日本の自販機がさらに進化⁉グルメ自販機に昆虫食…ユニークすぎる最新自販機事情

世界でも稀にみる自販機王国・日本。2022年時点で全国に約270万台も普及しており、もはや日本人にとって自動販売機は日常生活に欠かせない存在です。

商業施設の脇、電車のホーム内などの自販機はたいていペットボトルや紙パックなどの飲料中心ですが、街を歩いてみると食品や雑貨が販売されているユニークな自販機も。今回は、都内で近年増えているグルメ自販機に注目!スイーツにレトルト食品など、日本ならではのユニーク自販機を紹介します。

コロナ禍で食品自動販売機が増加 ご当地みやげの無人販売や生鮮品・冷凍食品専門の自販機も

自販機大国・日本でコロナ禍に台頭したのが食品系の自販機。感染対策や時短営業で対面販売が難しい中、非接触で24時間商品を販売できる食品自動販売機に注目が集まり、冷凍食品の自販機が登場したり、専門店が店頭に自社商品の自販機を設置したり、自販機を活用した無人販売のショップができたりするほどです。

生鮮品が扱われるケースもあり、ご当地野菜や生花などの直売への使用や、観光地や道の駅には、お土産品や食品ご当地グッズ等を販売する自販機も!自販機を活用すれば、24時間好きな日本食や日本製品が買えるなんて最高ですよね!

日本のグルメ自販機で専門店の味を24時間楽しむ⁉ 

ここからは、絶品スイーツと、おみやげにも使えるレトルトカレーの自販機をご紹介!都内観光エリアにあるので、ぜひ立ち寄った際には購入を検討してみては?

ショートケーキ缶自販機: OKASHI GAKU

ふわふわなスポンジ生地とたっぷりの生クリーム、トッピングには甘酸っぱい苺。日本ならではのスイーツ代表のショートケーキが自動販売機で買える、と聞けば耳を疑う人も多いのではないでしょうか?しかも、そのケーキが缶に入っていてSNSでも話題となっているとなれば、ぜひ訪日中にお目にかかっておきたいもの。

夜パフェ専門店も出がけるOKASHI GAKUのショートケーキ缶は、北海道産の新鮮な生クリームと、苺のコンチュール、生の苺、ホイップクリームの層を重ねて、甘さと口溶けがバランス良くなるように構成された缶スイーツです。透明な缶ごしに可愛らしいスライス苺が見えるのもポイントで、缶を開けて飛び込んでくるのも、純白の生クリームの中に紅一点な苺!

ちなみに、もう一つの人気商品、チーズケーキ缶を開けると、ふわふわなチーズクリームの中から木彫りの熊チョコレートが登場します。

自販機なので、24時間いつでも購入できるうえ、缶入りで形が崩れにくく持ち運びしやすいのもポイント。写真映えはもちろん、スイーツ専門店の味が楽しめる、とまさにいいことづくしなのです。北海道、東京、大阪の人気観光エリアにあるので、夜中に急に甘いものが食べたくなった際も便利ですよね!

(左)ショートケーキ缶 250㎖ ¥●●● (右)チーズケーキ缶 250㎖ ¥●●●

自販機 設置場所:

北海道

  • pâtisserie OKASHI GAKU 店舗前(北海道札幌市中央区南4条西2丁目10−1 南4西2ビル1F)
  • モユクサッポロ 1F(札幌市中央区南2条西3丁目20番地)
  • Risotteria.GAKUtre 店舗前(北海道旭川市4条通20丁目1720-4)

東京都

  • 東京ソラマチ(東京都墨田区押上1丁目1-2)
  • 押上(東京都墨田区業平3丁目10-10)
  • 渋谷アドアーズ 3F(東京都渋谷区宇田川町13-11 KN渋谷1ビル)

大阪府

  • BIG STEP(大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目6-14)
  • 心斎橋(大阪府大阪市中央区東心斎橋1丁目13-2)

カレーレトルト自販機:カレーランド

人気観光エリア・浅草にある、日本で唯一のご当地レトルトカレー専門店カレーランド。店内には、北海道から南は沖縄まで、全国47都道府県のご当地レトルトカレーから店主が厳選した70種類以上が陳列されており、新しく買い付けてきた商品や、具材や商品の内容変更を加味した入れ替えもあるので、いつ訪ねても新たなカレーと出会えるようになっています。このショップの魅力は、スーパーマーケットなどではお目にかかれない変わり種なカレーと出会えること。店内には、黒毛和牛や海鮮を使ったカレーから、野菜のレンコンがたっぷり入ったカレー、メロンピューレが入ったカレーなどがあり、取材日の自販機には北海道ハスカップカレーや四万十ポークと山椒のカレーなども陳列されていました。

店内に入ると、月間売れ筋TOP5が分かるコーナーや、地域別のカレーコーナーなど、珍しいカレーがずらり!

