「温泉密度日本一」を誇る東京23区のおすすめ温泉施設&周辺温泉地3選

「世界有数の観光都市、東京には温泉が少ない」なんて思っていませんか?ところが10平方km当たりの温泉を利用した公衆浴場の軒数では、東京の温泉密度は、全国47都道府県のなかで4位。上位3県は神奈川、大分、静岡。しかも23区に絞ると日本一なんです。そんな東京で気軽に入れる温泉の特徴とおすすめの施設を紹介します。

東京で温泉が最も多いのは、大田区!

東京都大田区・羽田空港

温泉の比較方法はいくつかあり、温泉地の数では北海道が1位。しかし、密度となると東京23区が1位。その数は2020年現在114カ所もあります。なかでも最も施設が多いのが、羽田空港のある大田区。その軒数の多さは「大田区温泉郷」と呼ばれるほど。そのほとんどが、第二次世界大戦の戦中戦後に創業し、営業を続けてきた温泉を利用した銭湯。長年、地域とともに歩んできたため、利便性も高く朝6時から入浴できるところや深夜まで営業しているところが多いのも大田区にある温泉施設の特徴。

そんな大田区に多い温泉の特徴は黒褐色の黒湯。肌の古い角質を溶かすクレンジング作用をもつため、湯上り肌をツルツルにする「美人の湯」としても高い評価を得ている温泉なんです。

東京都江戸川区・葛西臨海公園

大田区以外で温泉の多いエリアが江戸川区や板橋区、世田谷区など。銭湯激戦区の江戸川区には、都内で最も古い1773年、江戸時代創業の「あけぼの湯」と次に古い「鶴の湯」があります。

編集部が目的別厳選、温泉が楽しめる施設ベスト3

残念ながら2021年9月に閉館してしまった東京お台場の大江戸温泉物語。でも、ほかにも都心にいながら温泉や風呂楽しめる施設はいっぱい。老舗の銭湯から高級感あふれる温泉旅館など3つの温泉をナビゲートします。

昭和4年創業、大田区代表的老舗銭湯「改正湯」

昭和4年(1929年)創業の老舗銭湯「改正湯」。この銭湯のお湯は真っ黒の黒湯。古代植物を起源とした有機物を含んだ温泉で、古くなった肌の角質を溶かし、肌をつるつるにする効果が。

この黒湯に血行を促進する炭酸泉を加えたのが黒湯炭酸泉。ほかにはないこの銭湯オリジナルの湯です。循環器系疾患の症状の緩和や肩こり、血行障害の改善が期待できるのだとか。

そして、浴槽の目の前には水槽の中を泳ぐかわいい魚たち。色とりどりの魚たちにも癒される温泉です。

スポット情報

  • 住所:東京都大田区西蒲田5-10-5
  • 営業時間:15:00〜23:30
  • 定休日:金曜日
  • 料金:大人 500円/中人 200円/小人 100円
  • HP:http://www.kaiseiyokujou.com/

約3,000㎡の広さを誇る大規模温浴施設、泉天空の湯 有明ガーデン

バラエティ豊かなお風呂や岩盤浴などが満喫できる「泉天空の湯 有明ガーデン」。露天風呂では、湯上り肌が楽しみになる保湿性に優れた天然温泉が体を包み込みます。

岩盤浴では、岩塩や麦飯石、トルマリン鉱石などの自然石による癒しを体感。

空腹を満たすのはホテルメイドの海鮮スープカレーやおいしい料理。ドリンクカウンターではスイーツも。

湯上り後はラウンジで。女性専用のマーメイドリビングではお姫様気分に。エンドレスに楽しめる温泉です。

スポット情報

  • 住所:東京都江東区有明2-1-7 モール&スパ5階
  • 営業時間: 施設営業時間 24時間営業(入館受付 05:00〜翌01:00)
    大浴場・サウナ05:00〜翌01:30
    岩盤浴08:00〜24:00(最終受付 23:30)
    有明キッチン・ドリンクカウンター11:30〜22:00(有明キッチン ラストオーダー 21:30)
  • 料金::大人 平日2,200円、土日祝2,800円/子ども(4歳~小学生)全日1,300円
  • HP:https://www.shopping-sumitomo-rd.com/ariake/spa-izumi/

都心から最も近い温泉旅館、由縁別邸 代田

都心から約10分で訪れることができる山里の温泉地のような宿「由縁別邸 代田」。伝統的な美と現代的な美が融合する快適な客室は、部屋から見える緑地や庭とともに心地よい安らぎを与えてくれます。

絵画のような中庭を望む露天風呂では、箱根の芦ノ湖温泉から運ばれてきた温泉で湯あみできます。

食事は、和食一筋の板前が日本全国の旬の素材で真心を込めて作った会席コースを堪能。ここは心地よい安らぎを与えてくれる宿です。

スポットインフォ

  • 住所:東京都世田谷区代田2-31-26
  • 営業時間:※大浴場は飲食とのセットで、日帰り利用可
    【午前の部】 平日 9:00~13:00(最終入場12:30)、土日祝祭日 9:00 ~14:00 (最終入場13:30)
    【午後の部】 全日 16:00~22:00(最終入場21:30)
  • 料金:日帰り温浴+茶寮(平日、客室利用なし)¥2,850~
  • 平均宿泊料:¥27,500 (1名1室利用 素泊まりの場合)
  • HP:https://www.uds-hotels.com/yuenbettei/daita/#top

東京から約1時間で行ける温泉地も見逃せない!

東京都心ならではのアクセスの良さは、東京の温泉旅にとっても便利。その便利さは近隣県にも。だから、ちょっと足を延ばして小旅行はいかが?

熱海(静岡県)

伊豆半島の東側に位置する「熱海」は、豊富な湧出量と500を超える源泉総数を誇る温泉リゾート。塩化物泉を中心に複数の泉質が体感できます。また、海も山も近いため地元食材を使ったグルメも絶品。花火大会や桜まつりなど多彩なイベントも楽しめます。

東京からのアクセス

  • 東京駅から新幹線で約40分

箱根(神奈川県)

箱根は、全国で5位の湧出量を誇る温泉地。変化に富んだ箱根山のいたるところから特徴のある温泉が湧出。泉質の種類が多く、効能の種類が多いのも魅力。雄大な自然や美術館、美しいカルデラ湖など見どころも満載。

東京からのアクセス

  • 東京駅から新幹線とJRを小田原経由で乗り継ぎ約1時間10分

関連記事(英語)

河口湖(山梨県)

1994年開湯の「河口湖」の温泉は、富士山に最も近い温泉地。硫酸塩泉で適応症は神経痛や筋肉痛など。時間や季節ごとに姿を変える富士山を眺めながら湯あみできる温泉として、高い人気を誇っています。湖でのレジャーや近隣にある遊園地も楽しめる温泉地です。

東京からのアクセス

  • JR東京駅からJRで約2時間20分

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