日本のおさえておきたい居酒屋メニュー&酒の豆知識

  • Nov 23, 2023
  • Jan 26, 2024
  • Asami Koga

もうすぐ年末!日本では11月下旬~12月下旬にかけては「忘年会シーズン」と呼ばれ、たくさん飲み会が開催されます。この記事では、日本での飲み会や居酒屋でよく出される酒メニュー、日本の缶ドリンク事情についてご紹介!また、酒を飲んだ後に食べる「お酒の〆」にも変化が訪れており、「締めのラーメン」の代わりに夜パフェや夜アイスが流行中です。当記事で、お酒にまつわる日本独特の文化を一緒に学んでいきましょう!

※当記事に掲載されている情報、商品は2023年9月執筆時のものです。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。
※未成年の飲酒は禁止されています。

まずは分かりづらい日本の居酒屋メニューを解説!定番の酒メニューを紹介

日本では、一年の締めくくりでお正月前・仕事納めのこの時期に「忘年会」と呼ばれる飲み会がたくさん開催されます。ビジネスパートナーや会社ぐるみの宴会が開催されたり、友人同士の飲み会、学生であればゼミやサークルの飲み会が開催されたりと、コスパよくお酒が楽しめる居酒屋はこの時期、予約でいっぱいに!

ここではちょっと分かりにくい居酒屋の定番酒メニューを紹介します。

ハイボール

ウイスキーのソーダ割のことで、日本の居酒屋では定番中の定番メニューの1つです。元は、アルコール度数の高いお酒をノンアルコール飲料で割った飲み物のことを指し、日本以外ではスピリッツやリキュールをソーダで割ったカクテルのことも全般的に「highball」と呼ぶのですが、日本では主にウイスキーをソーダで割ったものを指します。アルコール度数が低いので、酒初心者でも飲みやすいのが魅力。お店では「ハイボール1杯ください!」と注文しましょう。

酎ハイ(チューハイ)

「チューハイ」の語源は、焼酎の「酎(チュー)」と、ハイボールの「ハイ」を組み合わせたものとされていますが、厳密な区分や法律上の規定があるわけではなく、焼酎やウォッカなどをベースに、果汁などを加え、炭酸などで割った飲み物のことを指します。

日本の居酒屋でのチューハイの定番といえば、焼酎とソーダ(炭酸)を割ったものにコーラを加えたコーラハイや、焼酎をウーロン茶で割ったウーロンハイ、緑茶ハイなど。店によっては、メロンソーダハイや、グレープフルーツハイなどの果物系チューハイ、薄切りショウガ(ガリ)を入れたガリチューハイなども楽しめますよ!

サワー

サワーとチューハイは、レシピ上はほとんど違いがなく、店によって同じレシピメニューをチューハイと呼んだりサワーと呼んでいたりします。

ただ、英語のsour=「酸味のある、酸っぱい」という意味がある事もあり、サワーの方が、酸味のある果汁と、砂糖などを加えて作る甘めなカクテルのイメージが強いです。特に人気なのはレモンサワーやライムサワー、グレープフルーツサワーなどの柑橘系サワー。

ちなみに「生●●サワー」や「生絞り●●サワー」とメニューに書かれている場合は、スピリッツの入ったグラスと生の果物が別で提供されて、自分で絞って作る場合も多いので注文の際には注意してください。

ホッピー

ホッピーは、麦芽とホップと酵母で造られた、ビアテイストの清涼飲料水のこと。単体ではノンアルコール飲料の焼酎の割りモノとして知られていますが、居酒屋では焼酎をホッピーで割ったものも「ホッピー」と呼ばれます。カロリー量は100mlで約11キロカロリー。ビールの約1/4ととっても低カロリー、低糖質なので、ダイエットにも最適です!

