東京は物価が高い?業務スーパーは、例外です。

東京に対して、「物価が高い都市」というイメージを持っている人も多いでしょう。実際にその通りで、総務省の統計(2020年)によると、東京の物価水準は47都道府県のなかで最も高いのです。(ちなみに、2位は神奈川県、3位は京都府)

何もかもが高い東京…しかし業務スーパーは例外です。今回は、「安さ」と「大容量」で大人気のスーパーマーケット、業務スーパーについて詳しく紹介します。


業務スーパーとは?

FUN! JAPAN編集部が取材したのは、「業務スーパー上野広小路店」。東京・台東区にあるこの店舗は、上野公園や湯島天満宮から徒歩圏内にあり、浅草寺からも電車と徒歩で約10分。東京を訪れる外国人観光客も立ち寄りやすい場所にあります。

店内に入ってみると…所狭しと食品が陳列されています。お得な食品にたくさん出会えそうで、なんだかワクワクします。

さて、商品を紹介するまえに、「業務スーパー」という名前の由来を説明します。

日本では、レストランなどの飲食店向けの大容量サイズの食品を「業務用(ぎょうむよう)」と呼びます。業務スーパーでは、そのような業務用サイズの商品を多く販売しているのです。飲食店を経営する人だけでなく、一般のお客さんも大歓迎なので、普通のスーパーでは手に入らない大容量の食品を目当てに多くのお客さんがやって来ます。

業務スーパーの人気商品は?

ここからは、業務スーパーの商品をたっぷりと紹介します。

まずは、業務スーパーと言えばコレ!というくらい人気の商品。それが、紙パックに入ったスイーツです。これは、業務スーパーでしか買えない、業務スーパーのオリジナル商品で、種類はプリンやコーヒーゼリー、パンナコッタ、杏仁豆腐、水ようかんがあります。

紙パックに入ったプリンの容量は、なんと1kg!7~8人分に相当します。手に持つと、ずっしりとした重みを感じます…。

価格は消費税抜きで258円。(※商品の価格は時期や店舗によって異なる場合があります。)一般的に、日本のプリンの価格は1人分でも最低100円はするので、7~8人分でこの価格は、かなりお得と言えます。

紙パックからプリンを出すと、こんな感じです。迫力がありますね。

このような形の紙パックは、日本では通常、牛乳の容器として使用されています。業務スーパーでは、牛乳を製造する設備を有効活用して紙パック入りスイーツを製造しており、その結果として販売価格を安くできるのです。

まだまだたくさん!大容量&お得な食品

続いては、夕ご飯やお昼ご飯に活躍しそうな食品を紹介します。

写真左の「上州高原どり 若どり手羽もと IQF」は、冷凍の国産鶏肉が1kg入って518円。唐揚げや煮込み料理など、様々な用途に使えるので、毎日食べても飽きないでしょう。

写真右は、冷凍の讃岐うどんです。1食分(200g)が5つ入って、価格は157円!一度ゆでてから冷凍しているので、食べる時は電子レンジで4分温めるか、お湯で90秒ボイルするだけです。

※商品の価格は時期や店舗によって異なる場合があります。

おやつにピッタリの「みたらしもちっこ」(308円)も、業務スーパーのオリジナル商品です。一口サイズの餅のなかに、みたらしソース(砂糖としょうゆを使ったソース)がたっぷりと入っています。

1kg入っているので、そのまま食べたり、アイスクリームのトッピングにしたり、様々な方法で楽しむことができます。

※商品の価格は時期や店舗によって異なる場合があります。

調理の手間がかからないもっと手軽な食品を探している人におすすめなのは、この「牛そぼろ」。

そぼろやふりかけ、生卵…日本人は、白いご飯の上に「何か」をかけることが大好きです。とても手軽に作れて食費の節約にもなるため、特に朝ごはんのメニューにピッタリです。

みそ味でピリ辛の牛そぼろは、白いご飯に載せたりおにぎりの具にしたりと、使い方は様々です。

海外から輸入した珍しい食品に出会える

業務スーパーの人気の理由は、大容量のオリジナル商品だけではありません。海外から輸入した食品に出会えることも魅力のひとつです。

私たちが発見したのは、台湾から輸入した「薄焼き餅(青ねぎ入り)」。小麦粉で作った生地に青ネギやゴマが練りこまれていて、フライパンで焼くと外はサクサク、中はもっちり。本格的な台湾グルメを手軽に楽しめます。

このような、ほかのスーパーでは売っていない珍しい海外グルメを目当てに業務スーパーを訪れる人も多いのです。

ハラル商品も充実

業務スーパーは、ハラル商品も販売しています。店内のいたるところにハラルマークがついた食品が置かれているので、ムスリムの人も業務スーパーでの買い物を楽しむことができるでしょう。

2,000円分の食品で、1週間暮らせるかも?

大容量の食品や珍しい海外の食品が手に入る業務スーパー。買い物中は、まるで宝探しをしている気分になります。

この日、編集部員のジャッキーが購入したのは、以下の6点。

  • カスタードプリン1kg
  • 上州高原どり 若どり手羽もとIQF 1kg
  • 冷凍讃岐うどん 1kg
  • みたらしもちっこ 1kg
  • 牛そぼろ 160g
  • 薄焼き餅(青ねぎ入り)5枚入り

さて、合計はいくら…?

6つの商品とレジ袋2枚を買って、消費税込みの価格は1,973円!

ひとり暮らしの人なら、これだけで1週間は生きていけそうな食料を、2,000円以下でゲットできました。業務スーパーは、物価が高い東京に暮らす人々の救世主のような存在です。

業務スーパーは全国に964店舗あり(2022年3月末時点)、東京都内には70店舗以上あります。日本に観光に来た際には、近くにある業務スーパーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

※商品の価格は時期や店舗によって異なる場合があります。


取材した店舗:業務スーパー上野広小路店

  • 住所:東京都台東区上野2-3-4
  • 営業時間:9:00~22:00
  • アクセス:
    東京メトロ銀座線 上野広小路駅から徒歩3分
    東京メトロ千代田線 湯島駅から徒歩3分
    都営大江戸線 上野御徒町駅から徒歩3分
    JR山手線・京浜東北線 御徒町駅から徒歩4分
  • ウェブサイト:https://www.gyomusuper.jp/index.php

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