岡山の温泉 まるで絵画のよう

岡山の温泉 まるで絵画のよう
©岡山県観光連盟

中国地方に位置する岡山県は、県内に素晴らしい温泉があります。瀬戸内海に面し、広島などの有名な観光都市にも近い岡山の天然温泉を訪れれば、一日の疲れも癒せるでしょう!

岡山には数多くの有名な温泉地がありますが、美作地方という地域に3 つの有名な温泉地が集中しています。 湯郷温泉、湯原温泉、奥津温泉は「美作三湯」と総称され、岡山県美作地方を代表する観光地でもあります。 今回はそんな温泉地と、それぞれのおすすめの宿泊施設をご紹介します。

湯郷温泉:美肌の湯

湯郷温泉:美肌の湯
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湯郷温泉は、平安時代から1200年もの歴史を持つ温泉で、岡山でリラックス気分を味わうには最適な場所の1つです。慈覚大師(円仁)が傷ついた白鷺に導かれ発見した温泉として伝えられており、別名「鷺の湯」と呼ばれ、全国的にも知られている名湯です。

この温泉地のナトリウム・カルシウム塩化物泉は美肌の湯として女性に人気ですが、胃腸病、神経痛、リウマチ、貧血、婦人病、皮膚病などにも効果があります。

湯郷温泉:美肌の湯
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温泉街には「湯郷ポケットパーク ふれあいの湯」と呼ばれる無料の足湯があります。足跡の形をした足湯で、この形は京都まで、たった3歩で行き帰りした巨人「三歩太郎」(さんぶたろう)」の伝説にちなんだものです。 他の温泉施設もありますが、中でも人気の日帰り入浴施設「湯郷鷺温泉館」。 サウナやジェットバスなどの設備も充実した「動の湯」「静の湯」の2つの大浴場と、5つの貸切家族湯があります。

また、温泉街にはたくさんの旅館やホテルがあり日帰り入浴で利用できる温泉もあります。 さまざまな温泉が楽しめる「湯めぐりコースター」もあり、湯郷鷺温泉館と旅館の温泉施設のうち3か所に入ることができます。 ただし、コースターは宿泊者のみ購入できます。

湯郷温泉:美肌の湯
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湯郷温泉にはてつどう模型館&レトロおもちゃ館もあります。また、美作は宮本武蔵の出身地であるとも言われています。そのため、居合道の剣術体験ができるアクティビティなどもあります。

湯郷温泉への行き方

湯郷温泉:美肌の湯
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岡山駅から宇野バス「林野駅・湯郷温泉行き」に乗り1時間40分で湯郷温泉に到着。

倉敷駅から行く場合は、JR山陽本線で岡山駅まで(約18分)行き、岡山駅からバスで湯郷温泉へ。 または、倉敷から直通で車で約1時間20分です。

おすすめの宿:「ポピースプリングス リゾート&スパ」 贅沢な入浴

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現代的なリゾートホテルである「ポピースプリングス リゾート & スパ」は、カリフォルニア風の建築と温泉、創作フランス料理が楽しめるリゾートホテルです。

おすすめの宿:「ポピースプリングス リゾート&スパ」 贅沢な入浴
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ここの魅力は何といってもジェットバス付のジャグジー浴場!そのほかスチームサウナやアロマテラピー、マッサージサービスなども楽しめます。より和風のお風呂に入浴したい場合は、ホテルから徒歩3分の湯郷グランドホテルの露天風呂等も無料でご自由にご利用いただけます。

スポット情報

  • スポット名:ポピースプリングスリゾート&スパ
  • 住所: 岡山県美作市湯郷538-1
  • 場所:「あの日のおもちゃ箱 昭和館」の南に位置し、温泉街の中心部にあります。
  • アクセス:宇野バス「林野駅・湯郷温泉」行きで「湯郷温泉下」バス停下車、1時間40分。 バス停から徒歩3分。 ご宿泊のお客様は岡山駅から無料送迎バスもご利用いただけます。(要予約)
  • 時間:チェックイン15:00~、チェックアウト10:00まで。

湯原温泉:川沿いのリゾート

湯原温泉:川沿いのリゾート
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湯原温泉は湯原ダムの下流に位置し、旭川沿いに広がる温泉。湯原湖の素晴らしい景観に囲まれ、少し贅沢な旅がしたい人に最適です。 また、珍しい混浴露天風呂があることでも知られています。

湯原温泉:川沿いのリゾート
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湯原温泉は、岡山の湯原温泉郷(5つの有名温泉地の総称)のひとつで最も湯量が豊富な温泉。

その湯原温泉を代表するスポットが「砂湯」です。 川底の砂を吹き飛ばしながら温泉水が湧き出ることから名づけられました。 ここは混浴露天風呂で24時間入場無料です。 通常の温泉では水着の着用が禁止されているところが多いですが、この露天風呂は水着を着て入浴できます。旅館や湯原観光情報センター、湯本温泉館で混浴着のレンタルもあるので利用をおすすめします。大自然に囲まれた露天温泉が楽しめる絶好の機会です。

湯原温泉:川沿いのリゾート
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湯原温泉には、砂湯の他にも、ゆばら湯っ足り広場のはんざき足湯や、つづみ橋のたもとにある手湯足湯など、無料で利用できる入浴施設もあります。

湯原温泉:川沿いのリゾート
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観光スポットとしては他にも、湯原温泉ミュージアムや、この地域のオオサンショウウオを研究・観察するために建てられたはんざきセンター(真庭市オオサンショウウオ保護センター)があり、町のあちこちにはんざきの像を見つけることができます。

