鬼たちと戦う姿を描く日本の人気漫画作品『鬼滅の刃』。2020年から、映画館で「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が放映され、日本だけでなく、アメリカ、台湾、香港など多くの国と地域でブームになりました。さらに、福島県会津若松市にある芦ノ牧温泉には、『鬼滅の刃』に出てくる「無限城」を 彷彿とさせる温泉旅館「芦ノ牧温泉 大川荘」があり、外国人旅行客も多く訪れています。当記事では、「芦ノ牧温泉 大川荘」の魅力をレポートします！
『鬼滅の刃』に出てくる「無限城」のモデル？！渓谷沿いに佇む老舗の宿
福島県会津若松市にある芦ノ牧温泉は、会津と宇都宮・日光を結ぶ国道沿い、県立公園大川ライン沿いにあります。湯量豊富な温泉と渓谷美が魅力の温泉地で、会津若松の「はなれ座敷」とも言われています。川沿いに旅館・ホテルがあり、周辺には、鶴ヶ城、会津武家屋敷などの観光名所もあり、芦ノ牧温泉を拠点に観光も楽しめます。今回紹介する「芦ノ牧温泉 大川荘」は、渓谷沿いに佇む老舗の宿で、大川渓谷を独り占めできる絶景露天風呂とその日に仕入れた旬の食材を使う会席料理が自慢です。
また、鬼滅の刃「刀鍛冶の里編」放映後、「芦ノ牧温泉 大川荘」のエントランスの吹き抜けで三味線を演奏する様子が、アニメ・漫画に登場する「無限城」に似ていると話題になりました。「無限城」とは主人公の敵である鬼「鬼舞辻󠄀無惨」の居城のことで、周囲には無数の階段があり、映画では、その中心に琵琶を奏でる女の鬼が居座るシーンが描かれています。エントランス・ロビーだけでなく、湯船が棚田状になっている露天風呂「絶景露天風呂 四季舞台たな田」など、空間の使い方や造りがユニークなことも魅力です。
全客室が大川に面し、どの客室からも溪谷美を堪能
客室は全部で10タイプありますが、魅力はなんといっても、全客室が大川に面した渓谷沿いにあること。どの客室に宿泊しても、緑に囲まれた渓谷を堪能できます。
純和風造りで窓際から風景を楽しめるよう椅子を配置してある「月見亭」、和室2間と応接室があり、襖で仕切れるためグループや3世帯家族旅行にもおすすめの「月見亭 特別室」、和の中に現代建築のエッセンスを取り入れた造りで掘りごたつもある「宵待亭」、また、二世代やグループで旅行する場合は、2間続きで、二面の窓がある「宵待亭 特別室」など、どれも特徴があり、選ぶのに迷ってしまいそう。
コンフォートツイン（2名定員、約20平方メートル）
一番人気は、「コンフォートツイン」。本館の月見亭の和室をツインのベッドルームに改装したもので、旅館でありながら、スタイリッシュなホテルのような印象です
ワンランク上の客室に泊まりたいなら、上層階の角部屋で桐の木の温もりあふれる「宵待亭 特別室（想撫子 桐の間）」へ。温泉ではありませんが、「展望風呂」も付いています。
どの客室も冷蔵庫・ポット・ドライヤーといった基本的な家電が揃っており、アメニティー類は浴衣 ・バスタオル・フェイスタオル・歯ブラシ・ビニ－ル手さげ ・館内履きスリッパなど必要なものはすべて揃っています。
渓谷美の大パノラマが広がる絶景露天風呂
湯量豊富で知られる芦ノ牧温泉の源泉は１分間に1,000リットルも沸いており、そのうち「芦ノ牧温泉 大川荘」では１分間に約200リットルを利用しています。泉質は無色透明の硫酸塩泉で神経痛、筋肉痛、関節痛、きり傷や冷え性、疲労回復などに効果があります。
宿には、「絶景露天風呂 四季舞台たな田」、「空中露天風呂」、そして「内風呂」の3種類の温泉があります。「絶景露天風呂 四季舞台 たな田」の露天風呂と「空中露天風呂」は源泉かけ流し。
一番人気の「絶景露天風呂 四季舞台たな田」はその名の通り、階段のように造られた田んぼ「棚田」のように配置した湯船が特徴です。屋根は檜造りで木の香りが漂い、大川のせせらぎが聞こえ、目の前には渓谷美の大パノラマが広がっています。上の湯船から溢れたお湯が、下の段の湯船に流れ込まないように、山側の先に溢れる構造になっています。男性用、女性用ともに湯船が３つあり、それぞれ別々に温泉が注がれ、湯守りが温度管理しています。
2つ目の「空中露天風呂」は、「清水の舞台」を模して造られています。高い木のゲタから大川の渓谷に向かってせり出すようにあり、景観抜群。春は山桜、こぶしの花、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪見風呂と春夏秋冬、さまざまな風景が楽しめます。午後は貸切り（45分 3,300円（税込）、要事前予約）なので、プライベートで独占できます。
