東京都内で使えるお得な電車乗り放題の周遊券を徹底比較&選ぶコツも紹介!

東京はJR、地下鉄、私鉄‥とたくさんの路線があり、特に東京23区内は、電車に乗ればどこへでも気軽にアクセスできます。折角訪日したのだから、都内をくまなくそしてお得に巡りたいですよね?

そんな時に、おすすめなのが、交通フリーパスです。各鉄道会社でさまざまな交通フリーパスを販売しており、どのパスを買えばいいのか困ってしまう人も多いはず。そこで当記事では、東京区内や東京近郊にアクセスしたいときにお得で便利な交通フリーパスを厳選してご紹介します。

※当記事で紹介する商品とその価格(税込み)はすべて2023年8月時点のものです。内容が変更している場合がありますので詳細は公式HPをご確認ください。
※料金は全て大人一人あたり。子供料金などについては公式サイトをご参照ください。

東京の鉄道について解説:「JR」と「地下鉄」と「私鉄」の違いは?

東京都内は鉄道網が発達しており、主に「JR東日本」、「地下鉄」、そして「私鉄」が運行しています。それぞれの路線が多く、とても複雑です。そこで、以下、その違いを説明します。

JR(JR東日本)とは?

「Japan Railway」の略。国鉄を母体としていましたが、1987年にJR北海道、JR東日本、JR東海、JR九州などに分割・民営化されました。そのうちのJR東日本は、東北地方、関東地方、長野県、新潟県の一部分を営業区域としています。

東京およびその近郊エリアでは、高尾山に行くときに利用する「JR中央線」、東京駅から東京ディズニーリゾートにアクセスするときに乗車する「JR京葉線」、鎌倉に行くときに利用する「JR京浜東北線」など多くの路線が運行しています。中でも、「JR山手線」は、新宿、渋谷、原宿、上野、秋葉原、東京などの都内のターミナル駅をほぼすべて通る主要な路線です。都内の中心部を、円を描くように一周しながら、主要な交通機関を繋いでいます。

地下鉄(東京メトロ、都営地下鉄)とは?

都内を中心に日比谷線、銀座線、丸ノ内線、東西線、南北線、有楽町線、千代田線、半蔵門線、副都心線の計9路線を運行し、都内の中心部をほぼ網羅しています。中には駅と駅の間が短いこともあり、隣駅へすぐに歩ける近距離にあることもあるほどです。また路線、時間帯によっては、停車する駅が多いため、JRなどより時間がかかることもあります。東京メトロの駅の出口数はたくさんあり、地下にあるホームから出口までエレベーターや階段で登る必要があり、地上に出る時に迷ってしまうこともあります。ホームには必ず、行先にあわせてどの出口を利用すべきか表示している案内板があるので、案内板を見て、出口を確認しましょう。

また、都内を走る地下鉄として、東京メトロのほかに、東京都交通局が運行する「都営地下鉄」もあります。浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の4路線を運行しています。

私鉄とは?

民間会社が経営する鉄道のこと。「小田急電鉄」「京王電鉄」「京急電鉄」「京成電鉄」「西武鉄道」「東急電鉄」「東武鉄道」「首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)」などを指します。その他、羽田空港と浜松町の間を往復する「東京モノレール」、お台場エリアへのアクセスに便利な「新交通ゆりかもめ」「東京臨海高速鉄道(りんかい線)」、早稲田駅から三ノ輪橋駅までをつなぐ東京唯一の路面電車「東京さくらトラム(都電荒川線)」があります。

乗り放題のフリーパスを購入すべき理由&気を付けるポイント

交通フリーパスとは、一定の区間が乗り降り自由となるチケットパス。また、パスによっては、美術館などの施設が割引になる特典がついていることも。定められた期間、乗り降り自由なので、「今日は、都内をたくさん観光する」という日に購入するのがおすすめです。

