北海道・東北の冬の雪祭り 3選

北海道・東北の冬の雪祭り 3選

雪祭(ゆきまつ)りとは、冬(ふゆ)に行(おこな)われる雪(ゆき)と氷(こおり)のお祭(まつ)りのことです。

北海道(ほっかいどう)の"さっぽろ雪(ゆき)まつり "は言(い)わずと知(し)れた有名(ゆうめい)なお祭(まつ)りですが、実(じつ)は日本各地(にほんかくち)にたくさん雪(ゆき)まつりがあり、それぞれ違(ちが)った雰囲気(ふんいき)を持(も)っています。
冬季限定(とうきげんてい)の、遠出(とおで)してでも参加(さんか)する価値(かち)のある特別(とくべつ)な体験(たいけん)を紹介(しょうかい)します。
※この記事に掲載されている情報は2021年12月時点の情報です。

雪まつりが開催される時期や地域は?

雪まつりが開催される時期や地域は?

雪まつりは、会場(かいじょう)に雪や氷の像(ぞう)が並(なら)んだり、ステージパフォーマンスや花火(はなび)、屋台(やたい)などが並(なら)ぶ、冬を楽(たの)しむためのお祭(おまつ)りイベント。通常(つうじょう)、1月(いちがつ)から2月(にがつ)にかけて、北海道(ほっかいどう)、東北(とうほく)、北陸(ほくりく)、信州(しんしゅう)などの豪雪地域(ごうせつちいき)に集中(しゅうちゅう)して開催(かいさい)されます。

雪祭りは、開催(かいさい)される会場(かいじょう)ごとに特徴(とくちょう)があり、お城(しろ)や寺社仏閣(じしゃぶっかく)などの名所旧跡(めいしょきゅうせき)で行(おこな)われるものや、スキー場(じょう)で開催(かいさい)されるもの、花火(はなび)やスノースライダーを使(つか)った体験型(たいけんがた)プログラムも楽(たの)しめるものなど、多岐(たき)にわたります。
ちなみに、雪祭りではなく、雪灯籠(ゆきとうろう)まつりや冬(ふゆ)まつりと呼(よ)ばれる場合(ばあい)もあり、地域(ちいき)やイベントによって名称(めいしょう)も異(こと)なります。

北海道や東北の有名雪まつりは?

北海道(ほっかいどう)では、さっぽろ雪(ゆき)まつりをはじめ、旭川(あさひかわ)冬まつり、凍(こお)った滝(たき)をカラフルにライトアップした氷瀑(ひょうばく)が幻想的(げんそうてき)な層雲峡温泉(そううんきょうおんせん)氷瀑(ひょうばく)まつりなどをはじめ、道内(どうない)各地(かくち)で雪祭(ゆきまつ)りが開催(かいさい)されています。

また、東北(とうほく)では青森県弘前市(あおもりけんひろさきし)の弘前城(ひろさきじょう)雪燈籠まつり、秋田県(あきたけん)のなまはげ柴灯(せど)まつりなど、歴史(れきし)ある雪まつりが多(おお)く、北東北(きたとうほく)で行(おこ)なわれる5つの雪まつりの総称(そうしょう)は、「みちのく五大雪まつり」として知(し)られています。

みちのく五大雪まつり

みちのく五大雪まつり

「みちのく五大雪まつり」は、青森県八戸市(あおもりけん はちのへし)の八戸えんぶり、青森県弘前市の弘前城雪燈籠まつり、岩手県雫石町(いわてけん しずくいしちょう)のいわて雪まつり、秋田県男鹿市(あきたけん おがし)のなまはげ柴灯まつり、秋田県横手市(あきたけん よこてし)のかまくら(※横手の雪まつり)の5つのことを言います。

