
カラオケは友人や同僚、家族と一緒に、あるいは一人でも気軽に楽しめるアミューズメント施設です。その楽しみ方も多種多様で、今や歌うだけの場ではなくテレワーク、楽器練習やスポーツ観戦にも活用されています。
しかし、初めて利用する方や訪日中の方にとっては、入店からの流れ、料金システムやマナーなど、戸惑うこともあるかもしれません。この記事では、カラオケ好きなFUN! JAPANエディターがカラオケの基本的な利用方法から最新の楽しみ方まで詳しく解説します。
カラオケをどう楽しむ?入店から退店までのスムーズな流れ
カラオケ店をスムーズに利用するために、まずは一般的な流れを把握しておきましょう。
ステップ①:予約または受付
利用したいカラオケ店に事前予約をするか、直接フロントで受付を行います。最近では、インターネットや専用アプリから手軽に予約できる店舗が増えていますが、週末や祝日など混雑が予想される場合は予約しておくとスムーズに入店できます。
フロントで受付をする場合は、利用人数や希望時間を伝え、受付用紙に氏名や連絡先を記入します。
受付の際に、ワンドリンクオーダーかドリンク飲み放題かを選ぶことが一般的。ドリンクを注文せずカラオケだけ利用したいと思っても、どちらかを注文しなければいけないことがほとんどです。
ステップ②:機種を選ぶ
カラオケにはDAMやJOYSOUNDといった機種があり、それぞれ搭載されている曲数や採点機能、本人映像などに特徴があります。
希望する機種があれば、受付時に伝えましょう。特に希望がない場合は、店舗おすすめの機種や空いている機種に案内されます。
ステップ③:入室

受付が完了すると、利用する部屋の番号が伝えられます。指定された部屋に入ったらデンモク(リモコン)を使って歌いたい曲を探し、転送します。転送が完了したら曲が流れるので、マイクのスイッチを入れて自由に歌いましょう。他の人は、歌っている人の曲を聴きながら次に自分が歌う曲を探しておくと、タイムロスがなくてスムーズです。
ドリンクバーを注文した場合は指定のカップを持って自由に利用でき、ワンドリンクオーダー制の場合は部屋に備え付けの電話やタッチパネル式のリモコンから注文すれば、スタッフがドリンクを部屋まで持ってきてくれます。
ステップ④:10分前コールと退室・会計
利用終了時間が近づくと、通常は10分前に部屋の電話が鳴り、終了時刻が近いことを知らせてくれます。このコールがあったら、歌うのは最後の1曲程度にし、部屋を片付けて退室の準備をしましょう。お店が混雑していなければ、コールの電話の時に延長を希望することもできます。
部屋を出るときに貴重品や忘れ物がないか確認し、伝票を持ってフロントへ向かい、会計を済ませて退店となります。
ちゃんと守ろう!カラオケのマナーと年齢制限
カラオケは多数の人が利用する空間なので、他のお客さんや店舗スタッフさんへの配慮を忘れずに利用しましょう。日本のカラオケでは暗黙のルールもあるので、日本人と一緒にカラオケに行くときはぜひチェックしてください。
また、未成年の利用には法律および店舗の規則に基づいた制限があります。
カラオケ店を利用する際のマナー
- 大声で騒ぎすぎない:廊下や隣の部屋に響くような大声や騒音は控えましょう。
- 飲食物の持ち込みルールを守る:持ち込みが許可されている店舗以外では、店内で提供されている飲食物を注文しましょう。
- 部屋を汚さない、機材を丁寧に扱う:食べ物や飲み物をこぼさないように注意し、カラオケ機材は大切に扱いましょう。
- 終了時間は守る:次の利用者のためにも、終了時間になったら速やかに退室しましょう。
日本のカラオケの暗黙のルール
- リモコンやマイクの独占を避ける:複数人で利用する場合は、順番に曲を入れたり歌ったりする配慮が必要です。
- 相手の歌をちゃんと聞く:スマホをいじったり曲探しに熱中したりしすぎないように注意!
- マイクに口をつけない:マイクはグループで使いまわすので、全員が快適に使えるように扱いましょう。
- 他の人の歌を横取りしない:口ずさむ程度は問題ありませんが、大きな声で歌われると気分を害する人もいます。
- 積極的に盛り上げる:気持ちよく歌えるように手拍子をしたりタンバリンを叩いたりして盛り上げましょう。
未成年者は何時まで利用可能?学生証の提示は必要?