また、湯原温泉は数少ないニホンカジカガエルの生息地として天然記念物に指定されており、湯原温泉街田羽根川では5月下旬頃からかじかガエルのコーラスが聞こえます。

湯原温泉への行き方

岡山駅から中鉄バスでJR中国勝山駅まで行き、そこから真庭市コミュニティバスで湯原温泉まで約2時間50分。 または、日の丸バスの高速バスを利用すれば、湯原温泉口バス停まで 1 時間半です。 車でアクセスする場合は約1時間。

倉敷駅からJR山陽本線で岡山まで行き(約18分)、岡山からはバスで湯原温泉口まで行くか、倉敷から湯原温泉まで車で約1時間。

おすすめの宿:「湯原温泉 八景」リバービュー旅館

おすすめの宿:「湯原温泉 八景」リバービュー旅館

「湯原温泉 八景」は、温泉街と川沿いの景色を楽しめる温泉が人気の旅館です。 人気の砂湯や湯原温泉みはらし展望台にも近く、温泉街散策の拠点にもぴったりです。和室とベッドが備え付けられた和洋室、露天風呂付の和室があります。

おすすめの宿:「湯原温泉 八景」リバービュー旅館

貸切Spa「空の湯」や貸切サウナ「風の湯」が人気で、日帰りでどちらかを利用された方は男女別大浴場「川の湯」を通常の半額で利用することもできます。

スポット情報

  • スポット名:湯原温泉 八景
  • Address: 岡山県真庭市豊栄1572
  • 場所:湯原温泉のシンボル「砂湯」の目の前。
  • アクセス: 岡山駅からバスでJR中国勝山駅まで行き、真庭市コミュニティバスに乗り換え湯原温泉で下車、そこから車で5分。または、岡山空港からレンタカーでアクセス可能、または乗合タクシー(5,000円)で真庭市役所まで行き、そこから真庭市コミュニティバス「まにわ君」に乗り湯原温泉までアクセス。
  • 時間:チェックインは15:00~、チェックアウトは11:00まで。

奥津温泉:独特の風情を持つ秘湯

奥津温泉:独特の風情を持つ秘湯
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弱アルカリ性単純泉の美肌の湯で、足踏み洗濯で知られる奥津温泉は、中国地方の山々に囲まれ、日本観光地百選にも選ばれた温泉郷です。神話の八雲御所の時代、オオクニヌシノミコト(大国主命)に命じられこの地方を訪れたスクナヒコナノミコト(少彦名命)が発見したという伝説があります。江戸時代、津山藩の大名・森忠政が、個人の湯治場まで設け、一般人の利用を禁じたことでも知られています。1962年に映画化された小説「秋津温泉」のロケ地にもなりました。

洗濯場と呼ばれる川沿いの露天足湯では、3月上旬から12月中旬までの第1週と第3週の日曜日の朝に足踏み洗濯が披露されます(※荒天中止)。もとは、地元の人がオオカミやクマを見張りながら温泉の湯で洗濯したもので、奥津小唄と合わせて踊りに発展しました。それ以外の場合、洗濯場は入場無料の足湯として利用できます。

奥津温泉:独特の風情を持つ秘湯
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日帰り温泉を楽しむなら、町内にある温泉施設「花美人の里」がおすすめ。1Fと2Fにある2つの大浴場と露天風呂、家族風呂が楽しめます。木造のぬくもりを感じられる日帰り入浴施設で、利用料金は大人(中学生以上)が800円。奥津温泉の泉質の良さは、化粧品会社の製品に使用されるほど有名なので、ぜひ源泉掛け流しの湯に入るチャンスをお見逃しなく!

奥津温泉:独特の風情を持つ秘湯
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近くの観光スポットとしては、下流の奥津峡が紅葉の名所です。

奥津温泉への行き方

岡山駅からJR津山線で津山駅まで約70~90分、津山駅から中鉄バス奥津温泉・石越行きに約60分乗車し、奥津温泉で降車。

倉敷から行く場合は、電車に約20分乗車し岡山駅まで行き、上記のルートをたどります。

おすすめの宿:「奥津荘」まるで別荘みたいにくつろげる!日本の伝統的な旅館

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奥津荘は、1927年築の木造の古民家旅館で、リニューアル後の2018年に国の有形文化財に指定されました。「奥津荘」の自慢は、4つのお風呂すべてに旅館の地下にある源泉から直接湧き出る温泉を無加水・無加温で循環もなく使用している点で、これは日本国内でも非常に珍しいため、「奇跡の湯」とも称されています。

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中でも立湯は、日本の温泉では珍しい、立ったまま入浴ができる深さ120cmほどの浴室です。 鍵湯と立湯は宿泊も日帰りも入浴可。2つの貸切風呂(川の湯と泉の湯)は宿泊客ならば、空いている時間は自由に利用できます。もし日帰りの場合は、泉の湯のみ入浴可です(ただし利用の予約は不可)。客室は布団と畳の和室と板敷の洋室、和室の一部は露天風呂付き。

スポット情報

  • スポット名:奥津荘
  • 住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津48
  • 場所: 旅館は花美人の里から橋を渡ったところ、奥津温泉バス停の目の前にあります。
  • アクセス:津山駅から中鉄バス奥津温泉行き。 大阪難波からも直行高速バスが出ていますが、1日1~2便しかありません。
  • 時間:チェックイン15:00~、チェックアウト10:00まで。

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