東京から1時間。トトロとゴジラに会える街「所沢」

teamLab: Resonating Life in the Acorn Forest, Higashi-Tokorozawa, Saitama © teamLab

東京観光のついでに、周辺エリアにも遊びに行ってみたいという人におすすめの場所が、埼玉県所沢市だ。

東京駅や新宿駅から電車で1時間前後で行ける所沢市には、近年、新しい観光施設が続々とオープンしており、文化やエンターテインメントを楽しめる街として注目されている。

さらに、日本人にも意外と知られていないのだが、実は所沢は「となりのトトロ」と縁が深い場所なのだ。

ということで、今回は“東京から近くて楽しい街“、所沢の魅力をお伝えする。

所沢市はどこにある?

所沢市は埼玉県の南西部に位置し、東京都の東村山市や東大和市などと隣接している。東京の中心部から30㎞圏内と、東京都心からのアクセスが良いことから、東京で働く人が暮らす「ベッドタウン」と位置づけられている。

所沢駅でトトロがお出迎え

所沢市にある主要な駅、所沢駅。駅を出ると目に飛び込んでくるのが、スタジオジブリの作品「となりのトトロ」のモニュメントだ。トトロと、ネコバスに乗ったサツキとメイが、あなたを出迎えてくれる。

しかしなぜ、所沢市にトトロのモニュメントがあるのか?

それは、「となりのトトロ」は、宮崎駿監督が長年住んでいる所沢の自然や雰囲気にインスパイアされて作られた作品だから。

そんな、「所沢の自然」を満喫したい人におすすめの場所が、所沢市の南西部から東京都の北西部にかけて広がる狭山丘陵だ。

「丘陵」とは、なだらかな起伏や小さな山が続く地形のこと。面積約3,000ヘクタールに及ぶ狭山丘陵には豊かな自然が広がり、ハイキングする場所としても人気だ。

運が良ければキツネやオオタカ、フクロウといった野生生物にも出会えるかもしれない。

狭山丘陵には、自然と人が調和して共存する「里山」の風景も広がっている。

スポットインフォメーション

  • スポット名:となりのトトロのモニュメント
  • 住所:西武鉄道所沢駅(埼玉県所沢市くすのき台1-14−5)東口を出てすぐ

  • アクセス:
    東京駅から:東京メトロ丸の内線で池袋駅へ行き、西武鉄道池袋線に乗り換えて所沢駅で下車
    新宿駅から:西武鉄道新宿線で所沢駅下車
    池袋駅から:西武池袋線で所沢駅下車

  • スポット名:狭山丘陵

  • アクセス:
    東京駅から:東京メトロ丸の内線で池袋駅へ。池袋駅から西武鉄道池袋線で西所沢駅へ。西所沢駅から西武鉄道狭山線に乗って下山口駅で下車。徒歩約10分
    新宿駅から:西武鉄道新宿線で狭山駅へ。狭山駅で西武多摩湖線に乗り換えて多摩湖駅で下車。徒歩約3分
    池袋駅から:西武鉄道池袋線で西所沢駅へ。西所沢駅から西武鉄道狭山線に乗って下山口駅で下車。徒歩約10分

  • 入園料:無料

昭和時代のレトロな日本を体験

 ©TEZUKA PRODUCTIONS TM & © TOHO CO., LTD.

所沢市の魅力はトトロと縁が深いことだけではない。ここからは、所沢に行ったら訪れるべき最新の注目スポットを紹介する。

まずは、「西武園ゆうえんち」から。西武園ゆうえんちは1950年に開業した歴史ある遊園地だが、2021年5月、オープン70周年を機に大規模リニューアルを行った。

生まれ変わった西武園ゆうえんちは、「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をコンセプトにしていて、園内には1960年代の日本の商店街が再現されている。

園内では、人情味あふれる商店街の住民たちによる様々なライブ・パフォーマンスが毎日開催され、ゲストはまるで自分も昭和時代の商店街の住人になったような気分を楽しめる。

園内の飲食店ではソーダにアイスクリームを浮かべた「クリイムソーダ」など、昭和時代に生まれたグルメも堪能できる。

なお、園内での買い物や食事の支払いはすべて「西武園通貨」で行われるため、入園する際などに日本円を西武園通貨に換金しておこう。

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園内にはメリーゴーラウンドや観覧車など、昔ながらのアトラクションのほか、昭和の日本が生み出した怪獣「ゴジラ」をテーマにしたアトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」では、ゴジラやキングギドラが襲いかかってくるような絶叫体験も楽しめる。

