
ここ数年、日本のZ世代を中心に再び脚光を浴びている「昭和レトロ」。純喫茶や駄菓子屋さん、フィルムカメラといったアイテムが注目され、レトロな雰囲気を体験できる施設も全国各地に登場しています。本記事では、Z世代のエディターが、昭和レトロの特徴や人気の理由、おすすめスポットまで徹底解説!大人も子どもも夢中になる昭和レトロの魅力に迫ります。
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昭和レトロとは?
まずは、「昭和レトロ」の概要と特徴を整理してみましょう。
昭和時代の文化や生活を象徴する「昭和レトロ」

「昭和レトロ」とは、日本の昭和時代(1926年~1989年)の文化や生活様式を懐かしみ、その雰囲気を楽しむことを指す言葉です。
高度経済成長期を経て、人々が活気にあふれ、未来への希望を抱いていた時代。当時は最新だったデザインやアイテムが、現代の目で見ると独特の味わいとして映り、新鮮な魅力となって再評価されています。
昭和レトロの特徴

昭和レトロの特徴は、シンプルながらも遊び心や温かみを感じさせるデザインです。
たとえば、喫茶店に並ぶ食品サンプルや、カラフルな柄が愛らしい雑貨、独特なフォントで描かれた看板など、当時のアイテムはいずれもノスタルジックな雰囲気を感じさせます。また、レコードやカセットテープ、黒電話など、デジタルが主流の現代では見かけなくなったアナログ製品も昭和レトロを象徴するアイテムといえるでしょう。
Z世代が夢中!昭和レトロが人気の理由
ではなぜ、今の日本の若者がここまで昭和レトロに惹かれるのでしょうか。Z世代のエディターが感じる理由は、大きく3つ挙げられます。
1. SNS映えするビジュアル

1つ目はそのビジュアル。今やSNSが当たり前になった現代において、「見た目の新鮮さ」はZ世代の興味を引く大きなポイントです。昭和レトロの世界には、現代のスタイリッシュなカフェや最新ガジェットとは異なる色合いや雰囲気があり、それが「映える」として支持を集めています。
クリームソーダの鮮やかな色合いや、駄菓子屋さんに並ぶカラフルなお菓子、純喫茶のアンティーク調の照明。これらは写真に収めるだけで独特の世界観を演出できます。実際に「#昭和レトロ」のハッシュタグは数十万件以上の投稿があり、SNSの発信によってブームはさらに加速しています。
2. アナログならではの不便さ

2つ目は、アナログならではの不便さ。デジタル化が当たり前の時代に育ったZ世代にとって、不便なこと自体が新鮮な体験となっています。
フィルムカメラで撮影した写真はその場で確認できず、カセットテープは巻き戻すのに手間がかかり、レコード盤は針を落とさないと音が出ません。この手間をかける時間が愛着を生み、結果として特別な思い出に変わります。スピードや効率を重視する現代だからこそ、不完全でアナログなものを大切にする価値観が広がっているといえそうです。
3. 斬新なのにどこか懐かしい

そして3つ目は、懐かしさです。昭和レトロには、若い世代にとって初めて触れるものでありながら、不思議と懐かしさを感じさせる魅力があります。これは、アニメや映画、祖父母や親の思い出話を通じて間接的に文化が継承されているからともいえるでしょう。直接経験していなくても知っている気がするからこそ、若い世代が親近感を抱き、カルチャーとして根付いているのではないでしょうか。
懐かしの純喫茶やフィルムカメラ、駄菓子まで!昭和レトロを楽しもう
昭和レトロを語るうえで欠かせないのが、当時の生活を象徴するアイテムや空間です。ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
純喫茶

昭和レトロの代表格。個性的な照明や椅子、ステンドグラスなど、店ごとに異なる装飾が魅力です。定番のクリームソーダやナポリタン、プリンアラモードを味わいながら、ゆったりとした時間と非日常感を満喫できます。時間が止まったかのようなノスタルジックな空間は、日々の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。
フィルムカメラ