この5つは、青森県、岩手県、秋田県の北東北3県の冬の祭りの中でも歴史(れきし)ある祭(まつ)りで、国(くに)の重要無形民俗文化財(じゅうようむけいみんぞくぶんかざい)にも指定(してい)されている八戸えんぶりや、神事(しんじ)と男鹿市内で大晦日(おおみそか)に行われる伝統行事(でんとうぎょうじ)「男鹿のナマハゲ」の再現(さいげん)が見学(けんがく)できる「なまはげ柴灯まつり」などは、日本(にほん)の伝統文化(でんとうぶんか)を体験(たいけん)でき、感動(かんどう)が味(あじ)わえます。

冬の訪日旅行で一度は参加してみたい!北海道と東北の雪まつり

紹介(しょうかい)してきた通(とお)り、雪まつりの規模(きぼ)や、どんな会場(かいじょう)で開催(かいさい)されるかは開催地(かいさいち)によって様々(さまざま)。
ここからは、北海道(ほっかいどう)や東北(とうほく)の雪(ゆき)まつりの中(なか)でも特(とく)に特徴的(とくちょうてき)で、冬(ふゆ)に旅行(りょこう)で訪(おとず)れる場合(ばあい)、ぜひ旅程(りょてい)にいれておきたい雪まつりを紹介します。

1.蔵王樹氷まつり(スノーモンスターフェスティバル)

1.蔵王樹氷まつり(スノーモンスターフェスティバル)

霧状(きり)になった氷点下(ひょうてんか)の水滴(すいてき)を含(ふく)んだ風(かぜ)が木々(きぎ)にぶつかり、瞬間凍結(しゅんかんとうけつ)してできる樹氷(じゅひょう)。

特(とく)に、人(ひと)よりもはるかに巨大(きょだい)な蔵王(ざおう)の樹氷(じゅひょう)は大迫力(だいはくりょく)!ロープウェイから見下(みお)ろせば、まさにスノーモンスター(Snow monster)という名前(なまえ)にふさわしい存在感(そんざいかん)と、その幻想的(げんそうてき)な光景(こうけい)に心(こころ)を奪(うば)われるでしょう。

蔵王樹氷まつりは、毎年(まいとし)蔵王温泉(ざおうおんせん)スキー場に冬季限定(とうきげんてい)で出現(しゅつげん)するこの自然(しぜん)のアートを楽(たの)しめるイベント。

1.蔵王樹氷まつり(スノーモンスターフェスティバル)

1.蔵王樹氷まつり(スノーモンスターフェスティバル)

イベント期間中(きかんちゅう)は、ゲレンデで働(はたら)く圧雪車(あっせつしゃ)、除雪車(じょせつしゃ)、スノーモービルなどの特殊車両(とくしゅしゃりょう)を体験(たいけん)できたり、LEDの光(ひかり)のラインを繋(つな)ぎながらゲレンデを滑走(かっそう)する松明滑走(たいまつかっそう)や花火(はなび)など、見(み)どころ盛(も)りだくさん!

特(とく)に、数百体(すうひゃくたい)の樹氷を色彩(しきさい)豊(ゆた)かに照(て)らす夜(よる)のライトアップは必見(ひっけん)で、ロープウェイからの夜景(やけい)も忘(わす)れられない旅(たに)のハイライトになるでしょう。

1.蔵王樹氷まつり(スノーモンスターフェスティバル)

また、ナイトクルーザーのツアーに参加すれば、樹氷をもっと近くで見ることができますよ。

  • 蔵王樹氷まつり
  • メイン会場:山形県山形市蔵王温泉
  • 開催期間:2021年12月25日~2022年2月28日の期間で開催予定です。

2.さっぽろ雪まつり-冬の北海道を代表する祭り

2.さっぽろ雪まつり-冬の北海道を代表する祭り

さっぽろ雪まつりは、氷と雪の祭典(さいてん)として世界的(せかいてき)に有名(ゆうめい)で、例年(れいねん)国内外(こくないがい)から200万人以上の観光客(かんこうきゃく)が訪(おとず)れます。札幌駅(さっぽろえき)から徒歩(とほ)10分ほどの大通公園(おおどおりこうえん)では、巨大(きょだい)な氷(こおり)と雪像(せつぞう)が展示(てんじ)されます。

