【2024最新版】南海電鉄 VS JR VS リムジンバス。関西国際空港から大阪市内までの交通手段を完全ガイド

関西や中部エリアを訪れる多くの訪日観光客が利用するのが、関西国際空港（KIX）です。

空港から大阪の市街地までは様々な交通手段があり、例え同じ行き先であっても、早さや安さなど、求めるものによっても最適な方法が変わってきます。この記事では、関西国際空港から大阪市内の各エリアまでの交通手段をご紹介。さらに、なんばや心斎橋などの人気観光エリアへの所要時間と料金も比較します。

※当記事に登場する情報はすべて2023年12月執筆時のものです。最新の開催情報は事前に公式サイトなどをご確認ください。
※各交通手段の所要時間は、関西空港駅または関西空港第2ターミナルのバス乗り場から目的地までの目安時間です。利用する列車、便により多少異なります。

関西国際空港から大阪都心までの交通手段は主に3種類

1994年、世界初の海上空港として開港した「関西国際空港（通称：関空）」。大阪の市街地から約50km離れ、25カ国・91都市と繋がる国際拠点空港です。

関西国際空港から大阪市内へ移動する場合の主な交通手段は、鉄道（南海電気鉄道、JR西日本）とエアポートリムジンバスがあります。それぞれの停車駅が異なるため、宿泊先や観光スポットに合わせて利用する交通手段を決めるのがおすすめです。

要注意なのが、南海電鉄とJRの終着駅である関西空港駅は第1ターミナルにしか直結しないこと。格安航空会社（LCC）専用の第2ターミナルから出発する場合は、まず無料シャトルバスで第1ターミナルまで移動しなければなりません。ターミナル間の移動は約10分かかるので、時間に余裕をもって移動しましょう。

1. 南海電気鉄道（特急ラピート＆空港急行）の所要時間と料金

「特急ラピート」は、関西国際空港となんばエリアを繋ぐ全席指定の空港特急です。停車駅数が異なる「特急ラピートα」と「特急ラピートβ」の2種類があり、前者は関西空港駅と難波駅を最短で約34分で運行。後者に乗車する場合は堺駅、岸和田駅にも停車するため、最終目的地の難波駅まで約39分かかります。

車内には蓋付き荷物棚や、車内持込用手荷物スペースがあるため、大きな荷物を抱えた観光客も安心して利用できます。より快適に移動したいなら、レギュラーシートより座席幅や座席間隔にゆとりのあるスーパーシートがおすすめ。

乗車するには乗車券と特急券が必要なため、Web、または主要駅の特急券売場窓口、券売機から購入しておきましょう。

一方、特急ラピートと同区間を運航するのが「空港急行」です。特急ラピートより若干移動時間がかかりますが、運航本数が多い上、特急券も不要なためよりリーズナブルに移動できる手段となっています。

• 公式サイト：https://www.nankai.co.jp/

2. JR西日本（特急はるか＆関空快速） の所要時間と料金

大阪駅、新大阪駅、さらに京都駅まで乗り換えなしでアクセスできる「特急はるか」。スーツケースなどが収納できる荷物スペースはもちろん、最大の魅力は何と言ってもほとんどの編成に和装のハローキティのラッピングを施していること。車両の外装には「Butterfly（蝶々）」、「Ori-tsuru（折り鶴）」、「Kanzashi（かんざし）」、「Ougi（扇）」の4つのデザインがあり、和装のハローキティが日本の伝統とともに乗客をお出迎えしてくれます。

チケットは、関西国際空港のJR西日本の窓口や券売機で購入可能です。短期滞在の訪日外国人のみ購入できる「はるか片道きっぷ」に加え、期間中乗り放題できる「JR-WEST RAIL PASS」も利用対象。

大阪都心の各主要駅までの所要時間が特急はるかと比べてやや長いものの、リーズナブルな運賃で利用できるのが「関空快速」です。乗車するには特急券が不要のため、特急はるかより安く利用できます。大阪駅や天王寺駅などに停車し、日中の時間帯は15分間隔で運行しています。

最新の情報は、必ずJR西日本公式サイトでご確認ください。

• 公式サイト：
  https://www.jr-odekake.net/train/haruka/
  https://www.westjr.co.jp/global/en/travel/shopping/access/train.html

3. エアポートリムジンバスの所要時間と料金

関西国際空港のエアポートリムジンバスの最大の利点は、停車場所が多数あること。なんば、心斎橋といった主要観光エリアを含め、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™や海遊館などの観光名所、人気ホテルへの直接アクセスも叶います。また、走行ルートは高速道路が多く、移動しながらベイエリアや都会の景色が楽しめるのもポイントです。

乗車場所は、第1ターミナルビル、第2ターミナルビルとも1F正面の各バスのりば。乗車券は、第1ターミナルビル内の北案内カウンターとリムジンバス乗り場前の4ケ所、第2ターミナルビル（国内線）のリムジンバスのりば前で購入できます。

公式サイト：https://www.kate.co.jp/

関西国際空港から大阪駅・梅田エリアまでの交通手段

「キタ」と「ミナミ」と呼ばれる大阪最大級の２つの繁華街のうち、「キタ」と呼ばれているのが大阪駅や梅田駅周辺のエリア。

JR（大阪駅）、Osaka Metro（梅田駅、東梅田駅と西梅田駅）、阪急電鉄・阪神電車（大阪梅田駅）とも、徒歩圏内なので、乗り換えにも便利です。

行き先や宿泊先が大阪新阪急ホテル（阪急・大阪梅田駅隣接、JR「大阪駅」 御堂筋北口から徒歩すぐ）、またはハービスOSAKA（Osaka Metro西梅田駅・阪神大阪梅田駅から徒歩すぐ）に近い場合は、リムジンバスを利用するのがおすすめです。

関西国際空港からなんば・心斎橋エリアまでの交通手段

 「ミナミ」と呼ばれるなんば駅周辺は、道頓堀のグリコサインをはじめ、心斎橋筋商店街やアメリカ村などの観光スポットが充実。

空港からなんば駅まで最短で移動したいなら、南海鉄道がおすすめです。しかし、心斎橋駅には乗り入れていないため、Osaka Metroに乗り換える（約1分｜190円）か、心斎橋筋商店街沿いを約10分歩かなければなりません。人込みを避けて移動したいなら、乗り換えの必要ないリムジンバスを利用しましょう。

関西国際空港から天王寺エリアまでの交通手段

地上300m超高層ビル「あべのハルカス」を中心とした、天王寺動物園や通天閣などの名所を有する天王寺駅エリア。

2023年11月現在、関西国際空港発着の天王寺駅（あべのハルカス）行きリムジンバスが運休中のため、直通の手段はJR（特急はるか・関空快速）のみ。特急列車と快速列車の所要時間の差は10分程度しかないので、快適さを重視したいか、交通費を安く済ませたいかで選ぶと良いでしょう。

ニーズや予算、時間に合わせて最適な交通手段を選びましょう！

千葉県・成田国際空港と並び、多くの訪日観光客が利用する関西国際空港。大阪都心まではエリアによって最短、最適な交通手段が変わってくるため、行き先やニーズに合わせて最適な方法を選びましょう。

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