東京の古着屋の多い街徹底研究!原宿・下北沢・高円寺、古着買うならどこがおすすめ?

「SDGs」「エシカルファッション」などのトレンドに乗って全世界的に注目を集めている古着。中でも、品質の良い日本の古着は人気が高く、お目当ての1品を求めて古着屋巡りをする旅行客も少なくない。

この記事では、流行の発信基地・渋谷や原宿をはじめ、都内各地に点在する古着屋の多いエリアを徹底解説!街ごとに特色があり相場観も違うので、ぜひ観光しながら巡って運命の1着を探しあてて。

古着屋の多い街 渋谷– 流行の発信基地、個人店から有名チェーン店まで古着天国

渋谷スクランブル交差点で有名な流行の発信基地・渋谷。90年代にはギャル文化や「渋谷系」と呼ばれる音楽がブームにもなり、常にトレンドを作ってきた街だ。

SHIBUYA109渋谷店をはじめ、渋谷ヒカリエ、スクランブルスクエア渋谷パルコ、西武渋谷店などの百貨店や大型商業施設、ファッションブランドの路面店、セレクトショップなどが軒を連ねる。さらに、神南エリアを中心に昔ながらの古着屋さんも点在。

神南エリアとは、渋谷駅から徒歩5分。渋谷駅からJR線の線路に沿って代々木公園へ向かう間の「渋谷公園通り」の愛称でも親しまれているエリア。周辺には渋谷区役所をはじめとする公共機関やタワーレコード渋谷店がある。

エリア一帯は、ブランドの路面店と並んでRAGTAGなどのチェーン店から老舗の古着屋まで点在しており、散策しながら最新トレンドから、ストリートファッション、ハイブランドの1点物までチェックできる。

VCM MARKET BOOTH

また、渋谷パルコ4Fに店を構えるVCM MARKET BOOTHなど、ファッションビルにも、様々なヴィンテージショップが集結した複合店舗が出店しているので、好きなファッションのテイストを問わずアイテムが選べるのも魅力。

ただし商品の価格帯は、下北沢や高円寺などと比べると若干高めで、ノンブランドのでも1万円前後は珍しくない。

アクセス:JR線、東京メトロ、東急線、京王井の頭線、各路線の渋谷駅より徒歩すぐ

古着屋の多い街 原宿・表参道 – 3つの通りで違うテイストの服が探せる街

「原宿系ファッション」「Kawaii文化」など、日本ならではのファッションやカルチャーにまつわる流行語を生みだしてきた原宿・表参道エリア。

1980年代以降、DCブランドや、ストリートファッション、アメカジなど様々なブームを生み出してきたファッションの聖地で、現在ヴィンテージデニムが世界中のコレクターや古着商人から高値で取引されるようになったのは、原宿の古着店が発端だったともいわれている。

© TCVB

特にJR原宿駅の竹下口から約400m続く「竹下通り」、渋谷と原宿を繋ぐ「キャットストリート」、表参道駅から徒歩10分程の「南青山骨董通り」周辺には古着店が多いが、この3つの通り沿いの古着店は、客層まったく異なり、店の雰囲気も異なる。

例えば竹下通りは学生や観光客が多く、おみやげ屋さんやプチプラコスメ、雑貨店などが多いため古着の単価も安く、1000~2000円前後で購入できるアイテムも多い。原宿シカゴやKINJIなどが有名だ。

対して、キャットストリートは、ブランドの路面店やセレクトショップ、おしゃれなカフェなどが軒を連ねる「裏原宿」エリアに位置し、RAGTAGや2nd STREETなど全国にチェーン展開する古着ショップと個性派の古着ショップが点在。

© TCVB

デニムで有名な老舗古着店BerBerJinや、海外アーティストもお忍びで訪れるDogなどのストリートファッション系の店もあれば、ヨーロッパのヴィンテージ古着だけを扱った店、リメイク品の専門店など、まさに多種多様なのでウインドショッピングしているだけでも楽しい。

最後の南青山骨董通りは、青山通りの「南青山5丁目交差点」と六本木通り「高樹町交差点」を一直線に結ぶ通りで、ハイブランドの路面店が軒を連ね、周辺に岡本太郎記念館や根津美術館などのアートスポットも多い富裕層エリア。そのため、周辺の古着ショップもハイブランドの中古品や時計や宝石などの宝飾品を扱うショップが多め。中古品といえども、新品の服を購入するのと同等額かむしろアンティーク商品などは高額な買い物になることも!

※DCは「デザイナーズ&キャラクターズブランド」という和製英語。COMME des GARÇONS、ISSEI MIYAKE、Yohji Yamamotoなど日本国内で流行したデザイナーズブランドの総称

アクセス:JR山手線原宿駅、東京メトロ 千代田線・副都心線明治神宮前駅、東京メトロ 銀座線、千代田線、副都心線表参道駅より徒歩すぐ

古着屋の多い街 下北沢–バンドTシャツとおしゃれな激安服が見つかる街

駅周辺が大きく変化を遂げている下北沢。小田急線の東北沢駅から世田谷代田駅の地下化に伴う線路跡地の開発によって誕生した下北線路街や、京王井の頭線の高架下に誕生したミカン下北など、駅前には注目スポットが続々と誕生し、若者の街として人気が再燃している。

下北線路街(写真左:シモキタエキウエ,写真右:BONUS TRACK)


ミカン下北 (写真左:下北沢駅側高架下,写真右:A街区)

古くからサブカルチャーや演劇、音楽の街として有名で、文化人やミュージシャンも多く住むエリアのため、おしゃれな古着屋が点在。

ただ、渋谷や原宿とは違って駅前が6つの商店街から構成されており、古着店の多くが商店街内に位置するため低価格で状態の良い古着が手に入るのが特徴。1着1000円以下で洋服が購入できることも多く、全品700円均一を売りにしているスティックアウトのような激安ショップも!

