鳥取砂丘で知られる鳥取県。実は、酒造りが盛んで、県内各地に蔵元があります。この記事では、鳥取で酒造りが盛んな理由と、観光の際にぜひ飲んでおきたい鳥取のお酒を紹介します。
実は純米酒王国⁉酒造りが盛んな鳥取県
日本酒造りには、よい水と米、空気などが欠かせません。これらの条件に恵まれている鳥取県には各地に酒蔵があり、おいしい地酒や、日本酒以外のウイスキー、ワイン、梨・柿など特産品を使った果実酒なども製造されています。
特に、日本酒の中でも白米、米麹、水だけを原料とする純米酒の生産比率が高いことは有名で、鳥取は全国有数の「純米酒王国」。鳥取市や米子市をはじめ、県内各地に酒蔵があり、各酒蔵ならではの個性あふれるお酒を楽しむことが出来ます。
また、倉吉市の松井酒造が製造しているウィスキーも有名で、『倉吉』など8商品が世界3大ウイスキー品評会で最高賞のダブル金賞を受賞したことから、現在鳥取県のお酒は世界中から注目を集めています。
鳥取県のお酒がおいしい理由
ここからは鳥取県のお酒がおいしい理由を見ていきましょう。
１. 鳥取は酒造りにかかせない名水どころがいっぱい！
酒造りの基本はおいしいお水！鳥取は、中国地方を代表する名峰・大山（だいせん）など、中国山地からの雪解け水が豊富。さらに、「天の真名井」（米子市）や「布施の清水」（鳥取市）など、県内に名水どころが点在しています。雪解け水や名水どころのお水の多くは、ミネラルが豊富でおいしい軟水なので、口当たりがよくまろやかな味わいのお酒がつくれるのです。
２. 素材にこだわりあり！酒米やぶどうを鳥取県内で生産
千代むすび酒造株式会社
日本酒造りで水と並んで重要視されるのはお米（※日本酒の原料となる酒米のこと）です。
鳥取県では、この酒米のうち玉栄（たまさかえ）、五百万石（ごひゃくまんごく）、強力（ごうりき）、山田錦（やまだにしき）などを県内で生産しています。
特に、強力は鳥取のみで栽培されているオリジナルの酒米で、強力で作った日本酒は、香り高くコクのある味わいが特徴です。また意外かもしれませんが、鳥取県は砂丘地を中心にブドウ栽培が盛んで、県内のワイン造りにも地元産のぶどうが使われています。このように、鳥取のお酒は素材にこだわって作られています。
３. 受け継がれる昔ながらの酒造りの伝統と職人技
現在、県内にある日本酒の蔵元は16蔵（※酒造組合に加盟している蔵）。なかには100年以上の歴史を持つ酒蔵も少なくありません。
日本には、ドラマ化もされ大ヒットとなった『夏子の酒』という日本酒漫画がありますが、その舞台となる蔵元のモデルは、実は鳥取県に実在する諏訪泉という蔵元です。このように、鳥取には歴史ある蔵元がたくさんあり、今もその伝統と酒造りの技が受け継がれています。
4.鳥取のお酒は料理との相性がバツグン！
また、日本海側に面する鳥取県は、松葉ガニやハタハタなど、新鮮な海鮮が豊富！古くから、こうした食文化に合わせた酒造りが盛んで、今も海の幸や料理といっしょに楽しむのにピッタリなお酒がたくさんつくられています。
鳥取県のおみやげにおすすめのお酒
鳥取観光みやげにもおすすめ！特に人気の銘柄を紹介します。
千代むすび 純米大吟醸強力40
鳥取独自の酒米「強力(ごうりき)」を40%まで磨きあげ作られた日本酒。果実を思わせる華やかな香りと上品なコクが魅力で、フランスの品評会【フェミナリーズコンクール2022】で最高賞の金賞を受賞しています。
【原材料名】鳥取県産強力 【精米歩合】40％ 【日本酒度】+1 【アルコール】16.5度
SORAH
酒米と米麹のみを使い、伝統製法で作り上げた発泡性のスパークリング清酒。口に含むと、まず驚くのはその爽やかさ！スパークリングならではの酸味とシュワシュワはじける泡のフレッシュさと、米のお酒ならではの風味を楽しめるうえ、後味はさっぱりしており食事のお供に最適です。
【原材料名】米（国産）、米麹（国産米） 【アルコール】 12度 ※発泡性の日本酒です。
ウルトラ柚子
柚子の果汁を25%も使用したリキュール。天然柚子由来の爽やかな香りと酸味を楽しめ、日本酒やソーダと割ってもおすすめ！
【原材料名】柚子果汁(国産)、果糖、醸造用アルコール 【アルコール】6度
千代むすびクラフト・ジン 因伯人(Impact)
2019年夏に完成した山陰地方初のドライジン。長年培った蒸留酒の技術を応用し、13種類のボタニカルとコリアンダー等をベースにしたクラフトジンです。香りづけに、レモンや八朔、柚子などの柑橘類と、日本古来の香木「クロモジ」(鳥取県産)を使っており、まるで早朝の森林を散策しているような、フレッシュさとさわやかな香りが楽しめます。
ストレート、ロックでそのままの香りを楽しんでも、カクテルを作ってもおいしいです。
【原材料名】米焼酎 ・ボタニカル13種(ジュニパーベリー、アンジェリカルート、コリアンダーシード、レモン、柚子、八朔、橙、オレンジ、生姜、ブルーベリー、クローブ、シナモン、クロモジ) 【アルコール】47度
マツイピュアモルトウイスキー 倉吉
柔らかで香ばしく爽やかなモルトの香り、レーズン・ナッツ・バニラといったバランスの良い酸味・苦味・甘味の調和が口いっぱいに広がります。世界中で最も影響力のある酒類品評会の一つSan Francisco World Spirits Competiton 2022でダブル金賞を受賞。
【原材料名】モルト 【アルコール】43度
試飲や酒蔵見学を楽しめる蔵元で鳥取のお酒について学ぼう
各エリアに蔵元が点在する鳥取県。蔵元によっては、酒蔵での酒造りの工程を見学させてもらえたり、店内で試飲が楽しめたりします。
なかでも酒蔵見学が楽しめる蔵元として有名なスポットの一つは、千代むすび 岡空本店。ここは、敷地内に酒蔵、カフェ、日本酒バーなどが併設され、伝統の酒造りや日本酒について詳しく知りたい人には最適のスポット！酒蔵見学（※前日までに要予約）で酒造りの基本を学び、見学後はカフェで日本酒メニューや焼酎カステラなどの酒スイーツを食べたり、立ち飲みバーで日本酒を飲み比べしたり、など様々な楽しみ方ができて、鳥取旅行の想い出づくりにピッタリですよ！
店舗情報
- 千代むすび 岡空本店
- 住所：鳥取県境港市大正町131
- アクセス： JR境港駅から徒歩3分
- 営業時間：9:00-17:00
- URL：https://www.chiyomusubi.co.jp/index_eng.html
- マツイウイスキー公式サイト https://matsuiwhisky.com/en/
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