スマホ全盛の今、再注目されているのがフィルムカメラです。なかでも「写ルンです」は、気軽に撮れるインスタントカメラとして支持されています。撮影後すぐに確認できない不便さがドキドキ感を生み、現像して初めて出会える色味や粒子感は特別な思い出に。デジタルにはない温かみが人気の理由です。
カセットテープ・レコード

カセットテープやレコードは、昭和時代の音楽を象徴するアイテムとして知られており、レコードプレーヤーを持つ若者も珍しくありません。また、レコードジャケットのデザインも当時の雰囲気を感じさせるアイテムであることから、インテリアとして自宅に飾るという楽しみ方もあるようです。
駄菓子

うまい棒やラムネ、くじ付きキャンディなど、駄菓子は昭和の子どもたちにとって夢の宝庫でした。10円玉を握りしめて駄菓子屋に駆け込むワクワク感は、大人になっても鮮明に覚えている人が多いでしょう。最近では観光地に駄菓子屋を再現したテーマ施設も増え、世代を超えて楽しめる存在となっています。
銭湯

昭和の銭湯は、地域の人々との交流の場であり、1日の疲れを癒す大切な空間でした。番台での挨拶や浴場での世間話など、気軽にコミュニケーションを図れるのが銭湯の良いところ。また、ケロリン桶や風呂上がりに腰に手を当てて飲むコーヒー牛乳は、懐かしい昭和の雰囲気が残る貴重な存在です。
レトロ雑貨

花柄のグラスやレトロな花瓶など、当時の生活を彩っていたアイテムが新鮮な魅力として再評価されています。お部屋のインテリアに取り入れれば、当時の昭和レトロな雰囲気を体感できるでしょう。
タイムスリップ気分!昭和レトロ体験ができるおすすめスポット紹介
昭和レトロの世界を肌で感じたいなら、当時の街並みを再現したテーマパークや、レトロな雰囲気が残るスポットを訪れてみるのもいいかもしれません。
ここからは、筆者が特におすすめのスポットをご紹介します。
【埼玉】玉川温泉


「昭和レトロな温泉銭湯」として知られる玉川温泉は、源泉かけ流しのお湯とレトロな館内装飾が魅力。タイル張りの浴場や昔ながらの休憩スペース、風呂上がりの瓶入り牛乳など、まさに昭和を体感できるスポットです。心も体も癒される温泉で、非日常のひとときを過ごしてみては。
- 住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川3700
- アクセス:〈バス〉 玉川温泉下車すぐ
- 公式サイト:こちら
【東京】浅草花やしき

日本最古の遊園地「浅草花やしき」は、昭和の雰囲気を色濃く残す観光スポット。小規模ながらノスタルジックなアトラクションが多く、ローラーコースターやメリーゴーランドが人気です。浅草寺や仲見世通りと合わせて訪れれば、観光とレトロ体験を一度に楽しめるでしょう。
- 住所:東京都台東区浅草2-28-1
- アクセス:浅草駅から徒歩3分
- 公式サイト:こちら
【福岡】門司港レトロ


福岡県北九州市にある「門司港レトロ」は、明治から昭和初期にかけて建てられた歴史的建築物が残る観光スポット。赤レンガの倉庫や洋館、旧門司三井倶楽部などが立ち並び、港町ならではのレトロな風景が広がります。夜にはライトアップされ、昼間とは違った幻想的な景観を楽しめるのも魅力です。
- 住所:福岡県北九州市門司区港町
- アクセス:門司港駅から徒歩すぐ
- 公式サイト:こちら
昭和レトロは、古き良きものを懐かしむだけでなく、現代の視点で見つめ直すことで、新たな魅力を発見できる文化でもあります。この記事を参考に、あなたも昭和レトロの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか? 純喫茶でゆっくりと時間を過ごすもよし、フィルムカメラを片手に街を散策するもよし。ぜひ自分だけの昭和レトロの楽しみ方を見つけてみてくださいね。
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