9月1日は日本の「防災の日」- 1923年に関東大震災が発生した日

9月1日は日本の「防災の日」- 1923年に関東大震災が発生した日

2011年3月11日、東日本大震災が発生し、日本人の動向が世界中の関心を集めた。この大災害の被災状況はもちろん、未曽有の大災害の被害にあっても取り乱すことなく礼節を重んじる日本人の様子に注目が集まった。

台風、豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山の噴火...日本は自然災害の多い国だ。そして、これまで長い歴史の中で何度も自然災害を経験してきたからこそ、毎年の9月1日が「防災の日」と制定されている。この記事では、「防災の日」とは具体的にどのような日なのかを徹底解説する!

「防災の日」とは

日本 地震

日本の国土面積は,約37万8,000km2で全世界のたった0.28%しかないが地震や台風が非常に多い国だ。また、島国のため、自然災害は発生すると、津波の影響を受けやすい。

様々な災害に対する認識を深め、万が一災害が起こった際にも、避難を円滑にし、被害を最小限を抑えるため、昭和35年(1960)年6月11日の閣議で、9月1日を防災の日とすることになり、「防災の日」が設けられた。ちなみに防災の日は祝日ではないそう。

9月1日が「防災の日」になった理由は関東大震災⁉

防災の日

「防災の日」が9月1日という日付になったのは1923年9月1日の「関東大震災」に由来している。

関東大震災は、近代化した首都圏を襲った唯一の巨大地震で、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測。被害の大きさ、社会的インパクトとも比較を絶する災害だった。

また、「防災の日」を含む1週間は「防災週間」とされている。

「防災の日」には様々な関連行事が行われている

日本 防災訓練

防災の日をはじめ、防災週間には、防災知識の普及のための講演会、展示会等の開催、防災訓練の実施、防災功労者の表彰などの行事が行われている。

また、避難訓練は全国各地の学校や企業で実施されている。

避難訓練

学校・企業・地方団体による避難訓練の実施などを行われている。

避難訓練は、建物内にいる際に災害が起こった状況を想定し、避難経路の説明を受けたりシミュレーションを行う訓練のこと。

地域によって被害を受けやすい災害は異なるため、地震だけでなく津波などを想定した避難訓練が行われたり、火事を想定し、消火器などの使い方を学ぶ訓練も行われている。

防災に関するイベント


近年は、子どもから大人まで楽しみながら防災に関する知識を深められる「防災フェス」なども増え、多くの人で賑わっている。

展示されている消防車・はしご車・救急車を背景に記念撮影ができたり、起震車で地震の揺れを体験できたりするイベントもある。

防災グッズのチェック

防災グッズのチェック

非常食、水、懐中電灯、救急用具や衛生用品、寝袋、ラジオなど、災害時に利用したり、通常の状態に復旧を行う為に使用する用品のこと。

近年は非常食の種類が豊富で、味も改善されているので、日頃の食生活で食べる物を選ぶと災害時にも無理なく食べられるはず。

天災はいつ、どこで起こるかわからない。防災の日で災害への知見を深めたり、避難訓練などを小さい頃から定期的に受けられる仕組みがあることで、日本人は日常から緊急時に備えている。

日本では、入念に準備を行うことを「備えあれば憂いなし」ということわざでよく表現するが、こうした日常の様々な取り組みが、緊急時の日本人の冷静さに繋がっているのかもしれない。

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