日本では花火が夏でも冬でも見られる!「日本三大花火大会」&「日本一」の花火大会3選

「夏」のイメージが強い日本の花火大会。しかし実は夏以外の季節にも多く開催されているって知っていた?また、「日本三大花火大会」に数えられる大規模なもの、日本一歴史がある、日本一打ち上げ数が多い花火大会など、全国には様々な「日本一」の花火大会があり、時期も規模も様々。この記事を読んで、これからの訪日旅行で訪れたい花火大会を探してみてね!

※当記事は各花火大会の例年開催時、または直近開催階の情報に基づいて執筆しています。
※天候などにより中止や延期になることがあるため、最新情報は公式サイトよりご確認ください。
※画像は過去開催時のものを使用しています。

「日本三大花火大会」とは?

日本で花火を鑑賞するなら、まずは「日本三大花火大会」というビッグネーム、日本最大規模の3つお花火大会がおすすめだ。

歴史が深いことや規模が大きいことから、秋田県・大仙市の「全国花火競技大会『大曲の花火』」、茨城県・土浦市の「土浦全国花火競技大会」と新潟県・長岡市の「長岡まつり大花火大会」の3つの花火大会が現在一般的に「日本三大花火大会」と呼ばれている。「三大」と称されるだけあって、どれも言葉では言い表せないほどの迫力と臨場感があふれるよ。

日本三大花火大会①:【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」

【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」

秋田県・大曲市の「全国花火競技大会『大曲の花火』」は1910年から続く歴史ある花火大会。全国の花火師が技を競い合うコンクール形式で行われ、内閣総理大臣賞や文部科学大臣賞といった名誉ある賞がたくさん用意されている。全国の一流花火師が一堂に会し、褒賞が授与されることを目指しているため、最先端技術や最新のトレンド花火を鑑賞できたり、トップクラスのクオリティの花火に期待することができる。

【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」

歴史、伝統ともに最も権威あるとされるこの競技大会は、「昼花火の部」と「夜花火の部」という2部で構成され、中でも昼花火の競技を今も続けているのは日本では大曲だけだという。昼花火は夜花火のような「光」を楽しむよりも、煙の色や音のインパクトを 楽しむことを目的とした花火のこと。

「昼花火の部」では紅、黄、青、緑、紫などの色煙が空に模様を描き出し、「夜花火の部」では幅500mのワイドスターマイン「大会提供花火」が約5分にわたり打ち上げられる。音楽に合わせて、約1,500発の花火が10か所から打ち上げられる光景は圧巻の一言!

【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」

大曲の花火は、日本を代表する夏の全国花火競技大会として有名だが、季節ごとに異なるテーマで展開される「大曲の花火-春の章-」や「大曲の花火-秋の章-」も見逃せない。また、大曲市で花火の製造・販売する企業によれば神社祭礼や学校行事において花火を上げることも多いそうで、まさに「一年中花火が上がる街」!

全国花火競技大会「大曲の花火」

  • 開催場所:秋田県大仙市船場町 雄物川河川緑地運動公園(大曲の花火公園)
  • 開催時期:例年8月の最終土曜日
  • 開催時間:昼花火17:15~ / 夜花火18:50~
  • アクセス:JR大曲駅から徒歩約30分
  • 公式サイト:https://www.oomagari-hanabi.com/

日本三大花火大会②:【新潟県】長岡まつり花火大会

【新潟県】長岡まつり花火大会

1879年から開始された新潟県の「長岡まつり花火大会」は、「日本三大花火大会」の中で最も歴史が長い花火大会。「長岡まつり」の一環として日本最長の大河、信濃川を舞台に開催され、毎年8月の2日間で100万人以上もの人々が訪れる。人気な理由は、花火の豪華さにある。上空で直径650mもの大きさの光の花になる「正三尺玉」や、打ち上げ幅が約2キロメートルに及ぶ「復興祈願花火フェニックス」など、どれもスマホでは写真に収まりきれないほどの大物だ。

【新潟県】長岡まつり花火大会

また、長生橋と大手大橋に仕掛けられる650mに及ぶ大瀑布が川面に流れ落ちる「ナイアガラ大スターマイン」も「長岡まつり花火大会」の名物で必見!

約2万発もの花火が打ち上げられる2日間は、一度肉眼で見たら一生記憶に残るはず!

長岡まつり花火大会

  • 開催場所:新潟県長岡市長生橋下流 信濃川河川敷周辺
  • 開催時期:例年8月2日~3日
  • 開催時間:19:20~21:10頃
  • アクセス:JR長岡駅から徒歩約30分
  • 公式サイト:https://nagaokamatsuri.com/en/

日本三大花火大会③:【茨城県】土浦全国花火競技大会

【茨城県】土浦全国花火競技大会

茨城県・土浦市で行われる、全国でも数少ない秋の花火大会。全国の煙火業者による競技花火と大会提供の余興花火を合わせて、一流の花火職人が贈る約20,000発の芸術的な花火を楽しめる。花火競技は「スターマインの部」、「10号玉の部」と「創造花火の部」の3部門で行われ、2時間以上かけて打ち上げられる。特に上空330メートルまで上昇し、直径約300メートルの大輪を咲かせる「10号玉」は大迫力で、秋の夜空に花火が燦然と輝く様子はまさに圧巻だ!

【茨城県】土浦全国花火競技大会

「日本三大花火大会」の中では唯一関東圏で開催されるため、東京都を中心とする首都圏からもアクセスしやすく、例年約80万人もの見物客が足を運ぶ。11月上旬は県内の紅葉が見頃を迎える時期でもあるので、花火鑑賞と紅葉狩りを掛け合わせた小旅行にいかが?