梅酒

梅酒は、5月末から6月末にかけて市場に出回る青梅や完熟梅を、蒸留酒(ホワイトリカー、焼酎、ブランデーが一般的)に漬け込んで作る果実酒です。

無添加で作られた本格梅酒、焼酎梅酒、日本酒梅酒、にごり梅酒など、様々な種類があり、飲み方は氷を入れてロックにしたり、炭酸水や水で割ったりして飲むことが一般的。カクテルのベースとしても利用され、The CHOYA 銀座BARのように梅酒カクテルなどが提供される店もあります。

缶のお酒をスーパーやコンビニで買う際は要注意!ビールとは異なる発泡酒

日本のスーパーマーケットやコンビニエンスストアにいくと、缶のアルコールドリンクがたくさん販売されており、ビールと発泡酒がコーナー分けされて陳列していることもしばしば。

ビールと発泡酒の違いで決め手になるものは大きく2つ。「麦芽使用比率」と「副原料の内容と使用比率」にあります。主な違いは以下の通り。(参照:国税庁ホームページ「ビール・発泡酒に関するもの」)

ビール

  • 麦芽の使用割合 50%以上
  • 副原料はビールの製造に認められた特定のもののみ使用
  • 副原料の使用量は重量の5%以内

発泡酒

  • 麦芽の使用割合 50%未満
  • 割合が50%以上でも、ビールの製造に認められない副原料を使用したもの
  • 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたもの

「麦芽使用率」とは、水やホップ、酵母を除いた原材料の重量に対する麦芽の重量割合のこと。日本の酒税法ではビール独特の味わいの決め手となる原材料「麦芽」の使用率に関して、「ビール」か「発泡酒」かで、使用率が異なります。

日本では「麦芽使用率」が50%以上のものを「ビール」と呼びます。50%未満のものや、50%以上であっても副原料に使用可能なもの以外を使ったり、使用比率の範囲を超えたりしたものは「発泡酒」に分類されます。

そのため、ビールに副原料でフルーツやスパイスの香りや風味を加える手法は、世界中のビール醸造所で行われる一般的な手法ですが、日本だと比率によっては「発泡酒」となってしまうのだそう。

また、麦や麦芽以外のもの(大豆やえんどう豆など)を原料にしているお酒や、発泡酒にスピリッツを加えたものは日本では、「第三のビール(新ジャンル)」と呼ばれています。

酒の〆め文化に変化到来⁉「締めラーメン」の代わりに夜パフェ・夜アイスが流行中

日本人は、お酒を楽しんだ後、「締め(〆め)」として最後に何か食べる文化があります。

居酒屋で定番の締めメニューといえば、焼きおにぎりとお茶漬けなどのご飯もの。もしくは、飲み会終わりの「締めのラーメン」も定番なのですが、近年、若い層を中心に「酒を飲まない」「カクテルやサワーなど甘いお酒しか飲まない」人が急増しており、食後のデザート感覚で楽しむ「夜パフェ」「夜アイス」がブームに!

関東圏や関西圏を中心に、夕方から夜間にかけて営業する夜パフェ・夜アイス専門店も増加しています。

(左)ピスタチオとプラリネ ¥1980、(右)Princess belle ¥2180

中でも有名なのが、「パフェテリア ベル渋谷」。夕方5時~深夜の時間帯に営業する夜パフェ専門店です。季節に合わせて、北海道産の食材を使用したオリジナルパフェが大人気で、パフェといっても、お酒を飲んだ後でも食べやすいよう甘さは控えめ。SNS映え必至の美しい見た目と、季節の果物をふんだんに使用した贅沢な味わいで、最近は女性のみならず男性からも注目されています。

麺類やご飯ものに加えて夜パフェ、夜アイスなどが加わったことで、日本旅行中の夜の楽しみがさらに増えたのではないでしょうか?日本ならではの締め文化、ぜひ体験してみては?

  • 夜パフェ専門店パフェテリア ベル渋谷
  • 住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目7-10 新大宗ソシアルビル3F
  • 営業時間:【月曜〜木曜】17:00〜24:00,【金、祝前日】17:00〜25:00,
  • 【土曜】15:00〜25:00,【日曜、祝日】15:00〜24:00

※ラストオーダーは閉店前30分前まで

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