多くの都道府県では、青少年保護育成条例により18歳未満の方の夜間の立ち入りが制限されています。一般的に、保護者が同伴していない16歳未満(中学生以下)は18時以降、18歳未満(高校生など)は22時以降の入店ができない場合が多いです。ただし、地域や店舗によって具体的な時間やルールが異なるため、事前に確認することをおすすめします。
また、年齢確認のために学生証など本人確認書類の提示を求められることもありますので、手元に用意しておきましょう。
知っておかないと損!カラオケの料金システム

カラオケの料金プランは店舗や時間帯、利用プランによって異なります。上手に選べばお得に利用できますので、予約する前に料金システムを把握しておきましょう。
一般料金/会員料金
多くのカラオケ店では「一般料金」と「会員料金」が設定されており、同じチェーンのカラオケでも店舗ごとに値段が違う場合があります。デジタル会員やカード会員になると利用料金が割引になったり、ポイントが貯まったりする特典を獲得できるため、頻繁に利用する方は会員登録を検討すると良いでしょう。
ワンオーダー制/飲み放題
料金プランには、室料とは別に一人一品以上の飲食物の注文が必要な「ワンオーダー制」や、一定料金でソフトドリンクやアルコールが飲み放題になる「飲み放題」プランがあります。利用時間や人数、どれくらい飲み物を飲むかに合わせてお得な方を選びましょう。
時間パック/フリータイム
「2時間パック」「3時間パック」のように、決まった時間単位で料金が設定されているプランや、特定の時間帯であれば何時間いても同一料金の「フリータイム」プランがあります。短時間だけ楽しみたい場合は時間パック、長時間じっくり楽しみたい場合はフリータイムがおすすめです。
※フリータイムは混雑状況によって途中退出させられることがあり、一人カラオケでは利用できない場合もあるため、店舗側の案内に従う必要があります。
迷ったらココ!人気カラオケチェーン店ランキングTOP5

日本には多くのカラオケチェーンがあり、サービスや設備は店ごとに異なるため、どこに行けばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここからは、日本最大級の歌詞検索サイト「うたてん」(UtaTen)が算出した「カラオケチェーン店ランキングTOP5」を見ていきましょう。
第1位:ビッグエコー
日本最大級の店舗数を誇るカラオケチェーン店。全店無料Wi-Fiと最新ハーモニーマイクを導入しており、パーティールームやコンセプトルームなど部屋の選択肢も充実しています。
第2位:まねきねこ
飲食物の持ち込みが可能な店舗が多く、リーズナブルな価格設定が魅力です。また、早朝から営業している店舗も多く見られます。
第3位:カラオケルーム歌広場
ソフトドリンク飲み放題が含まれた料金設定が特徴で、24時間営業の店舗もあり、終電を逃した後などに朝まで利用することが可能です。
第4位:カラオケ館
個室のバリエーションが豊富で、大人数用のパーティールームや高級感のあるVIPルーム、ダーツなどの設備が充実している店舗もあります。
第5位:コート・ダジュール
居心地にこだわった部屋が最大の魅力。飲食メニューも充実しており、窯焼きピザ、パンケーキなどのスイーツや100種類以上のドリンクが楽しめます。
※参照元:カラオケチェーン店の人気ランキングを紹介!料金や特徴を徹底比較
「歌わないカラオケ」の新しい楽しみ方

カラオケといえば「ひたすら歌う場所」というイメージが定着していますが、最近では歌うためだけではなく多様な目的で活用する「歌わない楽しみ方」が広がっています。
楽器練習
カラオケルームは防音設備が整っているため、周囲を気にせず楽器の練習をするのに最適です。楽器や演奏に必要な周辺機器の貸し出しを行っている店舗もあるので、学校や会社帰りに手ぶらで寄れるのが魅力です。
スポーツ観戦・ライブビューイング
大画面モニターと迫力のある音響設備を利用して、スポーツ観戦やライブビューイング、映画鑑賞などを楽しむことができ、仲間と集まって盛り上がるのにぴったりです。
テレワーク・オンライン会議
個室で集中して作業ができるため、テレワークやオンライン会議のスペースとしても活用されています。Wi-Fi環境が整っている店舗が多く、プリンター、ヘッドセット、スマホ充電器などの貸出備品も取り揃えているので、自主学習やオンラインレッスンなどにも利用できます。
カラオケは歌ってストレスを発散する場だけでなく、仲間とのコミュニケーションを深めたり、様々な用途で活躍する便利な空間でもあり、時代に合わせて今なお進化し続けています。この記事を参考に、ぜひ基本的な利用方法やマナーを理解し、自分に合った楽しみ方を見つけて、カラオケを満喫してみてはいかがでしょうか。
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