土浦全国花火競技大会

  • 開催場所:茨城県土浦市桜川畔 学園大橋付近
  • 開催時期:例年11月の第1土曜日
  • 開催時間:17:30~20:00頃
  • アクセス:JR土浦駅からシャトルバスで約10分または徒歩で約30分
  • 公式サイト:https://www.tsuchiura-hanabi.jp/

「日本一」の花火大会も!

ここまで紹介してきた「日本三大花火大会」だけでは物足りない花火大会ファンには、さらにおすすめの、様々な「日本一」の称号を持つ花火大会もシェア。全部知ってたら日本ツウ⁉どれも編集部が自信をもっておすすめしたいビッグイベントだ!

【東京都】隅田川花火大会:日本一歴史が長い花火大会

江戸時代の1733年に始まった、日本最古の花火大会――「隅田川花火大会」(1961年までは「両国の川開き」という名称で開催)。最初、八代将軍徳川吉宗が水神祭の一環で隅田川沿いに花火を打ち上げた行事が、今となっては日本人なら誰もが知る夏の風物詩に。打ち上げ会場は第一会場と第二会場の2ヶ所に分かれ、合計約2万発の花火が打ち上げられる。第一会場では国内の代表的な花火大会において優秀な成績をおさめた業者10社による花火コンクールが実施され、第二会場では創作花火やスターマインといった鮮やかな花火や途切れることなく打ちあがる様子が見どころ。

例年90万人以上が訪れる夏の一大イベントだけあって、花火大会当日は浅草を中心に浴衣を着た見物客で賑わう。少しでも混雑を避けたいなら、隅田川沿いの特設会場の付近ではなく、周辺のホテル、公園、レストランや屋形船など、少し離れた場所から鑑賞することをおすすめする。東京スカイツリーや下町を背景に咲く花火をスマホで収めて。

隅田川花火大会

  • 開催場所:
    【第一会場】東京都台東区 桜橋下流~言問橋上流
    【第二会場】東京都台東区 駒形橋下流~厩橋上流
  • 開催時期:例年7月の最終土曜日
  • 開催時間:
    【第一会場】19:00~20:30頃
    【第二会場】19:30~20:30頃
  • アクセス:
    【第一会場】浅草駅から徒歩約15分
    【第二会場】浅草駅から徒歩約5分
  • 公式サイト:https://www.sumidagawa-hanabi.com/

【長野県】諏訪湖祭湖上花火大会:日本一打ち上げ数が多い花火大会

【長野県】諏訪湖祭湖上花火大会

打ち上げ数・規模ともに日本最大と言われる長野県の「諏訪湖祭湖上花火大会」。諏訪湖と言えば、アニメ映画『君の名は。』に登場する糸守湖のモデルと言われていることで有名だが、実は花火大会の聖地でもある。その最大の特徴は、何と言っても一日約4万発という国内屈指の打ち上げ数だ。諏訪湖は四方を山に囲まれているため、山に反響し響きわたる花火の音は迫力満点だ!

※2022年は8月1日から15日まで、毎日20:30~20:40の間に500発ずつを分散形式で打ち上げられることに変更。

【長野県】諏訪湖祭湖上花火大会

「諏訪湖祭湖上花火大会」のもう1つの特徴は、湖面に映る花火も楽しめること。湖上花火大会ならではの水上スターマイン(速射連発花火)は、大花火が諏訪湖の湖面に直径300mもの半円を作る珍しいもの。また、全長約2kmのナイヤガラなど圧倒的なスケール感を誇る演出も。夜空を舞う花火と湖面に映る花火が作り出す幻想的な光景は感動もの!まさに「花火が2倍楽しめる花火大会」と言っても過言ではない。

諏訪湖祭湖上花火大会

  • 開催場所:長野県諏訪市 諏訪市湖畔公園 諏訪湖湖上
  • 開催時期:例年8月15日
  • 開催時間:19:00~20:45頃
  • アクセス:JR上諏訪駅から徒歩約10分
  • 公式サイト:https://suwako-hanabi.com/kojyou/

【北海道】洞爺湖温泉ロングラン花火大会:日本一開催期間が長い花火大会

【北海道】洞爺湖温泉ロングラン花火大会
写真提供:洞爺湖町

1日で花火を打ち上げる大会が多い中、北海道・洞爺湖で行われる花火大会はなんと約半年間にわたって花火あがるロングランイベント。その名も「洞爺湖ロングラン花火大会」。

例年4月末〜10月末の期間中、毎夜20分間、400発以上の花火が打ち上げられる。花火船が移動しながら打ち上げるという移動式のスタイルのため、湖畔の温泉街ならどこにいても花火を見ることができるという。足湯につかったり、遊覧船に乗ったり、または宿のお風呂や大浴場に浸かりながら、自分だけの特等席から眼福の時間を過ごしてみて。

【北海道】洞爺湖温泉ロングラン花火大会
写真提供:洞爺湖町

毎晩花火が見られるなんてもう十二分に幸せだが、この大会は打上げ花火と水中花火、両方を楽しめるうえ、大会シーズンに花火を裏側から眺められる「裏花火クルーズ」を旅程に組み込めばさらに特別感を味わえる。洞爺湖の温泉巡りとともに、目からの癒しを体の隅々まで行き渡らせよう。

洞爺湖ロングラン花火大会

  • 開催場所:北海道虻田郡洞爺湖町 洞爺湖温泉湖畔
  • 開催時期:例年4月末~10月末
  • 開催時間:20:45~21:05頃
  • アクセス:JR洞爺駅から道南バスで約20分
  • 公式サイト:https://www.laketoya.com/(洞爺湖温泉観光協会)

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