ひらがなの徹底的なガイドライン

  • July 25, 2021
  • Aug 17, 2021
  • Asami Koga

ひらがなの徹底的なガイドライン

日本語(にほんご)を学(まな)ぶときは、語彙(ごい)や文法(ぶんぽう)だけでなく、文字(もじ)の種類(しゅるい)についても学習(がくしゅう)の必要(ひつよう)があります。

日本語(にほんご)で使用(しよう)する文字(もじ)の種類(しゅるい)は、平仮名(ひらがな)、片仮名(カタカナ)、漢字(かんじ)の3種類

今回(こんかい)は、平仮名(ひらがな)の起源(きげん)や学習方法(がくしゅうほうほう)について説明(せつめい)します。

ひらがなが生まれた理由

日本では、かつて中国(ちゅうごく)からの外来語(がいらいご)「漢字(かんじ)」のみが使(つか)われていました。
しかし、漢字だけでは、言葉(ことば)を表現(ひょうげん)しきれないため、“漢字の意味(いみ)を考(かんが)えず、音(おと)だけを利用(りよう)する言葉(ことば)”として、『万葉仮名(まんようがな)』が生(う)まれました。

簡単(かんたん)にいうと、『万葉仮名』とは、“当(あ)て字”のようなこと。7世紀頃(ななせいきごろ)に誕生(たんじょう)したと考(かんが)えられています。

ひらがなの由来

ひらがなの由来

万葉仮名の誕生後(たんじょうご)、9世紀頃になると、少しでも簡単(かんたん)にそして早(はや)く書(か)くために、『万葉仮名』を崩(くず)して書(か)くようになりました。

“崩して書くこと”を『草書(そうしょ)』と言いますが、“万葉仮名を草書化した文字”が『草仮名(そうがな)』と呼ばれるようになりました。この『草仮名』から生まれたのが、ひらがなです。例えば『安(あん)』を崩(くず)して書(か)いてできたのが、『あ』です。

ひらがなを暗記するための表

ひらがなを暗記するための表

この章(しょう)からは、ひらがなの学習方法(がくしゅうほうほう)について紹介(しょうかい)していきます。

日本の義務教育(ぎむきょういく)では、小学一年生のときから学(まな)ぶひらがな。
小学校では、学習帖(がくしゅうちょう)などでひたすら反復(はんぷく)して書いて覚(おぼ)えさせます。
また家(いえ)では、親(おや)が家の壁(かべ)やトイレの壁にひらがな表(ひょう)を貼(は)るケースも。
ひらがな表は、大(おお)きめのものから見(み)やすく覚(おぼ)えやすいものまで、アニメキャラクターがついた表(ひょう)もあり、楽(たの)しく学習(がくしゅう)できるよう工夫(くふう)されています。バスルームの壁に取りつけられる、防水(ぼうすい)のひらがな表もありますよ!

ひらがなの覚えかた

義務教育では、小学1年生のころから学習することになるひらがな。

しかし子ども用の絵本(えほん)やおもちゃにはひらがなを使(つか)ったものが多(おお)いため、日本人の子どもは幼少期(ようしょうき)から絵本やおもちゃを通して、ひらがなを学びます。

ここでは、ひらがなのおすすめの学習方法を紹介します。

1. 学習帳や練習帳で何度も書き写す

日本の書店では、ひらがなを楽(たの)しく学(まな)べる練習帳(れんしゅうちょう)や学習帳(がくしゅうちょう)がたくさん販売(はんばい)されています。また、幼児向(ようじむ)けの塾などでは、タブレットなどを使って書く練習をさせるようです。

2. 「かるた」や「フラッシュカード」を使用

カード遊(あそ)びをしながら覚(おぼ)えるのも勉強方(べんきょうほうほう)の一つです。

3. ひらがなクイズを作成

同級生とひらがなを使ったクイズを出し合うと、覚えやすくなるでしょう。

ひらがな &カタカナの使い分け

日本語(にほんご)の文章(ぶんしょう)では、漢字で固有名詞(こゆうめいし)や動作(どうさ)・具体的(ぐたいてき)な行動(こうどう)の意味(いみ)を表(あらわ)し、ひらがなで助詞(じょし)や助動詞(じょどうし)、接続詞(せつぞくし)など文法的(ぶんぽうてき)に文章を支える部分を補填(ほてん)する場合(ばあい)が多(おお)いです。

仮名とは、音(おと)や音節(おんせつ)を表(あらわ)す文字で、ひらがなとカタカナがあります。ほぼ同時期(どうじき)に生(う)まれましたが、当初(とうしょ)から使(つか)われる場面(ばめん)には差(さ)があったようです。

例えば、ひらがなは和歌(わか)や物語(ものがたり)などをより美(うつく)しく芸術的(げいじゅつてき)に表現するための文字、カタカナは漢書や古書の漢字のよみ方など、学問(がくもん)や実用的(じつようてき)な場面(ばめん)で用(もち)いられていました。

また、カタカナは、漢字やひらがなで書かれた文章内の特定(とくてい)の語句(ごく)や音(おと)を目立(めだ)たせるために使(つか)われることが多(おお)いです。
また、外国(がいこく)の地名(ちめい)や商品名(しょうひんめい)、外来語(がいらいご)などもカタカナ表記(ひょうき)が一般的(いっぱんてき)です
また、文章の中で使用する場合、漢字やひらがな表記のものをあえてカタカナに変えて、文章に躍動感(やくどうかん)を出したり、その言葉の持(も)つニュアンスを変化(へんか)させる場合(ばあい)もあります。
※外国語が由来の言葉

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