💡フリーパスのメリット

  • 何回以上乗れば元が取れるか計算をしてから購入すると、なお経済的です。
  • パスさえあれば、交通系パスにチャージしたり、その都度、切符を買ったりする必要がないので、便利というのも利点のひとつです。

購入の際に、気を付けることを以下にまとめました。

💡フリーパス購入TIPS

  • 有効区間:購入前にどこに行くのか、そのために何線に乗るのかなど1日のプランにあわせて、乗車する路線、駅、回数をすべて把握しておきましょう。また、フリーパスによっては、「指定席の指定はできない」、「特急電車には乗れない」など規定がある場合があるので、確認を。
  • 有効期限:1日券といっても、初めて改札を通ったときからカウントして24時間なのか、その日中(23:59まで)なのか、その日の終電なのかによっても、お得度が変わってきます。1日券の定義をしっかり調べておきましょう。2日券の場合も同様、2日間なのか、初めて改札を通過した時から48時間なのか、確認を。また、事前購入できず、購入当日のみ有効という場合もあります。
  • 購入場所:フリーパスによっては、最寄り駅の窓口では販売されておらず、購入場所が限られる場合もあります。外国人旅行者専用のフリーパスもあります。詳しくは各チケットの公式サイトで確認しましょう。

東京都区内で乗り放題のフリーパスを買いたい!どれを買うべき?比較表ですぐ分かる!

東京を観光するなら、目的地に合わせて指定の鉄道が乗り放題になる交通パスを使いましょう!以下のフリーパスが使い勝手がよくおすすめです。鉄道会社の所有路線のみのフリーパスもあれば、他の路線も利用できるものもあります。

💡一目で分かる比較表

チケット名JR全線の利用
東京メトロ線全線の利用
都営地下鉄線全線の利用
種類(有效期間)&料金(大人)
都区内パス


1日間 (760円)
東京メトロ24時間券※



1日間 (600円)
都営まるごときっぷ※



1日間 (700円)
東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券※



1日間 (900円)
Tokyo Subway Ticket※



24時間 (800円)/ 48時間 (1200円)/ 72時間 (1500円)
東京フリーきっぷ(1日乗車券)※



1日間 (1600円)

※乗車券を提示すれば、都営交通沿線及び東京メトロ沿線の約230以上もの施設や店舗で、割引やプレゼントなどの特典を受けることができるお得なサービス「ちかとく」の対象チケット。グルメ、ショッピング、ホテル、エンタメ、ミュージアムなど幅広い施設で利用可能です。(PASMO、Suicaに付加された都電一日乗車券は対象外)
「ちかとく」について、詳しくはこちら:https://chikatoku.enjoytokyo.jp/en/ (英語)

1. 都区内パス

2. 東京メトロ24時間券

  • チケット概要:使⽤開始から24時間、東京メトロ線全9路線が乗り降り⾃由。東京メトロ線の初乗り運賃180円の区間(1〜6km)で乗り降りする場合、4回以上乗ればお得に。
  • 公式サイト:https://www.tokyometro.jp/lang_en/ticket/value/1day/index.html (英語)

3. 都営まるごときっぷ

  • チケット概要:都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム(都電荒川線)、日暮里・舎人ライナーを1日乗り降り自由。深夜バスに乗車する場合は、普通運賃との差額が必要。
  • 公式サイト:https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/eng/tickets/#tickets02 (英語)

4. 東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券

5. Tokyo Subway Ticket

  • チケット概要:東京メトロ線全線、都営地下鉄線全線(東京23区を中心に約280駅)を利用できる交通パス。24時間券、48時間券、72時間券を選べるため東京のほぼ全ての人気スポットを巡ることができる。24時間券は24時間に5回以上、48時間券は48時間に7回以上、72時間券は72時間に9回以上乗り降りするとお得になる。
  • 公式サイト: https://www.tokyometro.jp/tst/en/index.html (英語)

6. 東京フリーきっぷ(1日乗車券)

