【日本のお祭り】夏を彩る風物詩 特色ある伝統的なお祭りまとめ

【日本のお祭り】夏を彩る風物詩 特色ある伝統的なお祭りまとめ

日本では季節を問わず、年間を通じてさまざまなお祭りと行事が開催されており、その数は年間およそ30万件にのぼります。神社によってお祭りの内容も異なり、独自のお祭りを実施している神社も多いですが、春は豊作を祈願し、は虫害がないことを祈り、秋は農作物の豊作に感謝し、冬は家で春の訪れを待つのが一般的です。

中でもお祭りと花火大会は日本の風物詩であり、その大半は7月上旬から8月下旬にかけて開催されます。それぞれのお祭りには特徴と見どころが満載なので、日本文化を体験したい方にとって、祭りに参加することは最高の体験となるはずです。

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日本の代表的な祭りはいくつある?

日本の代表的な夏祭りはいくつある?

日本の伝統文化といえば、神社、浴衣、屋台、そして花火大会が真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。7月から8月にかけて日本各地で行われるお祭りは「祭り」と呼ばれており、外国人・現地人問わずワクワクさせてくれるの醍醐味です。「日本の祭りに参加したいけど、どこに行ってどう楽しめばいいか分からない」という方は、まずは以下の有名なお祭りからチェックしてみてください。

日本三大祭

日本三大祭

数ある日本全国の祭りの中でも、特に代表的とされているのが「日本三大祭」です。

京都】八坂神社:祇園祭

祇園祭の歴史

祇園祭は平安時代の貞観11年(869年)、京の疫病鎮圧を目的に始まりました。その後、町衆の参加によって装飾された巨大な山車(だし)が街中を練り歩く山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)が発展し、華やかな祭りへと成長しました。現在も京都を代表する祭りとして受け継がれ、疫病除けと町の繁栄を祈願する伝統行事として継続されています。

祇園祭の行事内容と見どころ

祇園祭は八坂神社の祭礼で、毎年7月1日から31日までの1カ月間行われます。前夜祭的な催しである「宵山(よいやま)」の屋台露店と提灯装飾が町を彩り、7月17日と23日の「山鉾巡行」は最大の見せ場です。高さ25mにも達する豪華な山鉾が市街を練り歩く様は圧巻で、写真映えも抜群。夜のライトアップされた山鉾からは非日常感を味わえ、前祭と後祭とでは全く異なる雰囲気が楽しめるのも魅力です。

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大阪】天満宮:天神祭

天神祭の歴史

大阪の天神祭は951年、平安時代以来続く古い祭典です。豊臣秀吉が大坂城を築いた頃には「船渡御(ふなとぎょ)」の形式が成立していとされ、その後奉納花火などが取り入れられていきました。現在は「日本三大祭」のひとつとして、市民の誇りと観光の目玉として定着しています。

天神祭の行事内容と見どころ

7月24〜25日の両日にかけて、さまざまな神事が行われます。25日の夜には「船渡御」が開催され、太鼓と笛の囃子が響く中、装飾された舟が大川(旧淀川)を行き交い、夜には花火大会が祭りをクライマックスに導きます。川沿いに並ぶ人々の光景や、船に乗る神輿の荘厳さは圧巻。市街全体で水と火の共演を楽しめるのが最大の見どころです。

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東京】神田明神:神田祭

神田祭の歴史

神田祭は江戸時代から「天下祭」と称されるほど規模が大きく、徳川幕府の保護のもと盛大に行われてきました。元和年間までは毎年開催されていましたが、現在は隔年(奇数年)開催となり、船渡御から神輿渡御中心へと形を変えつつも、「江戸っ子」の気風を伝える祭りとして継承されています。

神田祭の行事内容と見どころ

神田祭では鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい)、平安時代の装束を身にまとった行列が練り歩く神幸祭(しんこうさい)、ユニークな仮装行列・附け祭(つけまつり)、そして数百基の神輿が神田明神に宮入する圧巻のクライマックスが見どころであり、活気に満ちた光景が繰り広げられます。

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東北三大祭/六大祭

東北三大祭/六大祭

東北三大祭り青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、仙台七夕まつりの3つを指し、いずれもに開催される東北地方を代表する伝統行事です。東日本大震災後、被災地の復興と絆を願い、この三大祭り山形花笠まつり、盛岡さんさ踊り、福島わらじまつりを加えた「東北六魂祭」が2011年に誕生しました。「六魂」は六県が熱い絆でひとつになるという意味が込められています。

青森】ねぶた祭

ねぶた祭の歴史

起源は平安時代に遡り、七夕行事「眠り流し」に由来するといわれています。邪気を川や海に流す風習が、大型灯籠と共に街を練り歩く形に発展。江戸時代には城下町の庶民行事となり、戦後の観光化を経て現在の規模になりました。1980年には国の重要無形民俗文化財に指定され、青森を代表するお祭りとして国内外から注目を集めています。

