うどんは、古くから日本人に愛されてきた麺料理の一つ。国内には多くの専門店が軒を連ねており、それぞれの店で異なる味付けのつゆや、バラエティ豊かなトッピングを楽しむことができます。また、日本の各地域には、その土地の気候や風土に合わせて発展した「ご当地うどん」も数多く存在し、地域の人々の生活に密着した大切な食文化として受け継がれているのです。​​​

​​​​今回は、FUN! JAPAN編集部が、日本各地で愛されている様々なうどんの種類や、その材料、そしておいしい食べ方について詳しくご紹介します!​​​

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​​うどんとは何?​​起源や特徴をおさらい​​

​​​うどんは小麦粉から作られる麺の一種です。一般的に普通の麺よりも太く、もちもちとした弾力のある食感で、日本の食文化において非常に一般的な料理です。そばやラーメンと比べると、うどんは白くて滑らかで、麺の太さは店によって異なります。うどんは​​中国から日本に伝わったと言われています。当時、白米の栽培が困難な地域もあったため、うどんが代替品として選ばれ、主食となったのです。

​​​​「日本三大うどん」とは?日本各地の厳選うどん7種類もチェック!​​​

​​​​うどんは日本料理の定番であり、地域によってはもちもちとした食感のうどんが名物です。数あるうどんの中でも、香川讃岐うどん、秋田稲庭うどん、群馬水沢うどんは、日本三大うどんとして知られています。もちろん、他にも地域ならではの特徴を持つうどん料理を提供する場所がたくさんあり、旅行の機会があればぜひ味わってみることをお勧めします。​​​

​​​​香川県:讃岐うどん【日本三大うどん】​​​

​​​​提供:(公社)香川県観光協会​​​

​​​​讃岐うどんは、四角い形とモチモチとした食感が特徴です。四国香川県が発祥で、讃岐は香川地方の古称です。讃岐うどんの歴史は千年以上前に遡り、僧侶の空海がうどんの製法を日本に伝え、讃岐の人々に教えたと言われています。香川県の気候は良質な小麦の栽培に適しており、弾力と滑らかさのあるうどんが生まれます。現在、香川県には600軒以上のうどん専門店があり、香川県民にとってうどんは生活に欠かせないものとなっているため、香川県は「うどんの県」とも呼ばれています。​​​

​​​​秋田県:稲庭うどん【日本三大うどん】​​​

​​​​提供:秋田県

​​​​秋田県産の稲庭うどんは、その細さで知られ、日本でも有数のうどんとして有名です。稲庭は秋田県の地名で、うどんの歴史は17世紀にまで遡ります。ある住民が乾燥工程を改良し、練り方を洗練させたことで、より細いうどんが作られるようになったと言われています。この技術は代々受け継がれ、稲庭独自のうどんへと発展し、その名声を確立しました。うどん生地は何度も練り、手で揉み込むことで、麺に空気を含ませ、長期保存が可能になり、もちもちとした食感に仕上がります。​​​

​​​​群馬県:水沢うどん【日本三大うどん】​​​

群馬県産の水沢うどんは、極めて白く、ほとんど透き通るような滑らかな食感が特徴です。その歴史は約400年前に遡り、元々は渋川市の水沢寺を訪れる参拝者のための食事として供されていました。専門の協会が水沢うどんの品質を保証しており、水沢うどんの名の由来となったこのうどんは、秘伝の製法による2日間の練り込み工程や、榛名山の清らかな水を使用するなど、伝統的な製法で作られています。​​​

​​​​三重県:伊勢うどん​​​

​​​​(C)伊勢志摩観光コンベンション機構​​​

​​​​三重県にある伊勢市は小さな町ながら、歴史的に非常に重要な場所です。かつて伊勢神宮への巡礼は大変盛んで、伊勢うどんはこの伝統から生まれました。長旅で胃もたれする巡礼者の胃に優しいように、太いうどんを柔らかく茹で、ネギと鰹節をトッピングし、干しイワシと醤油で作った濃厚なタレをかけて食べるのが一般的でした。​​​