またヒマラヤ岩塩のひとつであるピンクソルトを使った男性用のサウナや、石英斑岩の一種「麦飯石」を使った女性用のサウナもあります。どちらも低温サウナなので、入り慣れていない方も安心です。
夕食はその日に仕入れた旬の食材を使った逸品が揃う和会席
夕食は和食会席スタイル。出来立てを召し上がってほしいという気持ちから、レストランホール内で調理し、あつあつのうちに席まで届けてくれる「ライブキッチン料理」を織り交ぜています。和会席をベースに、その日に仕入れた旬の食材を使用し、採れたての新鮮さを感じられる逸品が並びます。
2024年2月現在、提供しているメニューの中でおすすめは「会津地鶏のつみれ鍋」。会津地鶏のうまみがぎゅっと濃縮されたスープは滋味深くここでしか味わえない逸品です。食事会場は、襖で仕切られた個室会場と開放的な半個室会場の 2 種類の食事処がある「美味求真 KAWADOKO」、人数や料理内容によって「大宴会場（和食ダイニング）」または「小宴会場」といずれかです。
地酒は季節限定メニューもあわせて多くて約12種類、取り揃えています。中でもおすすめは地元・会津若松市の宮泉銘醸の「写楽」です。米の旨味がバランスよく、口の中に広がり、後味がすっきり。
朝食は、地元食材の味を活かす手作りにこだわった逸品をビュッフェスタイルでいただきます。「会津地鶏の卵かけご飯」はおすすめしたい名物人気メニューです。味付けをしたふわふわのメレンゲをあつあつのご飯の上にのせて軽くメレンゲを炙り、会津地鶏の黄身をのせていただきます。朝食会場からも渓谷を眺めることができます。
浮き舞台で三味線の演奏＆会津名物が揃うお土産コーナーも
玄関を入ると目の前に飛び込んでくるのは、開放感のある吹き抜けです。中心には浮き舞台があり、そこでは、16:00～18:00（開催日は要確認）、ゲストを出迎えるために三味線奏者が三味線を演奏します。三味線の音色と、川の流れるせせらぎの音が相まって、心地よい空間に。ロビー奥には、大きな窓ガラスがあり、一面に広がる渓谷ビューを眺めることができます。
館内には、窓の外に広がる大自然を眺めながらティーラウンジ「とんぼのにわ」、「会津の土産物コーナー」などもあります。「会津の土産物コーナー」では、ここでしか手に入らない地元・会津のものを中心に陶器や漆器、民芸品など、手ごろなものから高級品まで厳選された会津の商品が揃っています。会津の地酒を揃えた「日本酒コーナー」もあります。買い物する際は、会津の漆塗りを施してある「床」にも注目を。
エステサロン「弥勒」（みろく）では、全身のもみほぐし、フットケア、ヘッドケア、ハンドケアといった「リラクゼーション」、アロマボディ、アロマフェイシャルといった「エステティックメニュー」を用意しています。
最寄駅から無料送迎バスを運行＆夜限定のセルフバーもオープン
会津鉄道会津線「芦ノ牧温泉駅」またはJR「会津若松駅」より無料送迎バスを運行しています。東京からはまた浅草から出発する東武鉄道「リバティ号」を利用すれば、会津田島駅で「芦ノ牧温泉駅」までの乗り換え1回、合計所要約4時間で宿へアクセスできます。
誕生日や結婚祝いなどを宿でお祝いしたい場合、ケーキや花束の手配をできます。ケーキは4号(直径約12㎝) 3,500円〜、花束・アレンジメントフラワーは、3,300円～。また、ラウンジには、夜限定のセルフバーが2023年11月オープンしました。フロントで専用コインを購入し機械に投入しお酒を飲むスタイルで、ワインや福島のおいしい日本酒を数種類取り揃えています。
Spot Information
- 名称：会津芦ノ牧温泉 大川荘
- 住所：〒969-5147 福島県会津若松市 大戸町大字芦ノ牧字下平984
- アクセス：無料送迎バスで会津鉄道会津線「芦ノ牧温泉駅」より約5分、JR「会津若松駅」より約30分（いずれも要事前予約）
- チェックイン：15時 （最終チェックイン：18:00）
- チェックアウト：10時
- 対応言語：日本語のみ
- 公式サイト：https://www.ookawaso.co.jp/（日本語、英語、中国語（繁体字）、タイ語）
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