俳優の竹内涼真さんと町田啓太さんがW主演を務めるNetflix映画『10DANCE』がいよいよ2025年12月18日（木）に世界配信となります。原作は「このBLがやばい！2019」を受賞した井上佐藤さんによる同名漫画です。
本記事では、世界中から注目を集める『10DANCE』のあらすじや見どころ、キャストを紹介します。また、筆者は競技ダンスの経験者。その視点からや原作漫画も読み解きながら、話題作を深堀りしていきましょう！
再生回数は180万回以上！世界中が注目するNetflix映画『10DANCE』
予告はすでにご覧になられたでしょうか？配信に先立ち、2025年11月12日に公開された予告のYouTubeでの再生回数は180万回を超えたそうです（2025年12月12日現在）。
約2分の短い予告には、竹内涼真さんと町田啓太さんが演じる男性二人の関係が敵意からライバル、そしてそれを超えた領域に踏み込んでいることが明確に示されています。ハイライトには、二人が顔を近づけ、まさにキスをしようとしているかのような衝撃的な瞬間も！
現在8巻まで発売されている原作漫画を読み込んでいる筆者としては、「予告で見たあのシーンはここだな」と確信する場面があることをお伝えしておきましょう。それは、二人の感情が抑えきれず素直に行動として表れる、物語の転換点となるシーンです。
竹内涼真さんと町田啓太さんという最高のキャストが、この重要なシーンをどのように演じるのでしょうか？配信が待ちきれません！
原作は「このBLがやばい！2019」を受賞した人気漫画
原作は2011年に連載を開始し、現在も講談社「ヤンマガWeb」にて連載中の井上佐藤さんによる同名漫画です。競技ダンスをテーマに男性二人の情熱と闘志、苦悩、嫉妬、愛を描いた人気作品で、「このBLがやばい！2019」も受賞しました。
社交ダンスは、リーダー（男性役）とフォロワー（女性役）という役割を持ち、二人が一対となって成立する競技。極端な話、リーダーの「こう踊りたい」という強い意志と技術があれば、それなりにダンスとして成立してしまう側面もあります。
しかし、その点が「表現の競技」である、社交ダンスの奥深さと難しさ。観客は上手なダンスが見たいわけでありません。華麗なステップの裏側にある二人の関係性がみたいのです。
物語の序盤、二人は男性としてのプライドや、相手を「自分の思い通りに動かしたい」という自我をぶつけ合います。それはまるで、ダンスにおける主導権争いそのもの。しかし、物語が進むにつれて、一方的な支配ではなく、互いの感情を感じ、委ね合うことでしか到達できない領域があることに気づき始めます。
ダンスで高みを目指すことが、そのまま二人の心の距離を縮めることにつながっていく、ダンサーとしての成長と愛情や恋情の深まりが、切っても切り離せないものとして描かれている点こそが、本作が単なるラブストーリーを超えて面白いと感じさせる理由ではないでしょうか。
『10DANCE』のメインキャラクター＆キャスト：高身長イケメン二人の共演！
今回、この人気漫画の実写化に挑むのが話題作への出演が続く、竹内涼真さんと町田啓太さん 。
竹内涼真さんが身長185cm、町田啓太さんが183cmという、すらりとした高身長の二人が、美しさを競う競技ダンス作品でタッグを組むというだけでも作品への期待が高まりませんか？
特に町田啓太さんは、大ヒットした『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』（ちぇりまほ）への出演や、台湾でのファンミーティングなど、アジア圏での海外人気が非常に高いのも特徴です 。
鈴木信也／竹内涼真
情熱的なラテンダンスの日本チャンピオン。キューバにルーツを持つ、「ラテンの異端児」と呼ばれる天性の才能の持ち主です。演じた竹内涼真さんはダンス未経験ながら、学生時代はプロサッカーチーム・東京ヴェルディのユースで活躍したという抜群の運動神経と負けん気で、1年以上準備を重ねて撮影に臨みました。その努力と情熱が、鈴木というキャラクターと深くシンクロしています。
杉木信也／町田啓太
