
聖地巡礼の前に知っておきたい「神社の正しい参拝作法」
竈門神社は、今も多くの地元の人が祈りを捧げる神聖な場所です。アニメをきっかけに訪れた方も、ぜひ「正しいマナー」で参拝し、神社の清らかな空気を感じてみてください。
手水舎(てみずや/ちょうずや)での清め
参道にある手水舎で、手と口を清めましょう。
基本の「二礼二拍手一礼」
画像提供:竈門神社
- 二礼: 神前に向かい、深いお辞儀を2回繰り返します。
- 二拍手: 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして2回拍手を打ちます。その後、手を合わせ直して感謝を込めて祈ります。
- 一礼: 最後にもう一度、深いお辞儀をします。
💡エディターのアドバイス
神社内は撮影可能な場所が多いですが、本殿の正面で長く立ち止まっての撮影や、他の方の参拝を妨げる行為は控えましょう。お守りや御朱印を受けたり、境内を散策したりする前に、まずはお参りを済ませるのが日本流のマナーです。
竈門神社の見どころを紹介
祈りと感謝を神様に伝える「本殿」
本殿は神様のお住まいであり、最も神聖な場所。まずは本殿をお参りしてから散策などを楽しみましょう。現在の本殿は昭和2年(1927)に建てられ、平成25年(2013)に改修されたものです。
伝統とモダンが融合。美しい「お札お守り授与所」
参道を登り切った先で目を引くのがお守り授与所。白とピンクの石を基調とした大理石が張り巡らされ、中からは四季折々の景色を楽しむことができます。
世界的なインテリアデザイナー・片山正通氏(Wonderwall)が手掛けたこの空間は、「100年後も愛され続ける神社」をコンセプトに、伝統的な建築の中に現代のデザインが見事に溶け込んでいます。
展望舞台
授与所の裏手に展望舞台があり、太宰府のまちが一望できます。訪問時は夕方でしたが、展望舞台の下の窓ガラスに夕焼け空が映り込んでおり、まるで一幅の絵画のようでとても美しかったです。
境内の一画にひっそり佇む。末社 式部稲荷社(まっしゃ しきぶいなりしゃ)
3つ目の石造りの鳥居から、横道にそれて連なる真っ赤な鳥居をたどっていくと、式部稲荷社があります。ぜひ、こちらにもお参りしてみてください。
竈門神社おすすめの授与品とお守り
恋守りむすびの糸 1,500円
縁結びの神様にちなんだ赤い糸のお守り。腕に巻いたり、バッグにつけたりして良縁を願います。願いが叶ったら、境内のサイカチの木のそばにある「恋守り むすび所」に、感謝の気持ちと祈りを込めてお返ししましょう。
いちご守り 1,000円
「一期一会(いちごいちえ)」と果物の「いちご」をかけたかわいらしいイチゴのデザイン。日本語の「一期一会」とは、一生に一度しかない機会や二度とない出会いを意味し、茶道の心得から生まれた言葉です。一生に一度の貴重な出会いが訪れるよう、願いが込められています。
通常御朱印 500円、上宮御朱印 500円
太宰府天満宮でも御朱印はいただけますが、竈門神社の御朱印はここでしか拝受できません。繊細な筆致の御朱印は、訪れた最高の記念になります。2種類の御朱印のほか、季節の御朱印など授与されています。
太宰府天満宮と「両参り」で運気アップ
太宰府天満宮から山道を徒歩でアクセスすることもできる
地元では、この二社を合わせて参拝する「両参り」がおすすめされています。天満宮で学問や成功を願い、竈門神社で人生の良縁を願う。セットで訪れることで、より充実した旅になるはずです。
- 太宰府天満宮: 「学問・至誠」の神様
- 竈門神社: 「良縁・厄除け」の神様
アクセス情報:太宰府駅からバスで10分
竈門神社は山の麓に位置するため、公共交通機関での移動が便利です。
- コミュニティバス「まほろば号」:
西鉄太宰府駅を出てすぐのバス停から乗車。「内山(竈門神社前)」行きで約10分、終点で下車します。
太宰府天満宮の近くにある「宮前」というバス停からもアクセスできますが、同じバス停に別の行先行きのバスが停車しますので、竈門神社へ着くバスかどうかよく確認してから乗車しましょう。 - 運賃: 100円
- 公式ホームページ👉こちら
- 注意点: 徒歩だと太宰府天満宮から約40分ほどの上り坂になります。行きはバスを利用し、帰りに景色を楽しみながら歩いて下るのも良いでしょう。
福岡・竈門神社:『鬼滅の刃』の聖地で良縁を祈る旅へ
『鬼滅の刃』のルーツを感じさせる歴史的な背景と、現代の感性が息づく美しい社務所。竈門神社は、日本文化の「今と昔」を同時に体験できる稀有な場所です。
太宰府天満宮で賑やかな雰囲気を楽しんだ後は、少し足を延ばして、静謐な森に包まれたこの場所で、あなたにとっての「素敵なご縁」を祈ってみませんか?
💡次のおすすめステップ
この記事を読んで竈門神社に行きたくなった方へ。「太宰府天満宮の参拝ガイド」も合わせてチェックして、完璧な1日観光ルートを計画しましょう!
👉太宰府天満宮完全ガイド|2026年最新情報、ご利益を神職さんに聞いてみた。博多駅からのアクセスも
宝満宮 竈門神社
- 住所:福岡県太宰府市内山883
- アクセス:太宰府駅からコミュニティバス「まほろば号」で10分、内山バス停から徒歩すぐ
- 参拝時間:参拝自由【授与所】8:30~18:00
- 公式HP: https://kamadojinja.or.jp/(日本語のみ)
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