​​​​山梨県:ほうとう​​​

​​​​ほうとうは、山梨県を代表する郷土料理であり、県民のソウルフードです。小麦粉を練った平打ちの太い麺が特徴で、かぼちゃや芋類、きのこ、季節の野菜、肉などの具材を加え、味噌仕立ての汁で煮込んで作られます。麺に打ち粉がついたまま煮込むため、汁にとろみがつき、モチモチとした食感の麺と相性抜群。歴史的には、戦国時代の武将・武田信玄が陣中食(戦場での食事)にしていたという伝説もあるそうです。​​​​​

​​​​愛知県:​​​​きしめん

​​​​愛知県のソウルフードとして親しまれているきしめんは、厚さ1mm、幅7〜8mmほどの平たい形が特徴のうどん。名前の由来は諸説ありますが、中国の碁石の形をした菓子「碁石麺(きしめん)」からきているという説があります。平らな麺はつゆの味が染み込みやすく、ムロアジからとったコクのあるだしに、大豆が主原料のたまり醤油を合わせた濃厚なつゆで食べるのが伝統的です。具材には、名古屋特有の赤いかまぼこや油揚げ、ほうれん草、たっぷりのかつお節が添えられます。​​​

​​​​長崎県:​​​​五島うどん

​​​​ ©長崎県観光連盟

長崎県の五島列島で作られる五島うどんは、手延べ製法による細い紐状の麺が特徴です。生地を延ばす過程で島特産の食用椿油を使用し、麺の酸化を防止。同時に白磁のような艶と、プルンとした滑らかな喉ごし、そして豊かな風味が生まれます。地元では、炭火で焼いた「あご(飛魚)」からとる上品でコクのあるあごだしで食べるのが最高の組み合わせとされ、五島の風土が育んだ極上の逸品として親しまれています。​​​

​​​​富山県:​​​​氷見うどん​​​​​

​​​​©(公社)とやま観光推進機構

富山県氷見市の氷見うどんは、江戸時代中期に能登の技法を取り入れて始まった、270年以上の歴史を持つうどん。かつては加賀藩への献上品でもありました。最大の特徴は、職人の手作業による「手打ち・手延べ・手縒(てより)」の製法にあり、生地をひねりながら細く伸ばしていくことで、きめ細かなグルテン構造が作られます。これにより、乾麺でありながら餅のような強いコシと、喉ごしの良い滑らかな口当たりを楽しむことができるのです。​​​

​​​​福岡県:​​​​博多うどん

​​​​写真提供:福岡市

福岡県は「うどん発祥の地」と言われ、鎌倉時代に聖一国師が中国から製法を持ち帰ったと伝えられています。博多うどんの最大の特徴は、他地域のうどんとは対照的な「柔らかな麺」。上品な味わいのだしと一緒に食べるのが一般的で、具材には厚切りの「ごぼう天」や、魚のすり身を揚げた「丸天」が博多っ子に絶大な人気を誇ります。また、うどんのお供として、鶏肉入りの炊き込みご飯である「かしわおにぎり」を一緒に注文するのが定番のスタイルです。​​​

​​​​岡山県:​​​​津山ホルモンうどん

©岡山県観光連盟

​​​岡山県津山地域のご当地グルメである津山ホルモンうどんは、鉄板の上で牛ホルモンとうどんを一緒に炒めたスタミナ満点の料理です。新鮮な牛ホルモンの脂の旨味とうどんが絶妙に絡み合い、食欲をそそる香ばしい味わいが特徴。地域おこしのための「B-1グランプリ」などのイベントでも高く評価されており、家庭料理の枠を超えて津山の歴史と食文化を代表するメニューとして多くの人に愛されています。​​​

​​​​うどんの調理法は?日本で定番の食べ方6選​​​

​​うどんの調理法やトッピングは地域によって様々です。麺自体は比較的あっさりとしたシンプルな味ですが、食べ方は実に多彩です。うどんはコシがあり、スープうどんにも炒めうどんにもなるため、非常に汎用性が高いのが特徴です。季節や天候によって、夏は冷やして、冬は温かくして食べることもできます。お好みに合わせて、様々なトッピングを加えてみてください。