スポットインフォメーション

  • スポット名:西武園ゆうえんち
  • 住所:埼玉県所沢市山口2964

  • アクセス:
    東京駅から:JR中央線で国分寺駅へ。西武鉄道多摩湖線に乗り換えて多摩湖駅へ。多摩湖駅から西武鉄道山口線に乗り換えて西武園ゆうえんち駅で下車
    新宿駅から:西武鉄道新宿線で萩山駅へ。西武鉄道多摩湖線に乗り換え多摩湖駅へ。多摩湖駅から西武鉄道山口線に乗り換えて西武園ゆうえんち駅で下車
    池袋駅から:西武鉄道池袋線で西所沢駅へ。西所沢駅から西武鉄道狭山線に乗り換えて西武球場前駅へ。西武鉄道山口線に乗り換えて西武園ゆうえんち駅で下車

  • 営業時間・休園日:公式ウェブサイトで確認を
  • 料金:1日券 大人4,400円、こども3,300円。西武園通貨とセットになったお得なプランもあるため、購入前にこちらで確認を

日本のポップカルチャーを知る

©角川武蔵野ミュージアム 

レトロな日本を満喫したあとは、最先端の日本文化に触れてみてはいかがだろうか?

2020年11月、所沢市に日本最大級のポップカルチャー発信拠点「ところざわサクラタウン」が誕生した。ここはイベントホールや、レストラン、ホテルなどが集まった複合施設で、なかでも注目は図書館と美術館、博物館が融合した「角川武蔵野ミュージアム」だ。

角川武蔵野ミュージアムの岩のような見た目の独創的な建物は、2021年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムを設計した世界的建築家・隈研吾氏によるもの。

©角川武蔵野ミュージアム 

角川武蔵野ミュージアムの目玉は、4階の「本棚劇場」。

高さ約8mの巨大な本棚に約30,000冊 の本がぎっしりと並んだ光景は、圧巻だ。ここでは定期的にプロジェクション・マッピングが上映され、本とアートの融合が楽しめる。

このほか、1階には漫画本やライトノベル約35,000冊が集まった図書館、3階にはアニメをテーマにしたミュージアムがある。

スポットインフォメーション

  • スポット名:角川武蔵野ミュージアム
  • 住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3(ところざわサクラタウン内)

  • アクセス:
    東京駅から:JR中央線で西国分寺駅へ。西国分寺駅でJR武蔵野線に乗り換えて東所沢駅で下車。徒歩約10分
    新宿駅から:JR埼京線で武蔵浦和駅へ。武蔵浦和駅でJR武蔵野線に乗り換えて東所沢駅で下車
    池袋駅から:東武鉄道東上線で朝霞台駅へ。朝霞台駅から徒歩で北朝霞駅へ行き、JR武蔵野線に乗り換えて東所沢駅で下車

  • 営業時間:日曜~木曜は午前10時~午後6時、金曜・土曜は午前10時~午後9時
  • 休館日:第1、第3、第5火曜日(祝日の場合は翌平日)
  • 料金:1DAYパスポートを当日購入した場合 大人4,200円(4,600円)、中高生3,500円(3,900円)、小学生2,600円(2,900円)。※カッコ内は土日の料金お得なオンラインチケットの料金はこちらで確認を

幻想的なアートに触れる

teamLab: Resonating Life in the Acorn Forest, Higashi-Tokorozawa, Saitama © teamLab

所沢散策を楽しんで、日が暮れた頃に訪れたいのが、角川武蔵野ミュージアムに隣接する武蔵野樹林パーク。ここには、テクノロジーを活用したアートを手掛ける集団「チームラボ」による作品が展示されている。

「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」と題したこの作品は、卵のような形のオブジェが、人に押されたり、風に吹かれて倒れたりすると音と光を発しながら自ら起き上がる。

自分も作品の一部になったような不思議な感覚を味わいながら、幻想的な写真を撮ってみてはいかがだろうか。

スポットインフォメーション

  • スポット名:チームラボ どんぐりの森の呼応する生命
  • 住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-9(武蔵野樹林パーク内)
  • アクセス:角川武蔵野ミュージアムへの行き方と同じ
  • 営業時間:午後4時~午後8時
  • 休館日:第1、第3、第5火曜日(祝日の場合は翌平日)
  • 料金:大人1,000円(1,200円)、中高生700円(800円)、小学生500円(600円)※カッコ内は金土日祝の料金

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