ねぶた祭の行事内容と見どころ

青森ねぶた祭の最大の見どころは、巨大な「ねぶた」と呼ばれる武者絵などが描かれた山車が街を練り歩く姿。跳人(はねと)と呼ばれる踊り手が「ラッセラー」の掛け声とともに跳ね回り、お祭りを盛り上げます。最終日の夜にはねぶたの海上運行と花火大会が行われます。

👉 青森ねぶた祭に関する詳細な紹介はこちら
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宮城仙台七夕まつり

仙台七夕まつりの歴史

伊達政宗(1567~1636年)の時代に始まり、女性の教養や裁縫の上達を願う行事として定着しました。戦後、仙台市民の復興の象徴として現在のような商店街中心の大規模な飾り付けが始まり、街を挙げたイベントとして発展しました。

仙台七夕まつりの行事内容と見どころ

商店街のアーケードに吊るされるくす玉や吹き流し、千羽鶴などの色とりどりの飾りが圧巻。昼は光を受けて華やかに、夜はライトアップで幻想的に街を彩ります。飾りは手作りで七夕飾りコンテスト「T-1グランプリ」の審査対象にもなっており、工芸性の高さも魅力のひとつです。

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秋田秋田竿燈まつり

秋田竿燈まつりの歴史

竿燈(提灯をたくさんつけた長い竹竿)を掲げて街を練り歩く「ねぶり流し」は真の邪気払いや豊作祈願を目的に行われた伝統行事。稲穂に見立てた竿燈には米俵を模した提灯が吊るされ、の夜空に揺れる様子は実に幻想的です。1980年には国の重要無形民俗文化財に指定され、秋田市を代表する風物詩として県内外から多くの観光客を集めています。

秋田竿燈まつりの行事内容と見どころ

最大で長さ12m・重さ50kgにもなる竿燈を額・肩・腰などの体の一部で支える妙技が見どころ。昼は演技の技術を競う妙技会、夜は提灯が幻想的に揺れる本番巡行を楽しむことができ、技の競演と夜の灯りの美しさが観客を魅了します。

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山形山形花笠まつり

山形花笠まつりの歴史

1963年に「蔵王まつり」の一環として始まり、その後単独の祭りとして開催されるようになりました。1970年の大阪万博で花笠踊りが披露され、全国的に知られるようになります。市民や学校の参加が増えるにつれ、市民参加型の祭りへと変化し、現在では東北を代表する祭りのひとつとなっています。

山形花笠まつりの行事内容と見どころ

約1万人の踊り手が「ヤッショ、マカショ」の掛け声と共に花笠を手に練り歩きます。浴衣姿の踊り手がそろって舞う様子は美しく、隊列の統一感と迫力が見ものです。飛び入り参加ができる「飛び入りコーナー」も人気を集め、観客もお祭りに参加できるのも魅力です。

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岩手】盛岡さんさ踊り

盛岡さんさ踊りの歴史

三ツ石神社の鬼退治伝説に由来するとされ、悪霊退散と豊作祈願の民俗舞踊が起源。2014年に「世界一の和太鼓同時演奏記録」としてギネス記録にも認定され、地域の伝統文化を継承したお祭りとして知られています。

盛岡さんさ踊りの行事内容と見どころ

太鼓・笛・踊り手が一体となって繰り広げる群舞が最大の魅力。一糸乱れぬ隊列と、「サッコラチョイワヤッセ」の掛け声が響き渡るエネルギッシュな演舞は圧巻。観客も飛び入りで参加でき、お祭り全体の一体感が特徴です。

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福島福島わらじまつり

福島わらじまつりの歴史

約400年前から受け継がれてきた羽黒(はぐろ)神社の冬の神事「暁(あかつき)まいり」に由来すると言われており、巨大なわらじを担ぎ、健康祈願と地域の繁栄を願う福島市の風物詩です。2019年にはわらじ音頭と踊りがリニューアルされ、更に進化した姿を見せてくれています。

福島わらじまつりの行事内容と見どころ

長さ12m、重さ2tの大わらじを多くの担ぎ手が息を合わせて運ぶ姿が迫力満点。勇壮な掛け声と共に進む行列は、沿道の観客を熱気で包み込みます。夜には灯りを灯した演出もあり、幻想的な雰囲気を楽しめます。

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江戸三大祭

江戸三大祭

江戸三大祭とは、江戸(現在の東京)で特に有名で代表的な三つの祭りのことです。「神田明神の神田祭」、「日枝神社の山王祭」、「深川八幡宮の深川祭」が該当します。

東京】神田明神:神田祭

上記「日本三大祭り」の項をご参照ください。

東京】富岡八幡宮:深川八幡祭り(富岡八幡宮例大祭)

