【東京豊洲】チームラボプラネッツ TOKYO DMMへ。話題の東京アートスポットを徹底レポート!

  • Dec 25, 2023
  • Mar 15, 2024
  • Asami Koga

2023年9月に、「ワールド・トラベル・アワード(World Travel Awards)」の「アジアを代表する観光名所 2023(Asia's Leading Tourist Attraction 2023)」にも認定された、東京・豊洲の「teamLab Planets TOKYO DMM」。 今回、作品リニューアルと2027年末までの会期延長が発表された人気スポットを取材した!

作品群を手ぶら&素足になって鑑賞!「水に入るミュージアムと、花と一体化する庭園」でアートに没入

東京豊洲 チームラボプラネッツ TOKYO DMM
チームラボ《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》©チームラボ

豊洲市場などがある豊洲駅から歩いて10分、新交通ゆりかもめ新豊洲駅からは徒歩1分の立地にある「teamLab Planets TOKYO DMM」(以降、チームラボプラネッツ)。ここは、アート集団チームラボによる、4つの巨大な作品空間からなる「Water Area」と、2つの庭園からなる「Garden」から構成される、新しいアート体験が楽しめる人気スポット。

他のteamLabのミュージアムと大きく違うポイントは、館内作品はすべて靴を脱いで裸足で鑑賞する点、そして作品を鑑賞する順番が明確に決まっている点だ。

まずは、入口で簡単に場内説明のビデオを視聴してから中へ。ちなみに、場内説明は英語と中国語のテロップも流れていた。

東京豊洲 チームラボプラネッツ TOKYO DMM

Water Areaの作品で、大人でも膝あたりまで水に浸かるエリアがあるため、基本的に携帯電話などの記録機器以外はロッカーにすべて預けて、裸足になってから鑑賞エリアへ入ることに。

ちなみに、床が全面鏡張りエリアもあるため、スカートの場合は、無料でハーフパンツを貸し出ししてくれるので穿き替えよう。

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Water Area―作品鑑賞はまずは水で足を清めるところから!水と光と音が生み出す世界観で最高の没入体験ができる

Water Areaに入るとメイン作品にたどり着く前にまず、真っ暗で足元のみ青白のライトが光る通路や、「坂の上にある光の滝」、「やわらかいブラックホール」などを通ることになる。

東京豊洲 チームラボプラネッツ TOKYO DMM
チームラボ《坂の上にある光の滝》©チームラボ

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チームラボ《やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である》©チームラボ

まさか、アートミュージアムに来て、いきなり水が流れ落ちてくる坂を登ったり、全てが柔らかく足が沈み込む床を歩いたりすることになるとは!これは、日頃、都会でコンクリートジャングルや平坦な道に慣れてしまっている現代人の感覚を作品鑑賞前に開くためだそう。滝の水で足を清め、適度な運動でアートを体感する身体の準備を整えたら、いざ「The Infinite Crystal Universe」へ。

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チームラボ《The Infinite Crystal Universe》©チームラボ

「The Infinite Crystal Universe」はチームラボ プラネッツの中でも特に有名な作品だ。点の集合で絵画表現を行う点描をテーマにした作品。天井から連なるクリスタルの光、色彩、音の変化、そして壁や床が鏡張りとなっていてどこまでも無限に広がる宇宙空間が表現されており、鑑賞者は鑑賞エリアを歩きまわりながら惑星散策している気分が味わえる。

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チームラボ《The Infinite Crystal Universe》©チームラボ

また、チームラボのエキシビジョンアプリ「teamLab」を使うと、鑑賞者が自分のスマホから、好きな星を投げ込めて、それによってまた新しい作品空間が創られていくそう。空間にいる参加者や、投げ込まれた星の種類や、投げ込まれた場所の影響を受けて、作品が新しくどんどん創られ変化していく。まさに、日本語で言う「一期一会」を楽しめる作品なのだ。

※一生に一度だけの機会、出会いのこと

ちなみに、取材時に筆者がAndroidスマートフォンで撮影したらこんな感じに撮影できた。

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また、鑑賞エリアの一角には、作品を背景に撮影すると逆光になり、シルエットの美しい写真が撮れるフォトスポットもあるので、家族やグループでお互いを撮影し合っても楽しそうだ。

「The Infinite Crystal Universe」を存分に堪能した後は、また暗がりに足元だけライトが照らされた狭い通路を通って次の作品へ。チームラボプラネッツでは、その名の通り、作品1つ1つが違う惑星、まるで異空間のような別世界になっており、来場者はこの廊下を通って各作品を移動することで、まるで惑星旅行に来たような感覚でアートを楽しめるようになっている。実は作品や通路での香りにも違いがあり、まさに五感で楽しむアート空間!

東京豊洲 チームラボプラネッツ TOKYO DMM
チームラボ《人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》©チームラボ

通路を渡ったら、次は水面を歩きながら作品を楽しむ「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」だ。水面には色とりどりの鯉が映し出されて、人にぶつかると鯉が季節の花になって散っていくという作品。人が動くと周りを鯉が泳ぎ、その軌跡にも線が描かれていくため、水面がまるでキャンバスのよう。鯉や新しい花々がどんどん描かれていく。ちなみに、取材時に鯉から変化したのは、秋の花の代表・菊だった。

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続いて「生命は結晶化した儚い光」を観た後は、「変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色」と「Floating in the Falling Universe of Flowers」を観賞。

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チームラボ《変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色》©チームラボ

「変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色」は今回リニューアルされた作品。この作品では、空間が光の球体に埋め尽くされており、その球体を手で押すと色が変化。部屋全体に色の変化が伝わっていくという作品だ。球体を押すと、色だけでなく色特有の音色がなるので、ぜひ色んな球体を押して色や音の変化を楽しみながら鑑賞してほしい。

