桜満開の春に訪日するなら要チェック!「お花見」のマナーと持ち物まとめ

  • Mar 1, 2022
  • Dec 11, 2023
  • Asami Koga

桜が満開の春に訪日するなら要チェック!「お花見」のマナーと持ち物まとめ

春(はる)の訪(おとず)れを象徴(しょうちょう)する花(はな)「桜(さくら)」。
3月(さんがつ)から5月(ごがつ)の行楽(こうらく)シーズンには、本州(ほんしゅう)の多(おお)くの地域(ちいき)で桜(さくら)が開花(かいか)し、桜を鑑賞(かんしょう)しながら、食事(しょくじ)やお酒(さけ)をたしなむ「お花見(はなみ)」が楽(たの)しめます。

東京(とうきょう)なら上野公園(うえのこうえん)や目黒川(めぐろがわ)、日本三大(にほんさんだい)桜の名所(めいしょ)に選(えら)ばれた青森県(あおもりけん)の弘前公園(ひろさきこうえん)や、大阪(おおさか)の大阪城公園(おおさかじょうこうえん)なども有名(ゆうめい)な花見(はなみ)スポットです。日本(にほん)ならではの春(はる)の風物詩(ふうぶつし)「お花見(はなみ)」の基本(きほん)マナーと、楽(たの)しみ方(かた)をしっかり学(まな)んで、春(はる)の訪日旅行(ほうにちりょこう)に出(で)かけてみては?

春の風物詩「花見」とは?桜の開花時期、桜の種類などを紹介

ここからは花見(はなみ)について詳(くわ)しく見(み)ていきます。

花見と桜の名称の由来

春の風物詩「花見」とは?桜の開花時期、桜の種類などを紹介

「花見」の意味(いみ)はその言葉通(ことばどお)り、「花を観賞(かんしょう)すること」。由来(ゆらい)は所説(しょせつ)ありますが、710-794年の奈良時代(ならじだい)に貴族(きぞく)が花見(はなみ)をしながら和歌(わか)を詠(よ)んだことが起源(きげん)とされています。もとは梅(うめ)を鑑賞することが多かったのですが、のちに春(はる)の花(はな)の代表格(だいひょうかく)として桜を鑑賞(さくら)するようになったそう。
ちなみに、「サクラ」の名称(めいしょう)の由来(ゆらい)に、「サ」は山(やま)や田(た)の神様(かみさま)、「クラ」は神様(かみさま)が鎮(しず)まる座(ざ)という意味(いみ)があるという説(せつ)があり、そのため花見は田植(たう)え開始(かいし)の時期(じき)の豊作祈願(ほうさくきがん)だったともいわれています。

春の風物詩「花見」とは?桜の開花時期、桜の種類などを紹介

現在(げんざい)花見(はなみ)は春(はる)の風物詩(ふうぶつし)ですが、最近(さいきん)は満開(まんかい)の桜を鑑賞しながら家族(かぞく)や友人(ゆうじん)、仕事仲間(しごとなかま)などと食事(しょくじ)をしたり、夜(よる)ライトアップされた夜桜(よざくら)を楽(たの)しむ人(ひと)が多(おお)く、季節感(きせつかん)を楽(たの)しむアクティビティとなっています。

桜の開花時期・品種

春の風物詩「花見」とは?桜の開花時期、桜の種類などを紹介

桜は春の花のイメージがありますが、現在日本には600種類(しゅるい)以上(いじょう)の桜(さくら)があるといわれており、その開花時期(かいかじき)は、地域(ちいき)や品種(ひんしゅ)によって異(こと)なります。

例(たと)えば、沖縄(おきなわ)では、ヒカンザクラが1月中旬(いちがつちゅうじゅん)には開花(かいか)します。
代表的(だいひょうてき)な桜(さくら)の品種(ひんしゅ)「ソメイヨシノ」は3月~4月に開花しますが、それより早(はや)めに開花する品種もあり、静岡県(しずおかけん)賀茂郡(かもぐん)河津町(かわづちょう)の河津桜(かわづざくら)は、2月上旬~3月上旬に開花(かいか)する早咲(はやざ)きの桜品種(さくらひんしゅ)です。また、奈良県(ならけん)の吉野山(よしの)などで咲く「ヤマザクラ」は自然交配(しぜんこうはい)で生(う)まれた野生(やせい)の桜品種(さくらひんしゅ)です。山(やま)のふもとと頂上(ちょうじょう)で標高差(ひょうこうさ)があるため、麓(ふもと)から徐々(じょじょ)に咲(さ)き上(あ)がり4月(がつ)上旬(じょうじゅん)から下旬(げじゅん)まで美(うつく)しい景色(けしき)を楽(たの)しめます。

また、東北(とうほく)など一部地域(いちぶちいき)では桜の開花が遅(おそ)く、5月初旬(しょじゅん)まで桜がみられることも。北海道(ほっかいどう)では、4月末から5月末まで桜(さくら)が楽(たの)しめ、ソメイヨシノ以外(いがい)に色(いろ)が濃(こ)くて鮮(あざ)やかな「エゾヤマザクラ」なども楽(たの)しめます。

※早咲きで、下向きの濃いピンク色の花をつけるさくら

持ち物や食べ物の調達は要注意!花見を楽しむための持ち物&準備!