かけうどん(温)

熱々のかけうどんは、うどんの基本中の基本です。茹でたうどんを、湯気の立つ熱々の「めんつゆ」スープに入れるだけ。あっさりとしたスープは、うどん本来の風味を存分に味わえます。刻みネギやサクサクの天ぷら、そして少量の生姜をトッピングすれば、シンプルながらも美味しい一品になります。

ざるうどん(冷)

茹で上がったうどんが冷めたら、ざるにのせて湯切りしたものを「ざるうどん」と呼びます。通常、刻んだネギ、海苔、生姜などを、丁寧に作られたつけ汁「めんつゆ」に加えていただきます。さっぱりとしてシンプルな味わいは、夏にぴったりです。

釜揚げうどん(温)

釜揚げうどんは、通常のスープうどんとは異なります。釜揚げうどんは、茹でたうどんを鍋から直接すくい上げ、冷まさずに木製の器に入れて提供します。一人分に適した量や、家族でシェアできる大盛りなど、様々なサイズがあります。通常は専用のつけ汁をつけていただきます。木製の器からうどんをすくい上げ、自分の器に移して召し上がってください。

カレーうどん(温)

冬は、体を温めてくれるカレーうどんを楽しむのにぴったりの季節です!あっさりとした出汁ではなく、日本のカレーが使われています。濃厚なカレーは通常、麺汁で薄めてカレースープのような味に仕上げられ、子供たちに大人気です。

鍋焼きうどん(温)

うどんを野菜や卵などの具材と一緒に鍋で煮込むのは、冬に人気の料理です。あっさりとしたスープには、天ぷら、卵、魚の練り物、野菜などの具材がトッピングされ、うどんの風味を豊かにし、さらに美味しくなります。

焼きうどん(温)

焼きうどんには、うどんに添えるニンジン、細切り肉、キャベツなど、様々な具材が入っています。フライパンや鉄板で火が通るまで炒め、最後に少量の醤油を加えて風味を増します。他のうどんと比べて味が濃く、日本の鉄板焼きや居酒屋でよく見かける料理です。

​​​​うどんをさらにおいしく!おすすめのトッピング5選​​​

うどんにちょっとしたトッピングを加えたり、工夫を凝らしたりするだけで、間違いなくもっと美味しくなります!よく使われるトッピングには、天ぷら、野菜の天ぷら、魚の練り物などがあります。

月見うどん:卵トッピング

月見うどんは、観光客には馴染みがないかもしれません。月見うどんとは、うどんの上に生卵の黄身を乗せたもので、空に浮かぶ月をイメージして作られています。「月見」とは月を眺めることを意味し、真っ白なうどんが空に浮かぶ白い雲のように見えることから名付けられました。「月見うどん」という名前は、詩的で絵になると思いませんか?

たぬきうどん:天かすトッピング

たぬきうどんは、カリカリに揚げた天かす(揚げ玉)を上にまぶして作られます。

きつねうどん:油揚げトッピング

きつねうどんはうどんの上に油揚げを乗せただけのシンプルな料理です。

力うどん:餅トッピング

「力うどん」は、餅入りのうどんという意味です。通常は焼き餅などの具材と一緒に食べられます。これを食べたら超強くなれるかどうかは不明ですが、うどんに餅を加えることでカロリーが確実に増えます!

わかめうどん:わかめトッピング

うどんに海苔わかめを加えるだけで、わかめうどんの出来上がり!​​​

​​​​日本のご当地うどんを旅の楽しみに​​​

​​​​日本人に最も長く親しまれてきたうどんは、各地の風土や歴史を映し出す存在です。コシの強い讃岐、滑らかな五島、具だくさんのほうとうなど、その個性は地域ごとに異なります。日本を訪れた際は、ぜひ各地の「ご当地うどん」を食べ比べて、あなただけのお気に入りの一杯を見つけてみてくださいね。​​​

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