温泉や地獄めぐりで有名な大分県。多くの旅行者は、秋から冬にかけての温泉旅行先というイメージを抱いているかもしれません。しかし実は、由布院の街並みや鶴見岳の山頂遊歩道など、夏は避暑地としても楽しめる観光スポットが数多くあります。本記事では、日本の大手旅行会社JTBの社員が現地を取材し、由布院の金鱗湖や湯の坪街道、別府ロープウェイ、別府温泉 杉乃井ホテルなど、公共交通機関だけで周遊できる1泊2日のモデルコースをご紹介します。
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九州に位置する大分県の魅力
九州の東部、瀬戸内海と豊後水道に面する大分県。県中央部には由布岳や鶴見岳、九重連山などの山々が連なり、山と海の両方に恵まれた地形が特徴。夏は高原エリアが避暑地としても親しまれています。また、「日本一の温泉県」として源泉数・湧出量ともに全国トップ。別府温泉や由布院温泉などの温泉地が数多く集まっています。
海外から訪れる場合は、大分空港を利用するのが便利。博多駅から由布院駅まで観光特急「ゆふいんの森」も走っているため、福岡観光とあわせての大分観光もおすすめです。
🚞太宰府天満宮、別府ロープウェイ、由布院(湯布院)、湯平街道、金鱗湖 |ゆふいんの森観光列車(kkday)
大分空港へのアクセス
大分空港には、羽田・成田・大阪(伊丹)・中部国際(セントレア)からの国内線に加え、韓国(ソウル/仁川)・台湾(台北/桃園)からの国際線も飛んでいます。 別府市内へは、空港特急バス「エアライナー」を利用すれば別府駅前まで約45〜50分。
大分観光におすすめ!1泊2日モデルコース
Day1:大分空港
大分県はサンリオキャラクターパーク ハーモニーランドがあるということもあり、大分空港では現在サンリオのキャラクターたちとのコラボレーション開催中!(2027年3月31日まで実施予定)ハローキティをはじめ、サンリオキャラクターたちが迎えてくれます。
アクリルキーホルダーやステッカー、Tシャツなど大分空港限定のサンリオグッズも2階のショップ「旅人(たびと)」で販売されているので、ぜひ覗いてみてくださいね。
ほかに、足湯やフォトスポットも空港内と外に多いので、バスの発車時刻まで少し余裕があれば覗いてみるのもおすすめ。
↓ 券売機で乗車券を購入し、由布院駅前バスセンター行きのバスに乗車(所要約55分)
Day1:由布院(金鱗湖・湯の坪街道/滞在約3時間・ランチ含む)
由布院駅前バスセンターに到着したら、まずは荷物を預けましょう。由布院は思っている以上に歩く距離があるため、バスセンター近くのお土産店「日乃新(ひのしん)」にあるコインロッカー(大500円、小300円)を使って身軽になってから散策をスタートするのがおすすめです。
身軽になったところで、金鱗湖(きんりんこ)を目指して「湯の坪街道」へ。
歩いていると、蹄の音とともに観光馬車とばったり遭遇。街なかで馬車に出会うことは珍しく、レトロな雰囲気を感じられました。
街道には木造の町家を改装した雑貨店やガラス工房などが並び、観光客でにぎわっています。特に韓国や台湾からの旅行者の姿が多く見られました。
抹茶スイーツや食べ歩きグルメの店も多く、大分名物の「とり天」なども気軽に楽しめます。ジブリやサンリオのキャラクターグッズ店、カプセルトイの店もあちこちにあり、歩いているだけでわくわくします。
街道を抜けると、SNSでも話題の金鱗湖が姿を現します。写真で見るよりも透明感があり、木々が湖面に映る様子が綺麗。見ているだけで涼しさを感じられ、避暑地らしい雰囲気を味わえました。
歩き疲れたら、湖のすぐそばのベーカリーカフェ「CAFE LA RUCHE(カフェ ラ・リューシュ)」へ。店内には焼きたてのクロワッサンやスコーンが揃っています。テラス席もあり、金鱗湖を眺めながら心地よい空気の中で休憩できます。
おすすめメニューは、大分県特産の柑橘「かぼす」を使った「かぼすソーダ」。爽やかな香りとさっぱりとした酸味が、歩き疲れた体に染み渡ります。
CAFE LA RUCHE
- 住所:大分県由布市湯布院町川上1592-1
- 営業時間:9:00〜16:30(LO16:00)
- 定休日:水
- 公式サイト: https://cafelaruche.jp/
ひと休みしたら、街道の景色を見ながら来た道を戻り、由布院駅前バスセンターへ。
ロッカーから荷物を取り出すついでに、お土産コーナーも覗いてみましょう。かぼすの香りのフェイスパックなど、大分らしいお土産がずらりと並んでいます。
