日本の関西と関東では食文化が全くちがう!この五つの日本料理のなかであなたが一番好きなのはどれだろうか?

  • Oct 3, 2023
  • Akane

日本の関西と関東では食文化が全くちがう!この五つの日本料理のなかであなたが一番好きなのはどれだろうか?

日本は広大で豊かな自然環境を持ち、文化、方言、食習慣が各地域で多様である。中でもよく比較されるのが関東と関西だ。 よって、ここでは関東と関西の食文化の違いについて簡単に紹介。

関東地域・関西地域とは?

関東地域・関西地域とは?

一般的に関東地域といえば、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、また時には長野県、山梨県も含まれる。そして関西地域といえば大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、三重県など、そして時には四国地方も含まれたりする。

関東の方はそばが好き 関西の方はうどんが好き?

関東の方はそばが好き 関西の方はうどんが好き?

蕎麦やうどんは日本の全国どの地域でもみられる、言わばソウルフードであろう。

ところで、日本の食文化の中には、「東の蕎麦、西のうどん」(東にはそば屋が多く、西にはうどん屋が多い)といういわれがある。しかし、実際はそれだけでなく、西と東ではだしの取り方にも違いがある。 関東地域ではかつお節や濃口醤油で味付けが多いため、だしの色は濃く、味も濃い目につくられている。 それに対して関西地域のだしは昆布が主体で、色も比較的澄んでいるのが特徴である。

関東と関西のウナギ さばきの方が違う?!

関東と関西のウナギ さばきの方が違う?!

うなぎ料理の歴史は江戸時代にさきのぼり、庶民の料理として発展してきた。また、関東と関西の文化の違いや性格は、なんとうなぎの調理法にも反映されている。

関東地域に含まれる「江戸」(東京)が武士の都だったこともあり、魚のさばき方に武士のタブーでもある「切腹」が連想されることがあることから、関東のうなぎは背からさばかれる、とされている。

対して関西地域である大阪は、古くから商業が盛んであり、大阪の商人らは誠実さや信頼を求められ、腹を割るという誠実な姿勢が一番とされていたため、大阪のうなぎは腹からさばかれる(諸説ある)。

また、調理法にもちがいがある。関東では、うなぎは蒸してから焼き、ふわっとした食感が残る。また、タレは濃厚な味付けが好まれる。しかし関西では、生のうなぎをそのまま白焼きし、タレも関東ほど濃くなく、しっかりとした食感が好まれる。

「いなり寿司」は形状が違う:関東の俵型 vs. 関西の三角形

「いなり寿司」は形状が違う:関東の俵型 vs. 関西の三角形

酢飯をあまい油揚げで包んだ「いなり寿司」は、広く好まれている。また、多くの関東のいなり寿司は筒状で、関西の多くは三角形である。あなたが食べたことのあるいなり寿司はどちらのいなり寿司だろうか?

関西の稲荷寿司が三角形である一つの説として、稲荷神社の総本宮である『伏見稲荷大社』がある稲荷山をかたちどられている説や、きつねの耳をかたちどられている説が存在するが、いまだ明確にはされていない。しかし、どちらにしても、いなり寿司の物語性や魅力を深める効果があると言える。

みたらし団子の数:関東4個 vs.関西5個

みたらし団子の数:関東4個 vs.関西5個

日本の団子が好きな読者にぜひ思い出していただきたいのは、串団子に刺さっている団子の数である。関東地域の多くは、1串4個で、ちょうど一口分くらいの大きさである。対して関西では、1串5個であり、少し小さめにしている。

串団子の起源は京都下鴨神社の『加茂みたらし茶屋』にある。1串5個は、人の頭と四肢を表したもので、もともとは災いがないように加護を祈るために神に捧げられていた。 その後、団子は江戸に広まり、人気を博し、最もポピュラーなお菓子となった。

初期の江戸でも1串5個で、5銭の串団子が主流であったが、18世紀半ば、四文銭が導入されると、商人たちは計算をしやすくするために四文銭で、1串4個の串団子に切り替え、それが主流となって現在に至る。

みたらし団子の数:関東4個 vs.関西5個

しかし、他の地域では一串3個の団子も見られる。その中で最も代表的なのが、花見のときに必要不可欠な『三色団子』である。白、ピンク、緑の団子はそれぞれ冬、春、夏の季節をイメージしており、白雪、桜、新緑を表していると言われている。

親子丼の調味料:関東の七味 vs. 関西の山椒

親子丼の調味料:関東の七味 vs. 関西の山椒

お店で親子丼を食べるとき、テーブルに置かれた薬味の秘密に気づいたことはあるだろうか?

通常は、まず親子丼本来の味を楽しんでから、薬味や漬物で風味を変えて楽しむ。一般的に、使用する薬味は「七味」と「山椒」の2種類に分けられる。 京都では「山椒」が有名で、親子丼だけでなく、あらゆる京料理に使用されている。 対して関東では、七味唐辛子が主流である。

親子丼の調味料:関東の七味 vs. 関西の山椒

また、親子丼に使われる具材にも東西で違いがある。 関東風の親子丼には、玉ねぎ、鶏肉、卵が中心で、醤油ベースで味付けされている。しかし関西風の親子丼は、青ねぎ、鶏肉、卵が中心で、出汁の効いた味付けになっている。


本文を読んだら、日本食を食べたくなっていないか?今度食べる際に、ぜひ関東風か関西風か区別してみてね!


※諸説があるため、記事内で紹介された内容は、あくまでも参考となります。

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