スタンダードダンスの日本チャンピオンであり、世界2位の記録を持つ「ブラックプールの帝王」。漫画でも「帝王ホールド」と表現される、その美しく優雅なダンスを習得するための練習は過酷だったそうです。また、演じた町田啓太さんは、俳優になる前にEXILEのパフォーマーを目指し、怪我でその夢を諦めたという過去があり、本作への挑戦は、本人もインタビューの中で「縁を感じた」と語っていました。
田嶋アキ／土居志央梨
鈴木の長年のダンスパートナー。鈴木の良き理解者であり、ストレートな意見で彼を成長させる存在です。田嶋アキ役の土居志央梨さんはバレエ経験者 であり、その経験をいかした、柔軟性やダイナミックな踊りも注目ポイントです。
矢上房子／石井杏奈
杉木のダンスパートナー。元々落ちこぼれだった自分を引き上げてくれた杉木に対し、信仰にも近い絶対的な信頼を持っています。演じた石井杏奈さんは小学校2年生からダンスをはじめ 、EXILE の女性版といわれるE-girlsにも所属していた実力の持ち主です。
Netflix映画『10DANCE』のあらすじ
ラテンダンスの日本チャンピオンである鈴木信也（竹内涼真）と、スタンダードダンスの日本チャンピオンであり、世界2位という記録を持つ杉木信也（町田啓太）。
「鈴木」と「杉木」と名字が一文字違いであることから、何かと比較され話題にされることに鈴木は苛立ちを覚えていました。
そんなある日、杉木から突然の誘いを受けます。それは、お互いが専門とする種目を教え合い、共に「10ダンス」で世界を目指そうというものでした。10ダンスとはラテン5種目、スタンダード5種目の全10種目で競う競技。通常の試合の倍以上を踊ることになる過酷な試合のため、最初は無謀だと断る鈴木でしたが、挑発的な杉木の態度に怒りのままこの誘いを受け入れ、共同レッスンがスタートします。
名前と背格好は似ていても、専門とするダンスが対象的であるように、最初はうまくかみ合わない二人。しかし、同じ目標を目指し、ダンスという共通言語で会話するうちに、互いの感情を感じ取り、相手への思いがライバル心とは別の、特別な思いであることに気づき始めます。
映画独自のポイント考察
以前、作家の三浦しをんさんが原作漫画『10DANCE』について、「役者さんが相当踊れないと成立しない」と語っていたことは有名です。これは、競技ダンスというテーマの実写化において、まず乗り越えなければならない最大のハードルでした。
今回の映画化にあたり、俳優たちは半年から1年以上という長期間をかけてトレーニングに挑んだそうです。競技ダンスは、ただステップを踏むだけでなく、フロアに立った瞬間の「立ち姿」だけでその実力がにじみ出る競技。映像の中の杉木、鈴木の両ペアはまさに競技者そのものの存在感を放っており、実際に競技ダンスの聖地とも呼ばれるイギリス・ブラックプールでも撮影されたという力のダンスシーンも見どころのひとつになるでしょう。
そして、作品のクオリティを保証するのが、大ヒット作『るろうに剣心』シリーズで知られる大友啓史監督です。俳優自身の役への深い解釈や、肉体を駆使した表現を大友監督はどのように映像に収めるのでしょうか。きっと、原作コミックとは一味違った、生身の人間ならではの奥深い面白さが生まれているはずです。
Netflix映画『10DANCE』配信情報
本作は、2025年12月18日（木）よりNetflixにて世界独占配信となります。ぜひ配信開始と同時にチェックしてみてくださいね。
日本のエンタメ作品から目が離せない！
主演の竹内涼真さんとの町田啓太さんは、本作品以外にも多くの話題作に出演しており、『10DANCE』をきっかけに、彼らが過去に出演した作品や、これから公開される他の作品を見てみるのも楽しいでしょう。
そして何より、『10DANCE』が象徴するように、今、日本発のエンターテイメント作品が世界から高い注目を集めています。これからも、Netflixや各種配信サービスを通して、多くの日本発のドラマや映画が世界へと発信されてくに違いありません。
ぜひこれからも日本のエンタメ作品から目を離さないでくださいね！
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