🧊 避暑ポイント
由布院盆地は標高約450mに位置し、平地より気温が低めで過ごしやすいのが特徴。湯の坪街道にはかき氷店や冷たいドリンクを扱う店も多いので、食べ歩きがてらひんやりできます。
↓由布院駅前バスセンターから亀の井バス36番「別府湯布院線」に乗車(所要約30分)、バス停「別府ロープウェイ」下車
Day1:別府ロープウェイ・鶴見岳(滞在約1時間30分)
別府の街を見下ろす、標高1,375mの鶴見岳。麓の別府高原駅から山頂近くの鶴見山上駅までは、ロープウェイでわずか10分です。大型ゴンドラに乗り込めば、みるみるうちに視界が開け、別府湾や由布岳、天気が良ければ遠く四国の山々まで見渡せます。
春はミヤマキリシマ、秋は真っ赤な紅葉、そして冬は木々が氷の結晶で真っ白に覆われる「霧氷」。季節ごとにまったく違う表情を見せてくれるのも見どころです。山頂遊歩道は舗装されていて歩きやすく、展望台からは360度のパノラマビューを独り占めできます。
🧊 避暑ポイント
鶴見岳山上は別府市内より約10℃以上涼しく、避暑にぴったり。ロープウェイで登るうちに、少しずつ空気が涼しくなっていくのがわかります。
- 営業時間:夏季(3/15〜11/14)9:00~17:30(上り最終便17:00、下り最終便17:30)冬季(11/15〜3/14)9:00~17:00(上り最終便16:30、下り最終便17:00)
※運転間隔 20~30分毎に運行 - 料金:シニア(70歳以上)往復1,700円、片道 1,200円
大人(中学生以上)往復 1,800円、片道 1,200円
小人(4歳~小学生)往復900円、片道600円 - 公式サイト:https://www.beppu-ropeway.co.jp/
↓別府ロープウェイから亀の井バスで別府駅西口方面へ(所要約20分)
Day1:別府駅(滞在約20分)
別府駅東口の駅前広場には、無料で利用できる手湯「別府駅前手湯」があります。手湯とは、温泉に手だけを浸けて温まれるスポットのことです。
そのすぐそばには別府観光の生みの親として知られる油屋熊八(あぶらやくまはち)の銅像も立ち、フォトスポットとしても人気。
台座には「子どもたちをあいした ピカピカのおじさん」と刻まれており、地元では今もその愛称で親しまれています。よく見てみると、温泉マークが描かれたマントの裾に「地獄めぐり」をイメージした小鬼がしがみついています。
↓別府駅西口から別府温泉 杉乃井ホテル 無料シャトルバスに乗車(所要約15分)
Day1〜Day2:別府温泉 杉乃井ホテル
別府湾を望む高台、観海寺温泉に建つ「別府温泉 杉乃井ホテル」。80年以上の歴史を持つ、別府市内最大級の規模を誇る大型リゾートホテルです。宿泊棟は、洗練された展望露天風呂と絶景が自慢の「宙館(そらかん)」、プールやエンタメ施設に近く、アクティブに過ごせる「虹館(にじかん)」、和の落ち着いた雰囲気が魅力の「星館(ほしかん)」の3棟があります。
宿泊棟「宙館」に泊まるなら、チェックイン後はまず、宙館宿泊者と星館の一部の宿泊者だけが利用できる展望露天風呂「宙湯(そらゆ)」へ。
宙館の最上階から、別府の街並みや別府湾、鶴見岳を贅沢に見渡せます。
全宿泊者が利用できる、5段の棚田状に広がる大展望露天風呂「棚湯」も見逃せません。開放感あふれる湯船から別府湾を一望でき、心も体もリフレッシュできます。
夕食は、宙館宿泊者限定のビュッフェレストラン「TERRACE & DINING SORA」で。洋食を中心に、和・洋・中それぞれのシェフがこだわった料理がずらりと並びます。目の前で調理するライブキッチンや、別府の景色を眺めながら食事できるテラス席も人気です。
2日目の午前中は、チェックアウトまでホテルでゆったりと過ごすのがおすすめ。朝の澄んだ空気の中でもう一度露天風呂に浸かるもよし、夏季限定(2026年は9月30日までオープン予定)のプール「アクアビート」で水遊びを楽しむもよし。「アクアビート」は、波の出るプール、ウォータースライダーやキッズプールなどがあり、子どもから大人まで思いっきり楽しめます。
基本営業時間は11:00〜18:00ですが、期間によっては朝から営業時間が延長されています。詳しい日程・時間は公式サイトをご確認ください。チェックアウト後でも、領収書またはカードジャケットの提示で1回に限り入場可能です。
- 住所:大分県別府市観海寺1
- アクセス:別府駅から無料シャトルバスで約15分
- チェックイン:15:00〜 チェックアウト:11:00
