両面宿儺 - 日本のアニメで話題!日本書紀にも登場する鬼<日本ホラーばなし>

両面宿儺 - 日本書紀にも登場する鬼<日本ホラーばなし>

古代日本(こだいにほん)の歴史書(れきししょ)『日本書紀(にほんしょき)』や神話(しんわ)に、鬼神(きじん)や奇形(きけい)の人(ひと)として記(しる)される「両面宿儺(りょうめん すくな)」。

近年(きんねん)、漫画(まんが)『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』の大(だい)ヒットでとても有名(ゆうめい)になっています。今回(こんかい)は、この「両面宿儺」にちなんだ、夏(なつ)にぴったりのストーリーを紹介(しょうかい)します。

日本書紀における宿儺に関する記述

漫画『呪術廻戦』の中では両面宿儺は“呪(のろ)いの王(おう)”の異名(いみょう)を持(も)つ敵(てき)キャラクターとして登場(とうじょう)します。

古代日本の歴史書『日本書紀』にも、両面宿儺は大和朝廷(やまとちょうてい)に従(したが)わず、天皇(てんのう)によって力(ちから)ずくで追放(ついほう)された悪役(あくやく)として描(えが)かれており、頭部(とうぶ)の前(まえ)と後(うしろ)ろ両方(りょうほう)に顔(かお)を持ち、4本の手(て)を持(も)つ怪物(かいぶつ)とされています。

※古代日本の天皇を頂点とした政権のこと

岐阜県高山市に残る両面宿儺の伝承

前章(ぜんしょう)では、日本書紀に悪役(あくやく)として描(えが)かれた宿儺について紹介していきましたが、現在(げんざい)の岐阜県(ぎふけん)の北部地域(ほくぶちいき)にあたる飛騨(ひだ)の伝承(でんしょう)では、宿儺のイメージはまったく異(こと)なります。山(やま)に住(す)む毒竜(どくりゅう)や悪鬼(あっき)を退治(たいじ)したり、民衆(みんしゅう)に農耕(のうこう)を教(おし)えたり、山野(さんや)を開拓(かいたく)して祈(いの)りの場所(ばしょ)をつくるなどした英雄(えいゆう)として今(いま)も語(かた)り継(つ)がれているのです。
とくに、岐阜県高山市の千光寺(せんこうじ)では、およそ1600年前、両面宿儺が開山(かいざん)し、山号(さんごう)と寺号(じごう)を袈裟山千光寺(けさやませんこうじ)にしたと伝(つた)えられています。宿儺は「飛騨を開拓(かいたく)し、宿儺様として信仰(しんこう)されてきた偉人(いじん)」とされているのです。

このように、日本書紀と飛騨エリアに伝わる両面宿儺に関(かん)する言(い)い伝(つた)えやイメージは、180度(ひゃくはちじゅうど)正反対(せいはんたい)です。
これは、日本書紀の宿儺に関する記述(きじゅつ)には、朝廷に服従(ふくじゅう)しない地方勢力(ちほうせいりょく)に対(たい)する差別意識(さべついしき)が含(ふく)まれていて、朝廷の敵(てき)の制圧(せいあつ)に成功(せいこう)したという事実(じじつ)をより強調(きょうちょう)するためではないか?といわれています。

興味(きょうみ)がある方(かた)は、岐阜県の飛騨千光寺や、飛騨大鍾乳洞(ひだだいしょうにゅうどう)に足(あし)を運(はこ)んでみてはいかがでしょうか?

※古代日本の天皇を頂点とした政権のこと

ポップカルチャーや都市伝説にもなった宿儺

両面宿儺を、マンガの「呪術廻戦」で知った人も多いと思いますが、実はこのキャラクターはこれまでにも様々(さまざま)なエンタテインメント作品(さくひん)や都市伝説(としでんせつ)に登場(とうじょう)しています。ここからはインターネット掲示板「2ちゃんねる」で以前話題となった「リョウメンスクナ」の都市伝説を紹介します。

2ちゃんねるで話題に!リョウメンスクナとは?

これは、建築業(けんちくぎょう)に就(つ)くある投稿者(とうこうしゃ)が語(かた)った物語(ものがたり)。
投稿者が岩手県(いわてけん)の古(ふる)い寺院(じいん)を解体(かいたい)する仕事(しごと)をした際(さい)に、同僚(どうりょう)が本堂(ほんどう)の奥(おく)で木箱(きばこ)を発見(はっけん)しました。
木箱は古(ふる)く黒(くろ)ずんでおり、2m程の長(なが)さがありました。
この箱(はこ)を不審(ふしん)に思(おも)い建築会社(けんちくがいしゃ)に報告(ほうこく)し、会社(がいしゃ)が元住職(もとじゅうしょく)に箱のことを伝えると、その元住職は、「それは絶対(ぜったい)に開(あ)けるな!」と厳(きび)しく言(い)いました。しかし、好奇心(こうきしん)に負(ま)けたアルバイト2名が箱を開(あ)けてしまいます。

箱(はこ)を見(み)ると、中には頭(あたま)が2つ、腕(うで)と足(あし)が2本ずつある奇妙(きみょう)な姿(すがた)のミイラ「リョウメンスクナ」が入(はい)っていました。
その後(ご)、建築会社から連絡(れんらく)を受(う)けて事情(じじょう)を知(し)った住職(じゅうしょく)は偉(えら)い剣幕(けんまく)で怒(おこ)り、ミイラを目撃(もくげき)したアルバイトや投稿者(とうこうしゃ)をお祓(はら)いすることに。
お祓い後、住職は木箱(きばこ)を車(くるま)に積(つ)み込(こ)みながら、ミイラの目撃者たちにこう言ったそうです。

「かわいそうだけど、あんたら長生(ながい)きでけんよ」

その後、実際(じっさい)に木箱を開(あ)けた2人は帰(かえ)らぬ人(ひと)となり、同(おな)じ会社の建築作業員(けんちくさぎょういん)3名が高熱(こうねつ)で寝込(ねこ)み、投稿者もクギを踏(ふ)んでしまって、足(あし)を5針(ごはり)も縫(ぬ)うことに。。。
元住職が後から語った話だそうなのですが、このミイラは、昔(むかし)その土地(とち)で流行(りゅうこう)したカルト宗教(しゅうきょう)の教団(きょうだん)が、奇形(きけい)の人々(ひとびと)に呪術(じゅじゅつ)を行(おこな)って、うち1人(ひとり)が生(い)きたままミイラになった姿(すがた)だそうです。
このリョウメンスクナは、国家(こっか)を呪(のろ)うために生(う)み出(だ)され、日本各地(にほんかくち)で災害(さいがい)を起(お)こしたとのこと。

信(しん)じるか信(しん)じないかはあなた次第(しだい)です。

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