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チームラボ《Floating in the Falling Universe of Flowers》©チームラボ

「Floating in the Falling Universe of Flowers」は、リアルタイムで描かれ続ける四季の花々の作品を、まるでプラネタリウムのような感覚で観賞できるのだが、天井だけではなく床一面にも作品が投影されており、まるで花が舞う宇宙空間に放り出され、浮いているような不思議な浮遊感を味わえる。

Water Areaのすべての作品を観賞し終えたら、残るはGardenの2作品だ。ちなみに、Water Area内は車椅子の人でも、専用の車いすに乗り換えることで水面に浸かる作品を含め鑑賞できるそう。

Garden―まさにPlanets(惑星)!屋外と屋内2作品で自然とデジタルが一体となった異世界を楽しむ

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チームラボ《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》©チームラボ

Gardenで鑑賞できるのは、「呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」と「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」の2作品だ。

「呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset」は、屋外敷地につくられた大型庭園作品で、日中と夜間でまったく異なる雰囲気が楽しめる。

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チームラボ《呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset》©チームラボ

日中は苔庭に、無数の銀の卵形体が並ぶインスタレーション、日没以降は卵それぞれが光を放ち、触ると色が変化、伝播していくのだ。 今回取材で訪れたのは夜の時間帯だったため、暗がりに カラフルな光の卵が並ぶ幻想的な空間を撮影できた。

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バラバラの色を放っていた卵のオブジェが…

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手で押すと青1色に!

この卵のオブジェを手で押すと一斉に色が同じ色に変化!しばらく放っておくと、上の写真で紹介したようにまた卵ごとにバラバラの色に変わっていく。

暗がりの中で、色とりどりに輝く卵が幻想的な作品だった。

そして、特に驚いたのは、最後に鑑賞した「Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体」。空間内を13,000株以上もの本物の着生ランが埋め尽くし、来場者が花に近づくと徐々に浮遊し始め、空間の奥に進んでいくと自身の周りが花に包まれていく。

ランは地球上で最後に現れた植物で、植物の中でも最も品種が多い植物だそう。実際に取材で、空中に咲く着生ランの中を進み、立ち止まって観賞していると、気づけば自分の四方が着生ランに囲まれており、まるで花の惑星に遊びに来た気分に!

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鑑賞後はヴィーガンラーメンと和ドリンクも!作品を観賞しながらスペシャルな日本食体験を

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(左)ヴィーガン味噌ラーメン UZU style ¥1,800, 徳島県産すだち緑茶スパークリング ¥660

チームラボプラネッツのもう一つの魅力は、Vegan Ramen UZU Tokyoのヴィーガンラーメンだ。京都発のヴィーガンラーメン店で、チームラボの作品空間『虚像反転無分別』や『空と火のためのロングテーブル』、『ひとつなぎのベンチ』でラーメンを楽しむことができる。取材時には、屋内空間に空書が描かれる『虚像反転無分別』でラーメンを実食させていただいた。胡麻の効いた特製の味噌ラーメンで、山椒などのスパイスが効いて、マッシュルームやトマト、ブロッコリーなどボイルされた彩り鮮やかな野菜たちが添えられており、食べ応えもバツグンだった。

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ヴィーガンアイスクリーム 各¥660

スイーツ好きにはヴィーガンアイスクリームもおすすめ!ピスタチオグリーンティー、きな粉コーヒー(ノンカフェイン)など日本らしいフレーバーもあり、濃厚で滑らかな食感と口どけが魅力だ。また、注目の茶葉ブランドEN TEAのドリンクも楽しめるので、ヴィーガンラーメンやアイスと共に本格的な日本茶も楽しめる。

展示で実際に使用されたランやEN TEAのお茶はteamLab Flower Shop & Artで購入もできるので、アート鑑賞後もぜひレストランやショップを覗いてみて!

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チケットは早めの予約を!特に週末や行楽シーズンは予約必須

東京豊洲 チームラボプラネッツ TOKYO DMM

最近、海外の有名インフルエンサーや著名人がこぞって来日し、注目度がかなり上がっているチームラボプラネッツ。筆者が取材に訪れた平日夕方でもかなりの来場者がおり館内も混雑していた。

特に、土日や開館時間などの午前中のチケットは人気が高いため、訪日旅行の予定ができたら、なるべく早くWEBでチケットをおさえよう。WEBでのチケット購入は、チームラボの公式サイトやKLOOKなど、各種サイトで購入可能だ。

ちなみに、2027年までの期間中は順次新しい作品の追加も予定されており、今回のリニューアルのように、現在展示中の作品が違う内容にブラッシュアップされていく可能性もあるということ。ぜひ、会期中何度も足を運んで、変化を遂げていくアート空間を味わってほしい。

Information

チームラボプラネッツ TOKYO (teamLab Planets TOKYO) DMM

  • 会期:2018.7.07(土) – 2027年末
  • アクセス:新豊洲駅より 徒歩1分, 豊洲駅、ららぽーと豊洲より 徒歩10分

teamLab Planets TOKYO DMM

  • <10月 - 12月>
  • 営業時間:全日 9:00 - 22:00
  • ※11月3日10:00 - 22:00, 12月31日9:00 - 21:00
  • ※最終入館は閉館の1時間前, 入場時に30分~90分ほどお待ちいただく場合がございます。

Vegan Ramen UZU Tokyo, teamLab Flower Shop & Art

  • <10月 - 12月>
  • 全日 10:30 - 19:00

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