日本の「受験文化」を総まとめ!知っておきたい留学情報も徹底紹介

日本の教育システムを語る上で欠かせないのが「受験文化」です。幼稚園から大学まで、各段階で選抜が行われる日本の受験システムは、世界的に見ても非常にユニーク。本記事では、日本の受験文化の全貌と、外国人留学生に役に立つ情報を詳しく解説します。

現在の日本の「受験」の特徴とは?

現在の日本の「受験」の特徴とは?

日本の受験制度の始まりは明確には定義できませんが、学力による選抜は新制大学が発足した1949年以降に中心となりました。その後、多様な学生を受け入れるため、1967年度から推薦入学制度が導入。全国的な統一試験としては、1990年に大学入試センター試験が始まり、2021年からは思考力や判断力を多面的に評価する大学入学共通テストが導入されています。

幼稚園・小学校受験について

なぜ小学校から受験?幼稚園受験も存在

幼稚園・小学校受験について

日本独特の文化として「お受験」と呼ばれる小学校受験があります。実は幼稚園受験も存在し、3-4歳の段階から受験が始まることも。これは世界的に見ても非常に珍しい現象です。この制度の背景には、小学校から大学までエスカレーター式で進学できる一貫教育システムへの憧れがその一つとして挙げられるでしょう。慶應義塾幼稚舎 、早稲田実業学校初等部、学習院初等科、青山学院初等部などの名門校では、ほぼ確実に系列大学への進学が保証されており、その後の受験競争から解放されるメリットがあります。小学校受験の試験内容は、図形や数量の問題、集団での行動観察、運動テスト、面接、絵画・制作など。子どもの発達度合いを総合的に評価します。

中学受験について

首都圏で中学受験する人が多い?

中学受験は全国的な現象ではなく、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に集中しているのが特徴です。2024年のデータによると、首都圏の中学受験率は約20%に達しており、特に東京都内では地域によって4人に1人が中学受験を経験しています。

男子校・女子校がメイン

中学受験について

日本の中学受験において特徴的なのは、男子校・女子校の存在感の大きさです。開成中学校、麻布中学校、武蔵中学校などの男子御三家や、桜蔭中学校、女子学院中学校、雙葉中学校などの女子御三家は、いずれも男女別学校。共学が主流の他のアジア諸国とは対照的な特徴です。

高校受験について

内申点

日本の高校受験の大きな特徴の一つが内申点制度です。これは中学校3年間の成績や生活態度を点数化し、入試当日の試験結果と合わせて合否を判定するシステム。定期テストの成績だけでなく、提出物や授業態度、部活動なども評価対象となります。

模試・偏差値

高校受験について

日本の受験文化を語る上で欠かせないのが偏差値という概念です。偏差値は平均点を50として、自分の位置を相対的に示す数値で、学校や生徒を数値でランク付けする文化が根付いています。そのため、模擬試験(模試)が定期的に実施されるのも特徴。、志望校選択の重要な指標として活用されています。

大学受験について

塾・予備校文化

大学受験について

日本の大学受験を支えているのが塾・予備校です。河合塾、駿台予備校、代々木ゼミナールなどの大手予備校から、個別指導塾まで、多様な教育サービスが提供されています。受験生になると、毎日放課後は塾に行って勉強する学生が多いです。

「浪人」という再挑戦のルートがある

日本独特の制度として浪人があります。これは大学受験に失敗した学生が、翌年の受験に向けて1年間準備期間を設ける制度です。特に医学部などの難関学部を目指す受験生の中には、複数年かけて挑戦を続ける人も珍しくありません。

日本の面白い合格祈願文化

日本の受験シーズンには、神社への参拝や縁起担ぎグルメ、合格祈願グッズなど、様々な合格祈願文化が見られます。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。

神社でのお参り、絵馬・お守り

絵馬

学問の神様として知られる菅原道真を祀った神社には、毎年多くの受験生と家族が参拝に訪れます。特に有名なのが京都の北野天満宮と福岡の太宰府天満宮です。絵馬に合格への願いを書いたり、お守りを購入したりする光景が見られます。

キットカットやカツ丼などの縁起担ぎグルメ

カツ丼

神社への合格祈願のほかにも語呂合わせによる縁起担ぎグルメも人気。

「きっと勝つ」の語呂合わせでキットカット、「勝つ」の語呂合わせでカツ丼、切り口が五角形で「合格」を連想させるオクラ、コアラが木から落ちないことから連想されるコアラのマーチなどが代表的です。

キットカット

コアラのマーチ

キットカットやコアラのマーチは、受験シーズンになるとかわいい特別パッケージが販売されます。

合格祈願グッズ

合格祈願グッズ

受験シーズンになると、文房具メーカーが受験生を応援するために合格祈願をテーマにした限定デザインの文房具を多数発売します。「合格」の語呂合わせで五角形の鉛筆、芯が折れにくい鉛筆、縁起の良いデザインや色の合格消しゴムなど、受験生が実際に試験で使える実用的な文房具がたくさん登場。これらの商品は実用性だけでなく、「きっと合格できる」という気持ちを後押ししてくれる心強いアイテムとしても人気です。

日本に留学するには?

日本に留学するには?

日本は世界中から多くの留学生を受け入れており、質の高い教育と独特な文化体験を求める学生にとって魅力的な留学先です。しかし、日本の大学に入学するためには、いくつかの重要な試験をクリアする必要があります。ここでは、日本留学を目指す方が知っておくべき必須の試験情報をご紹介します。

日本語能力試験(JLPT)

日本への留学を考える海外の学生にとって、日本語能力の証明は必須条件の一つです。日本語能力試験(JLPT:Japanese Language Proficiency Test)は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し、認定する試験として世界的に認知されています。

JLPTの概要

  • 実施回数:年2回(7月・12月)
  • レベル:N1(最上級)からN5(初級)まで5段階
  • 公式サイト:こちら

特に日本の大学への学部入学を希望する場合は、N1レベル(最上級)の取得が推奨されています。このレベルでは、幅広い場面で使われる日本語を理解し、大学での講義や研究活動に必要な日本語能力があることを証明できます。

日本留学試験(EJU)

日本留学試験(EJU:Examination for Japanese University Admission for International Students)は、外国人留学生が日本の大学(学部)等に入学する際に必要な日本語力及び基礎学力を評価する試験です。

EJUの概要

  • 実施回数:年2回(6月・11月)
  • 試験科目: 日本語
    理科(物理・化学・生物から2科目選択)
                        総合科目(政治・経済・社会・地理・歴史)
                        数学
  • 公式サイト:こちら

日本の各大学が指定する受験科目を選択して受験することになります。多くの国公立大学や有名私立大学では、EJUの成績を入学選考の重要な資料として活用しています。

留学生が選ぶ人気大学ランキング

2024年のデータによると、外国人留学生に最も人気の高い日本の大学は以下の通りです。

早稲田大学 5,562人
東京大学 4,793人
立命館大学 3,258人
京都大学 2,791人
立命館アジア太平洋大学 2,776人  

出典:https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2025/04/data2024z.pdf

外国人留学生に人気の高い日本の大学は早稲田大学や立命館大学などが挙げられます。これらの大学は国際的な教育プログラムの充実、英語での授業の提供、留学生サポート体制の整備などが評価されています。近年では多くの大学で奨学金制度の拡充や就職支援の強化が図られています。 

本記事で紹介した受験文化や留学情報を参考に、ぜひ日本への留学を検討してみてはいかがでしょうか?

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