深川八幡祭の歴史

1642年に第4代将軍・徳川家綱の幼少期、成長を祝う世嗣祝賀(よつぎしゅくが)の行事として執り行われたのが起源。翌年から神輿渡御が始まり、江戸の町内を練り歩くようになりました。以来、神田祭・山王祭とともに「江戸三大祭」に数えられ、神輿の豪快さで知られるようになります。3年に一度の本祭りでは豪華な神輿である鳳輦(ほうれん)が巡行し、53基もの大神輿(大小あわせて120基)が連合渡御を行う壮観ぶりは、「江戸っ子」の誇りと街の絆の結晶として現代に受け継がれています。

深川八幡祭の行事内容と見どころ

上記で述べた「神輿連合渡御」では53町会の神輿が深川の町を約8㎞行進し、沿道から水を浴びせる「水かけ」で担ぎ手をクールダウン。また、本祭りの前日には鳳輦渡御が行われ、期間中は伝統芸能の奉納や「子供神輿」、屋台も並び、下町ならではの賑わいと参加型の熱気に包まれます。

東京】日枝神社:山王祭

山王祭の歴史

山王祭は千代田区・日枝神社のお祭りで、神田祭とともに「天下祭」のひとつでもあります。その起源は室町時代にまでさかのぼり、徳川家康が江戸入りして以降、江戸城を守護する祭りとして重要視されました。現在でも2年に一度行われる「神幸祭(じんこうさい)」では、豪華な山車や神輿が都心を練り歩き、歴史と伝統を今に伝えています。

山王祭の行事内容と見どころ

隔年で行われる「神幸祭」では、神輿や山車が東京の中心部を巡行し、皇居周辺や日本橋、銀座などを練り歩く様子は壮観です。特に王朝の衣装を身にまとった行列はまるでタイムスリップしたかのような気分を感じさせ、多くの観光客を魅了します。また、境内では奉納行事も行われ、伝統芸能に触れる絶好のチャンスです。

そのほかにも、北海道の「姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)」、群馬県の「桐生八木節まつり(きりゅうやぎぶしまつり)」、徳島県の「阿波おどり(あわおどり)」など、歴史ある代表的な祭りが多数あります。祭りに参加する際は周辺の観光も合わせて楽しむことで、より深く日本を体感できるはずです。

日本のお祭りといえば屋台は外せない!

日本のお祭りといえば屋台は外せない:焼きそば
日本のお祭りといえば屋台は外せない:チョコバナナ

お祭りといえば欠かせないのが「屋台」です。ここでは多種多様な名物グルメが販売されており、定番のたこ焼き、チョコバナナ、焼きそばなどは特に人気です。アジアの方にとって日本の屋台はナイトマーケットに似た印象があるかもしれませんが、日本の祭りは年に一度、2~3日間のみ開催されることが多いため、屋台もそのお祭りの開催期間中のみ営業します。毎日見られるものではないので、お祭りやイベントなどで見かけたらぜひ寄ってみてください。

日本のお祭りといえば屋台は外せない:お好み焼き
日本のお祭りといえば屋台は外せない:金魚すくい

日本の屋台は移動可能で簡易的な設営が主流で、のぼり旗や横断幕を看板として使い、カラフルな飾りがお祭りの雰囲気を盛り上げます。ちょっとした軽食を楽しんだり、金魚すくい、射的、スーパーボールすくいなどのミニゲームで遊んだりと、楽しみ方はさまざまです。

ちなみに、アジアのナイトマーケットでは「食べ歩き」が一般的ですが、日本では地域によっては歩きながら食べることが禁止されている場合があります。お祭りに限らず、その場で立ち止まって食べ終えてから移動するのがマナーなので、日本を旅行する際にはまずは現地のルールを確認するようにしましょう!

浴衣を着て祭りへ!本場の日本文化を体験しよう

浴衣を着て祭りへ!本場の日本文化を体験しよう

日本の祭りや花火大会では、かわいらしい模様の浴衣を着た女性たちが街を歩いている光景をよく目にします。着物と比べて、浴衣は着付けも簡単で気軽に楽しめるのが特徴です。日本では毎年5~6月ごろから「浴衣商戦」が始まり、百貨店やショッピングモールがに向けて浴衣の売り場を展開します。

レンタル着物店もこの時期から浴衣プランに切り替えるところが多く、観光地でレンタルした浴衣をそのまま着て散策や写真撮影を楽しむという旅行スタイルが訪日観光客の間で人気になっています。

せっかく日本に訪れたなら、浴衣を着てお祭りに参加してみてはいかがでしょうか?きっと本場の日本文化をより深く体験できるはずです!

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