日本の基本の食事マナー。知っておきたい基本ルールから箸の使い方まで

  • Nov 19, 2023
  • May 24, 2024
  • Pauli

日本の基本の食事マナー。知っておきたい基本ルールから箸の使い方まで

日本では、テーブルマナーが非常に重要視され、礼儀正しさや感謝の表現は最も重要なこととされています。日本料理である「和食」は、ユネスコ無形文化遺産として登録されており、長い歴史と伝統に従う特別なルールや独自のエチケットが存在します。

今回は、日本のテーブルマナーの基本原則と、日本で食事をする際に外国人が知っておくべき重要なポイントについて紹介します。

食前に「いただきます」と言い、食後に「ご馳走様でした」と言う

食前に「いただきます」と言い、食後に「ご馳走様でした」と言う

「お誕生日おめでとう」「いただきます」「ただいま」など日本語勉強に役立つ基本の言葉!」の記事に詳しく説明したように日本人は家にいてもレストランにいても食事する直前に「いただきます」と言い、食事が終わった後に「ご馳走様でした」と手を合わせながら言います。

「いただきます」は神様と作ってくれた相手に感謝の気持ちを示すために言います。この表現は日本の文化において非常に重要で、食事の際に他人や自然に感謝の気持ちを表す一環として使われます。

「ご馳走様でした」は、食べ終わった後に使うことが多く、食事を提供してくれた人に対して感謝の気持ちを表します。また、おごりを受けた際にも使われます。

日本人はなぜスプーンやフォークを使わず、お箸を使う?

日本人はなぜスプーンやフォークを使わず、お箸を使う?

日本人は普段食事する時にはスプーンやフォークではなく、箸を使うことが大半です。歴史を遡ると、いろいろな説があり定かではありませんが、その起源は弥生時代(紀元前9,8世紀~紀元後3世紀)だと言われています。この時期は、女王の卑弥呼が邪馬台国(日本列島に存在していたとされる国のひとつ)を支配していたころです。当時、箸は食事をするためのものではなく、神様に食べ物をお供えするのに使われていました。その時の箸は、「ピンセット」や「トング」のような、竹を半分に折ったものでした。

そして食事に箸が使われるようになったのは、今からおよそ1400年前の飛鳥時代頃です。官人である小野妹子が使節団として隋(当時の中国王朝)に行った際、中国の文化を日本に持ち帰ってきました。その当時から、中国ではご飯を箸で食べる文化がありました。そこで皇族の聖徳太子が朝廷の食事に箸で食べる文化を取り入れました。ここから日本でも箸が広まったと言われています。その当時は、木製の箸ではなく、竹箸が主流でした。

そのほかの説では、日本最古の書物『古事記』、『日本書紀』には古くから日本には箸が存在したと書いてあり、神様の一人であるスサノオノミコトが川を眺めると箸が流れて来たという神話が記されています。そして、平安時代には、すべての日本人に箸食生活が一般化しました。

箸の正しい使い方

日本にあるレストランに行くとほぼ箸を出されています。日本に箸を使うマナーも存在します。

箸先は1.5〜3cmの所を使い、あまり汚さずに食べることが基本だと言われています。現在は、箸先4cm程度までは良いと言われています。

箸を取る際は、まず右手で箸を取り、次に左手で箸を受ける。右手で正しい持ち方に替える三手という流れが美しいとみられています。

お箸マナーの詳しい情報を「Chopsticks in Japan: DOs and DON'Ts 」に確認できます。

是非、訪日中にレストランで食事する時には楽しい食事をしながら、マナーについても忘れないでくださいね。

そして、食事をするときにお箸を使ったら、お箸置きを準備すれば、美しく見れます。「箸&箸置きセット」を日本のお土産にするのもいいアイデアかもしれません。

「おしぼり」の正しい使い方

「おしぼり」の正しい使い方

日本のレストランでは入店すると水(またはお茶)と「おしぼり」が出されています。なぜ「おしぼり」を出されているのか理由が思い浮かびますか?

江戸時代(1603~1867年)になると木綿の手ぬぐいが普及し、旅籠(はたご)という宿屋の玄関に旅人のために水を張った桶と手ぬぐいが用意されるようになり、客は汚れた手足をぬぐう時に使っていました。

日本は周囲が海に囲まれた汗をかきやすい高温多湿の気候の国です。それに日本人の清潔好きな気質も手伝い、おしぼりが誕生したと考えられています。おしぼりという名は江戸時代に濡らした手ぬぐいをしぼり、汚れた手や足をぬぐった『しぼる』という行為が起源になったと言われています。

おしぼりは現在 の日本の生活に欠かせないものになっています。そして、レストランや居酒屋などに食事する時におしぼりを出された時に正しい使い方・マナーがあります。

来店時におしぼりがテーブルに置いてある場合

  1. おしぼりを広げる
  2. 両手を丁寧に拭く
  3. 丁寧にたたみ元の位置に戻す

おしぼりを渡してくれた場合

  1. 「ありがとうございます」と右手を出す
  2. その状態から丁寧に両手を拭く
  3. 丁寧にたたみテーブルにおく

使い捨てのおしぼりを受け取った場合

  1. おしぼりを受け取り、フィルムの衛生マークを確認する
    ※衛生マークはおしぼりの安全性が分かる目印
  2. フィルムの先端を破り、そこからおしぼりを引き出す。残ったフィルムは、丁寧に畳んで置くか、お店の方に捨てていただく
  3. 両手でおしぼりを広げ丁寧に手を拭く
  4. 丁寧にたたみテーブルに置く

何かこぼしてしまった場合はお店の方を呼び、台布巾を頂いて拭きます。多くの場合、おしぼりで拭かない方が良いです。

日本では「食事はすべて食べること」が基本マナー

日本では「食事はすべて食べること」が基本マナー

日本の食卓では出されたご飯とおかずは完食することがマナーです。全て食べることによって、料理を作った人や食材への感謝を表します。

食物アレルギーやどうしても食べられないものがある場合は、飲食店で注文する前に使っている食材を確認することで、残さずに食べきることができるでしょう。

「残さずに食べきること」は「作ってくれた人に対して、美味しかったです」といったお礼の意味でもあります。しかし予想以上に量が多く満腹になってしまったときや、どうしても食べきれない場合は残しても良いです。

文化の違い:麺を食べるときに音を立てること

文化の違い:麺を食べるときに音を立てること

日本ではラーメンやうどんを食べるときに「ズルズル」と音を立てて食べる日本人を見たことがありますか? 他の国ではその行動はマナー違反ですが、日本にはマナー違反ではありません。これも「文化」と「伝統」に関係しています。それは「料理を作った人に対する礼儀」の意味です。しかし、日本で音を立てて食べて良いのは麺類や汁物だけです。

記事を読んで、いかがでしたか?きっと、実際に日本人と一緒に食事に行ったり、訪日旅行中にレストランや居酒屋に行ったりするときに、こちらの情報は役に立ちますよ。

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