- 公式サイト:https://suginoi.orixhotelsandresorts.com/
- 予約:こちら
↓別府温泉 杉乃井ホテル 無料シャトルバスで別府駅西口へ(所要約15分)
別府駅西口から東口(別府駅前)へ移動し、大分交通バス「大分駅前」行きに乗り換え(所要約15分、「高崎山自然動物園前」下車)
Day2:大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(滞在約1時間30分)
「動物となかよくなる」がコンセプトの水族館。目玉は、水量1,250トンの大回遊水槽で、サメやエイなど大型魚を含む90種1,500尾が泳ぎ回ります。
もうひとつの見どころが、大分の県南に生息するサンゴの人工照明下での繁殖に日本で初めて成功したサンゴ大水槽。人懐っこいナポレオンフィッシュにも出会えます。
イルカやトドのパフォーマンスも見逃せません。新施設「あそびーち」では、砂浜で自由に泳ぐイルカやアシカを間近で観察できます。
うみたまごオリジナルの「魚朱印(ぎょしゅいん)」も人気。ペンギンやウミガメなど絵柄が豊富で、旅の記念やお土産にぴったりです。
🧊 避暑ポイント
館内は冷房完備で、外の暑さを気にせずたっぷり楽しめます。イルカのパフォーマンスでは水しぶきが飛ぶ席もあり、より涼しさを感じられます。
- 住所:大分県大分市大字神崎字ウト3078-22
- 料金:大人(高校生以上)3,000円、小人(小・中学生)1,500円、幼児(4歳以上)1,000円
- 営業時間:9:00~17:00(季節・曜日により変動する場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください)
- 公式サイト:https://www.umitamago.jp/
🐬大分マリーンパレス水族館「うみたまご」 入場チケット【kkday】
Day2:高崎山自然動物園(滞在約1時間半)
うみたまごから徒歩数分の高崎山自然動物園は、オリのない自然な状態で野生のニホンザルと出会える、全国的にも珍しいスタイルの動物園です。一般的な動物園の「サル山」とは異なり、大分市の高崎山に生息する野生のニホンザルが山から下りてきて、餌場である「サル寄せ場」で暮らしています。そのため、すぐそばまでやってくる距離感でサルを観察できるのが魅力です。
「B群」「C群」と呼ばれる2つの群れが交代で姿を見せ、合計760頭のサル(2026年8月時点)が暮らしています。見どころは何といっても餌付けタイム。30分に1回の小麦まきに加え、1日2回のイモ取り競争が行われ、サルたちの活発な姿を間近で見られます。
🧊 避暑ポイント
木々に覆われた園内は日陰が多く、海からの風も抜けるため街なかより涼しく感じられます。夏季限定(2026年は7月18日 〜 8月31日 )でサル寄せ場に「おさるのプール」が設置され、サルたちが水遊びをして涼む姿も見られます。
- 住所:大分県大分市神崎3098-1
- 営業時間:9:00〜17:00(最終入園16:30)
- 料金:一般500円、高校生等※250円 、乳児および幼児は無料
※高校生等とは、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある者 - 公式サイト:https://www.takasakiyama.jp/
↓高崎山自然動物園から大分交通バス「別府」方面行きで「別府北浜」へ(所要約15分)
「別府北浜」で空港特急バス「エアライナー」に乗り換え、大分空港へ(所要約50分)
旅の最後は、2階の売店「旅人」で大分土産を選ぶのもおすすめ。
また、3階には展望デッキがあり、滑走路を眺めながらのんびり過ごせます。
大分の買っておきたいお土産
かぼす関連商品
大分県特産の柑橘「かぼす」を使ったポン酢やジュース、お菓子は定番のお土産です。
地獄蒸しプリン
別府温泉の噴気(温泉の蒸気)で蒸し上げた、なめらかな口当たりのプリン。お土産にはもちろん、食べ歩きにもぴったりです。中でも地獄蒸しプリンの元祖として知られる「岡本屋売店」は、地元の方からも人気のお店です。
温泉県として名高い大分ですが、由布院の落ち着いた街並みや、鶴見岳山頂からの雄大な眺め、そして別府湾を望む別府温泉 杉乃井ホテルの開放的な露天風呂は、夏でも訪れたい魅力にあふれています。モデルコースを参考にぜひ大分県を訪れてみてください。


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