1. これさえあればOK!なお持ち物と服装のポイント

持ち物や食べ物の調達は要注意!花見を楽しむための持ち物&準備!

公園(こうえん)などで花見(はなみ)をする場合(ばあい)は、ピクニックと同様(どうよう)に、参加人数(さんかにんずう)が座(すわ)れる大(おお)きさのシートや飲(の)み物(もの)、食(た)べ物(もの)を準備(じゅんび)しましょう。花見(はな)スポットの近隣(きんりん)に飲食店(いんしょくてん)や屋台(やたい)があり、現地調達(げんちちょうたつ)できる場合(ばあい)もありますが、特(とく)にランチタイム以降(いこう)は屋台や飲食店は混雑(こんざつ)するので、長時間(ちょうじかん)行列(ぎょうれつ)に並(なら)んだり、必要(ひつよう)なものが購入(こうにゅう)できないケースも。また、デパ地下と呼ばれる百貨店(ひゃっかてん)の地下街(ちかがい)で、寿司や「行楽弁当(こうらくべんとう)」も売(う)られています。桜を眺(なが)めながら日本(にほん)らしいおかずが詰(つ)まったお弁当に舌鼓(したつづみ)を打(う)つのもおすすめ!

持ち物や食べ物の調達は要注意!花見を楽しむための持ち物&準備!

また、3月の東京の最低気温(さいていきおん)は7℃前後(ぜんご)、平均気温(へいきんきおん)も12℃前後(2021年データより)と、まだ肌寒(はだざむ)い時期(じき)、防寒(ぼうかん)をしっかりし必要(ひつよう)ならホッカイロやブランケットなども持(も)っていきましょう。特(とく)に、夜桜鑑賞(よざくらかんしょう)には寒(さむ)さ対策(たいさく)が必須(ひっす)!

2. ごみの始末・場所取りも注意が必要!守りたいお花見マナー

ごみの始末・場所取りも注意が必要!守りたいお花見マナー

行楽シーズン、お花見(はなみ)スポットの駐車場(ちゅうしゃじょう)やコインパーキングは混雑(こんざつ)し、タクシーなどがなかなかつかまらないことも。
電車(でんしゃ)やバスなどの公共交通機関(こうきょうこうつうきかん)を利用(りよう)して最寄(もよ)り駅(えき)まで移動(いどう)し、スポットまでは徒歩(とほ)で移動(いどう)しましょう。
ちなみに、お花見の場所取(ばしょと)りは、基本的(きほんてき)には先(さき)に場所(ばしょ)を取(と)った人(ひと)が優先(ゆうせん)で、参加人数(さんかにんずう)よりも必要以上(ひつよういじょう)に幅(はば)を広(ひろ)げて場所取(ばしょと)りしたり、先(さき)に取(と)られた場所(ばしょ)を横取(よこど)りしてしまうのはマナー違反(いはん)です。
また、弁当(べんとう)などのゴミは持(も)ち帰(かえ)るか、桜まつりなどのイベントでゴミ捨(す)て場所(ばしょ)が指定(してい)されている場合(ばあい)は決(き)められた場所(ばしょ)に分別(ぶんべつ)して捨(す)てましょう。
公園内(こうえんない)の桜の枝(えだ)を折(お)ったり、植物(しょくぶつ)を採取(さいしゅ)するなども禁止(きんし)されていますので注意(ちゅうい)を!
マナーを守(まも)って満開(まんかい)の桜の下で花見を楽しみましょう!

他の日本の年中行事や春に関する記事をチェックしたい人はこちら

年越し(Toshikoshi)と初詣(Hatsumode)に関する豆知識 日本の年末年始の過ごし方
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12860

お正月に挑戦したい!日本の餅レシピ・お雑煮(Ozoni)
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12874

日本の伝統芸能 歌舞伎とは?
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12531

ひなまつり(Hinamatsuri)ー3月3日、女の子の健康な成長を祝う桃の節句
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12221

Index

Recommend