ミュージシャンが多い街だからか、バンドTシャツやミリタリーファッション等を取り扱っている店も多い。日本ならではの、思わぬ掘り出し物が見つかるかも!?

アクセス:新宿駅より小田急小田原線に乗車し、下北沢駅で下車後すぐ。または、渋谷駅より京王井の頭線(吉祥寺行)に乗車し、下北沢駅で下車

古着屋の多い街 高円寺–こだわりの1点物がいっぱい!グルメや商店街巡りも楽しい街

日本の「住みたい街ランキング」の常連、JR中央線沿いの街の中でもひときわ個性的なのが高円寺だ。ラーメンやカレーライスなどのグルメと古着、そして毎年8月には約120万人規模の東京高円寺阿波踊りが開催される「阿波踊りの街」としても知られている。

駅の北口には村上春樹の小説にも登場した昔ながらの高円寺純情商店街。南口にはパル商店街・ルック商店街が新高円寺駅方面へと続いていて、商店街散策しながら気軽に古着や巡りが楽しめる。

商店街内には比較的単価が安い店も多い。しかし、商店街から一本路地に入ると、ブランドのヴィンテージ品や、アンティークの一点物を扱うお店、新進気鋭の日本人デザイナーの商品のみに絞って販売する店など、古着屋でもこだわりが強く、セレクトショップに近い品揃えのお店も。洋服の価格帯も、下北沢のように1000円以下で気軽に古着を購入できるショップは少なく、1着1万円以上することも。

レディ・ガガなど海外の有名ミュージシャンも訪れたキタコレビルなどもあり、今や「高円寺の古着」は一種のブランド品のような存在になっている。

アクセス:新宿駅よりJR総武線・三鷹行、または中央線快速・高尾行に乗車し高円寺駅下車後すぐ

古着屋の多い街 上野・アメ横–ミリタリーウェアが豊富!ヤミイチが発祥の日本有数のお買い物スポット

© TCVB

日本有数のショッピングスポット・上野アメ横商店街、通称「アメ横」。美術館、動物園など観光スポットが多く集まる街・上野にあり、JR上野駅からJR御徒町駅までを結ぶ約500mの通りには400余りの専門店が軒を連ねる。

アメ横というと食品や調味料を扱う店が多く、フルーツやスイーツの食べ歩きや、「入れちゃえ!入れちゃえ!入れちゃえ!」「さらにおまけ!もう一個だ」など、店員が軽快な掛け声と独特のパフォーマンスが魅力の叩き売りなどのイメージが強いかもしれない。

しかし、アメ横はもともと第二次世界大戦後の闇市からスタートした商店街。昔からアメリカ軍払い下げの戦闘服などを扱う商店が多く、1956年創業の老舗・中田商店のように現在でも軍物の雑貨やミリタリーウェアを販売しているショップがたくさんある。

デニムやネルシャツなどの普段使いしやすい古着から、MA-1やレザーのフライトジャケットなどのミリタリーウェア、軍物の雑貨でキャンプやアウトドアに使えそうなものなど品揃えの豊富さとユニークさもアメ横ならでは!古着の場合、500円~2000円ほどで服が買えるリーズナブルな店が多いが、ミリタリーウェアに関しては価格帯が様々。レプリカ品か、軍人たちが実際に使っていたものの払い下げ品かで価格が全然違うので注意しよう。

その他、古道具や、骨董美術品などのショップもたくさんあるので、アメ横を訪れた際にはぜひ中古品巡りを楽しんでみて。

アクセス:新宿駅からJR山手線に乗車し約30分

洋服以外にもある!東京の「●●の街」

東京には、古着以外にも「●●の街」と称される、エリアがたくさんある。日本ならではおみやげを買う際の参考にしてみて!

布の街 日暮里

JR山手線の日暮里駅周辺は昔ながらの繊維製品の問屋街。

駅の南口から歩いて3分の日暮里中央通りは、約90軒の生地織物の店舗が軒を連ねる「日暮里繊維街」となっており、着物と洋服を問わず衣類に私用される生地やボタン類、裁縫道具、型紙、アクセサリー、その他服作りや手芸に関するあらゆるものが販売されている。

アクセス:新宿駅からJR山手線に乗車し約20分

料理道具の街 浅草かっぱ橋道具街

かっぱ橋道具街は、浅草と上野の中間に位置する、南北約800mの商店街。東京メトロ銀座線田原町駅や、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分ほどでアクセスでき、浅草寺など浅草観光と合わせて立ち寄る観光客はもちろん、海外からもプロの料理人が訪日中に見に訪れる、まさに料理道具の街だ。

日常使いできる食器類や包丁をはじめ、フライパン、鍋などの調理器具はもちろん、ケーキやクッキー型などの製菓用品などが充実。精巧な食品サンプルや日本語の書かれた提灯など、おみやげもの探しにも楽しい街!

アクセス:東京メトロ銀座線 田原町駅より徒歩5分

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