つくば市、Tsukuba Science Cityと呼ばれる街

画像提供:つくば市

つくば市は茨城県の南西部に位置し、筑波研究学園都市として知られています。この街には日本のスーパーグローバル大学(※)のひとつである筑波大学や研究所がたくさんあることから、近年、国際的な認知度が高まっています。今回はそのつくば市の魅力についてご紹介します。

※国際化を徹底して進める大学のこと。筑波大学や東京大学、京都大学など日本の37の大学が文部科学省からスーパーグローバル大学として採択されている。

つくばはどこにある?

つくば市は東京都心から直線距離で約50km離れた場所にあります。東京の秋葉原駅からつくば駅までは、つくばエクスプレス(TX)の快速電車で約45分です。成田国際空港からは約45kmの場所に位置しており、空港からつくば駅まで電車で約1時間半、バスで約1時間です。

つくば市が研究学園都市になった理由

つくば市が研究学園都市になった理由
画像提供:つくば市

1960年代、科学技術の振興と高等教育の充実、および東京の一極集中の緩和を目的として、東京にあった国の教育機関や研究機関などを他の地域に移転して「研究学園都市」を作る計画が持ち上がりました。そして、全国から候補地を探した結果、以下の理由で筑波地区が選ばれました。

  1. 東京から比較的近い場所にある。
  2. 研究機関が使用する研究・工業用水が調達できる霞ヶ浦が近くにある。
  3. 平坦で広い土地が確保でき、地盤が安定している。

1969年に研究学園都市開発事業の総合起工式が行われ、研究学園都市の建設がスタートしました。そして、1980年に43の試験研究・教育機関の移転が完了しました。これによって、「筑波研究学園都市」が誕生しました!

1985年には国際科学技術博覧会(通称:つくば万博)開幕…日本のみならず世界にひらがなで「つくば」の名前が知れ渡りました。そして1987年に大穂町(おおほまち)、豊里町(とよさとまち)、桜村(さくらむら)、谷田部町(やたべまち)が合併し「つくば市」が誕生しました!

2005年に新しくできた路線:つくばエクスプレス (TX)

2005年まで、東京ーつくば間を移動する主な公共交通機関はバスでした。しかし、2005年につくばエクスプレス(略してTX)が開業すると、東京まで1時間足らずで行けるようになり、つくば市に住んで東京に通勤・通学する人が増えました。

つくばエクスプレス は東京都の秋葉原と茨城県つくば市の間を結ぶ鉄道で、秋葉原―つくば間58.3kmを、最速約45分で移動します。東京都千代田区の秋葉原から、台東区、荒川(あらかわ)区、足立(あだち)区、埼玉県の八潮(やしお)市、三郷(みさと)市、千葉県の流山(ながれやま)市、柏(かしわ)市、茨城県の守谷(もりや)市、つくばみらい市を経て、つくば市に至ります。

スーパーグローバル大学:筑波大学 / University of Tsukuba

研究所がたくさんあるつくば市には日本でもとても有名な大学があります。その大学は筑波大学(University Of Tsukuba)と言います。筑波大学は、茨城県つくば市にある公立の研究型国立大学です。メインとなる筑波キャンパスの敷地面積は258ヘクタールで、単一キャンパスとしては日本で2番目の広さです。東京都文京区には大学分校があり、首都圏の社会人を対象とした大学院プログラムを提供しています。

グローバル化を推進する大学として、たくさんの留学生が在学しています。

スポット情報

  • スポット名:筑波大学 / University of Tsukuba
  • 住所:1-1-1, Tennodai, Tsukuba, Ibaraki 305-8577
  • アクセス:つくば駅に隣接するバスターミナル「つくばセンター」から6番乗り場で「筑波大学循環(右回り/左回り)」に乗り換え15-20分バスを利用いただけます。

つくば市に研究機関について

つくば市は、筑波研究学園都市として知られていて、研究機関がたくさんあります。つくば市にある主な研究機関や関連施設は、宇宙についての最新の試験設備を備えた総合的な事業所「JAXA 筑波宇宙センター」、最新の科学技術や身近な科学に興味ある人のための施設「つくばエキスポセンター」、産業技術総合研究所 サイエンス・スクエア つくばなどがあります。つくば市は団体や個人のために「つくばサイエンスツアー」という、研究機関をまわれるツアーを提供しています。詳しい内容は(こちら→つくば観光スポット記事)で確認できます。

つくば万博

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日本で開催された国際博覧会といえば、1970年の「大阪万博」が有名ですが、1985年につくば市でも国際科学技術博覧会(通称:つくば科学万博、Tsukuba Expo '85)が開催されました。世界中から40を超える国が参加し最新のテクノロジーを展示したつくば科学万博には、国内外から2033万人が訪れました。

その会場の跡地には現在、「つくば万博記念公園」や「つくば万博記念公園駅」があります。

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