カレーランドの店舗横にも24時間好きな時間にカレーが買える『レトルトカレーの自販機』があり、自販機の中には15種類のカレーが入っており、在庫が切れると別の商品を補充しているため、常時ラインナップも変わるそう。

自販機の使い方は、まず投入口から硬貨(100円玉は4枚までしか入らない)か紙幣(1000円札)を入れて、購入する商品の数字ボタンを押してから、日本語で「購入」と書かれたボタンを押すだけ。

無事、海外からの旅行者に人気の2商品を購入することができた!

(左)北海道 ハスカップカレー 500円, 四万十ポークと山椒のカレー 490円

賞味期限が長く、おみやげにもピッタリなレトルトカレー。肉や海鮮などの定番具材はもちろん、ご当地野菜や果物を主役にしたカレーもあるので、訪日旅行ではまだいけていない地方都市にちなんだカレーを食べてみても面白いかもしれませんね。

  • カレーランド
  • 住所:東京都台東区西浅草2-24-7
  • 営業時間:11:00~19:00
  • アクセス:つくばエクスプレス 浅草駅から徒歩5分、もしくは銀座線 田原町駅から徒歩10分

番外編:都内にはユニークな自販機がまだまだたくさん!

ここからは、SNSなどで注目を集めているユニークな自販機スポットを紹介します。いずれも人気観光エリアにあるので、旅行のみやげ話にもぴったり!

中野ブロードウェイで見つけた昆虫食自販機(HALショップ) 

サブカルの聖地、中野ブロードウェイ。300店舗あまりのショップが集まる館内を取材した際に見つけたのが、ガチャガチャ専門店HALショップ店頭の昆虫自販機!それも、ガチャガチャやクレーンゲームと一緒に並んでいてかなりのインパクトだ。

見たところ、メニューをみたところ「広島こおろぎ」「群馬こおろぎ」「長崎こおろぎ」など、産地(?)違いが選べたり、「ジャイアントコオロギクッキー」なる昆虫食のスイーツもあったりとかなりな本格派!

価格が450円~1500円までと若干お高めですが、「昆虫食いかがでしょう?」という日本語のPR文にのってTRYしてみるのも良い経験になるかもしれません。

  • HALショップ
  • 住所: 東京都中野区中野5-52-15
  • 営業時間:営業時間:11:00~20:00

レアアイテムも買える⁉1000円自販機 王様の宝箱

King’s Treasure Box: Mystery Prizes

東京を中心に関東エリアのあちこちに無造作に設置されている1000円自販機は、その日あなたの運が良いかを占うのにぴったりのアクティビティです。

1000円自販機とは、1回1,000円で、Instaxカメラからドローン、さらに小物に至るまで、何十種類もの商品が当たる可能性がある自販機のこと。通常の自販機に比べて、1回に必要な金額は高額ですが、運が良い場合は1000円以上の価値があるものが手に入るかもしれません。また、お土産に何を買えばいいかわからない相手に、この日本ならではの自販機をお土産話にしつつ送るのもおすすめです。

料金:1000円/1回

秋葉原万世橋近くにある変わり種自動販売機コーナー

Akihabara’s Weird Vending Machine Corner: Extra Variety

オタクの聖地で、「おでん缶」を売る缶詰自販機が一時期話題となったこともある秋葉原。この地で近年、自販機好きをうならせている有名スポットがあります。そのスポットは、秋葉原駅電気街口から徒歩約5分、年季のあるビルの1F、薄暗いスペースには様々な自販機が配置されていて、ポテトチップスや焼き鳥缶、ポップコーン、おもちゃなどを購入することができます。

なんとも怪しげな雰囲気となかなかお目にかかれない自販機もあるので、ぜひ秋葉原方面に出向いた際は立ち寄ってみてはいかが?

  • Spot Information
  • 住所:東京都千代田区神田須田町2-19-42
  • 場所:秋葉原駅から万世橋を渡り、肉の万世ビル近くの一角
  • 料金:機種により異なる

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