2.さっぽろ雪まつり-冬の北海道を代表する祭り

例年は、会場(かいじょう)を大通公園、すすきの、津(つ)ドーム(コミュニティドーム)の3つに分(わ)けて、大通会場では大小(だいしょう)数百(すうきゃく)の雪像や氷像(ひょうぞう)が飾(かざ)られたり、11丁目(ちょうめ)の会場(かいじょう)では世界各国(せかいかっこく)が参加(さんか)する「国際雪像コンクール」が開催(かいさい)され、制作過程(せいさくかてい)の映像(えいぞう)が上映(じょうえい)されていました。また日没(にちぼつ)から22時までライトアップも人気(にんき)で大勢(おおぜい)の観光客(かんこうきゃく)でにぎわっていました。
2022年2月5日から開催(かいさい)される第72回さっぽろ雪まつりは、新型感染症(しんがたかんせんしょう)の感染対策(かんせんたいさく)をしっかり実施(じっし)した上(うえ)で、大通公園でのオフラインイベントと、市民参加型(しみんさんかがた)コンテンツなどを実施(じっし)するオンラインイベントの開催(かいさい)を組(く)み合(あ)わせたハイブリッド型(がた)開催(かいさい)となっています。

  • さっぽろ雪まつり
  • メイン会場:札幌市中央区大通西1~7丁目(※例年は1~12丁目)
  • 開催期間:2月5日-2月12日
  • ※2月5日~2月28日まで、オンライン上で様々な企画を実施予定です。詳細は公式サイトを確認ください

3.ロマンチックな雪体験ができる!岩手県の雪まつり

3.ロマンチックな雪体験ができる!岩手県の雪まつり

岩手県(いわてけん)には冬(ふゆ)を彩(いろど)る大規模(だいきぼ)なイベントがたくさんあります。なかでも有名(ゆうめい)なのが、「盛岡(もりおか)雪あかり」そして「いわて雪まつり」。
盛岡雪あかりは、毎年(まいねん)2月(がつ)第2週(だいにしゅう)木曜日(もくようび)、金曜日(きんようび)、土曜日(どようび)の3日間(みっかかん)で開催(かいさい)されている盛岡の雪まつり。メイン会場の盛岡城跡(もりおかじょうあと)公園芝生広場(こうえんしばふひろば)などにたくさんのミニかまくらやキャンドル、氷(こおり)の彫刻(ちょうこく)などが並(なら)び、白(しろ)い雪(ゆき)とキャンドルのロマンチックなコラボレーションが人気(にんき)のイベント。2022年の開催に関しては現時点(げんじてん)では未定(みてい)となっています。

3.ロマンチックな雪体験ができる!岩手県の雪まつり

いわて雪まつりは、昨年(さくねん)は新型感染症(しんがたかんせんしょう)の影響(えいきょう)で1968年の開始(かいし)以来(いらい)初(はじ)めて中止(ちゅうし)となりましたが、2022年2月は、雫石(しずくいし)、盛岡(もりおか)、滝沢(たきざわ)の3市町(さんしちょう)8会場(かいじょう)で例年(れいねん)より規模(きぼ)を縮小(しゅくしょう)して分散開催(ぶんさんかいさい)されることになりました。
各会場(かくかいじょう)が趣向(しゅこう)を凝(こ)らし、雫石町の鶯宿温泉会場(おうしゅくおんせんかいじょう)でのライトアップをはじめ、花火(はなび)や雪(ゆき)の滑(すべ)り台(だい)などが楽(たの)しめます。一方(いっぽう)コロナ対策(たいさく)として密(みつ)を避(さ)けるため、雪像の制作(せいさく)は行(おこな)わない予定(よてい)です。

  • いわて雪まつり
  • メイン会場 :(岩手高原スノーパーク)岩手県岩手郡雫町永山字岩手山
  • 開催期間:2月5日-2月13日

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