  • チケット概要:東京23区内のJRの普通列車(快速含む)普通車自由席と地下鉄(東京メトロ全線、都営地下鉄全線)、日暮里・舎人ライナー、東京さくらトラム(都電荒川線)、都営バス全線(深夜バス、座席定員制を除く)が乗り降り自由
  • 公式サイト:https://www.jreast.co.jp/multi/en/pass/tokyo_free.html (英語)

空港から東京区内のフリーパスセット

上記でご紹介したフリーパス以外に、羽田空港や成田空港から東京区内までの1日フリーパス券がセットになった交通パスもあります。早朝便や午前便などで日本に到着し、当日から、東京観光したい人はおすすめです。

羽田空港からの場合

チケット名空港から東京都内までの有効区間
(鉄道会社、往復/片道)
東京都内の利用
種類(有效期間)&料金(大人)
WELCOME! Tokyo Subway Ticket
羽田空港第1・第2ターミナル駅~泉岳寺駅 (京急線、往復)
Tokyo Subway Ticket
京急線往復+
24時間 (1,400円)/ 48時間 (1,800円)/ 72時間 (2,100円)
リムジン&サブウェイパス
羽田空港→東京都内指定停留所 (リムジンバス、片道1~2枚★)
Tokyo Subway Ticket
リムジンバス片道1枚+
24時間 (1,800円)
または
リムジンバス片道2枚+
48時間 (3,200円)/ 72時間 (3,500円)

※~:往復、→:片道
★Tokyo Subway Ticket24時間の場合は、リムジンバス片道1枚が含まれていますが、Tokyo Subway Ticket48時間または72時間の場合は、リムジンバス片道2枚。

1. WELCOME! Tokyo Subway Ticket

  • チケット概要:購入時から24時間/48時間/72時間 に限り、羽田空港第1・第2ターミナル駅~泉岳寺駅の京急線の往復と都営地下鉄および東京メトロ全線が利用可能。利用には、訪日外国人観光客向けのICカード乗車券「PASMO PASSPORT」の購入が必須。購入場所はKeikyu Tourist Information Center(Haneda Airport Terminal 3)のみ、都営地下鉄では発売していないのでご注意ください。
  • 公式サイト:https://www.haneda-tokyo-access.com/en/ticket/discount/tokyo-subway.html (英語)

2. リムジン&サブウェイパス(羽田空港)

成田国際空港からの場合

チケット名空港から東京都内までの有効区間 
(鉄道会社、往復/片道)
東京都内の利用
種類(有效期間)&料金(大人)
Keisei Skyliner & Tokyo Subway Ticket
成田空港駅・空港第2ビル→/~京成上野駅 (京成スカイライナー、片道/往復)
Tokyo Subway Ticket
スカイライナー片道+
24時間 (2,890円)/ 48時間 (3,290円)/ 72時間 (3,590円)
または
スカイライナー往復+
24時間 (4,880円)/ 48時間 (5,280円)/ 72時間 (5,580円)
リムジン&サブウェイパス
成田国際空港→東京都内指定停留所 (リムジンバス、片道1~2枚★)
Tokyo Subway Ticket
リムジンバス片道1枚+
24時間 (4,000円)
または
リムジンバス片道2枚+
48時間 (7,200円)/ 72時間 (7,500円)

※~:往復、→:片道
★Tokyo Subway Ticket24時間の場合は、リムジンバス片道1枚、Tokyo Subway Ticket48時間または72時間の場合は、リムジンバス片道2枚が含まれます。

1. Keisei Skyliner & Tokyo Subway Ticket

  • チケット概要:京成上野~成田空港間(成田空港駅/空港第2ビル駅)を運行する「スカイライナー」と東京の地下鉄全線が 24時間/48時間/72時間乗り降り自由な「Tokyo Subway Ticket」がセットに。
  • 公式サイト:https://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/skyliner/us/tickets/subway.php (英語)

2. リムジン&サブウェイパス(成田国際空港)

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