タロット占いの方法 - タロットカードの意味とスプレッドのやり方徹底紹介

あなたは占(うらな)いに興味(きょうみ)がありますか?
ホロスコープを使(つか)った西洋占星術(せいようせんせいじゅつ)に四柱推命(しちゅうすいめい)、九星気学(きゅうせいきがく)、算命学(さんめいがく)、数秘術(すうきじゅつ)、手相(てそう)や姓名判断(せいめいはんだん)など、占(うらな)いは非常(ひじょう)に種類(しゅるい)が多(おお)く、なじみ深(ぶか)いものから、占(うらな)い好(ず)きなら知(し)っているコアな占術(せんじゅつ)まで、本当(ほんとう)にたくさんあります。

今回(こんかい)取(と)り上(あ)げるのは、その中(なか)でも日本(にほん)で人気(にんき)が高(たか)いタロット占い。
タロット占いは、使用(しよう)するタロットカードの種類(しゅるい)が多(おお)く、占(うらな)い方(かた)も難(むずか)しいイメージがあります。ここではカードの種類(しゅるい)や意味(いみ)、初心者(しょしんしゃ)でもできる占い方をわかりやすく紹介(しょうかい)していきます。

タロット占いとは

タロット占(うらな)いとは、大(だい)アルカナと呼(よ)ばれるカード22枚(まい)と、小(しょう)アルカナと呼(よ)ばれるカード56枚(まい)の、合計(ごうけい)78枚(まい)のカードを使(つか)って占(うらな)う占術(せんじゅつ)です。

西洋占星術(せいようせんせいじゅつ)や四柱推命(しちゅうすいめい)が長期(ちょうき)スパンを占(うらな)うことに適(てき)しているのに対(たい)し、タロット占いは、今(いま)直面(ちょくめん)している悩(なや)みへの判断(はんだん)や、近未来(きんみらい)など短期的(たんきてき)な問題(もんだい)を占(うらな)うことに適(てき)しているといわれています。
短期的な問題とは、例(たと)えば、「何歳(なんさい)で結婚(けっこん)するのか」よりも、「今(いま)取(と)り組(く)んでいる仕事(しごと)のプロジェクトは成功(せいこう)するのか」など、数ヶ月(すうかげつ)で結果(けっか)の出(で)るような悩(なや)みについてです。

タロットカードとは

タロットカードは、寓意図(ぐういず)が描(えが)かれたトランプのような大(おお)きさのカードのこと。このカードを一式(いっしき)まとめたものをデッキと呼(よ)びます。一般的なタロットのデッキは78枚で「大アルカナ」と「小アルカナ」という大きく2種類のカードに分かれています。

大アルカナとは

大アルカナとは、22枚からなる主要(しゅよう)なカードのこと。
0番の「愚者(ぐしゃ)」から21番「世界(せかい)」まで番号(ばんごう)が振(ふ)られ、人間(にんげん)の成長(せいちょう)や精神性(せいしんせい)、人生(じんせい)にかかわる世界観(せかいかん)をあらわす絵柄(えがら)が描(か)かれています。

また、カードには正位置(せいいち)と逆位置(ぎゃくいち)があり、それぞれ意味(いみ)が異(こと)なります。たとえば0番(ばん)の愚者(ぐしゃ)は「能天気(のうてんき)で、何も考えない向(むこ)う見(み)ずな人間」といった意味(いみ)のカード。ワンオラクルでこのカードが出た場合(ばあい)、正位置と逆位置で以下のような意味に占えます。

  • 正位置 これといった目的がなく過ごすものの、結果的には楽しい時間に。 
  • 逆位置 あれもこれもといろいろなことに手を出して、どれも中途半端な結果に。

このように、一般的には正位置には良い意味合いが多く、逆位置は良くない意味を持つ場合が多くなっています。

※タロットカードを1枚めくって占う方法。

小アルカナとは

小アルカナは、大アルカナでつかんだ悩(なや)みに対(たい)して、その問題(もんだい)の背景(はいけい)を掴(つか)むなど、補助的(ほじょてき)に使用(しよう)するカード。トランプのように「剣(けん/ソード)」「聖杯(せいはい/カップ)」「棒(ぼう/ワンド・バトン)」「金貨(きんか/コイン・ペンタクル・ディスク)」の4種類(しゅるい)の組(くみ)に分(わ)けられ、各組14枚ずつで構成(こうせい)されます。また、古代(こだい)ギリシャの四大元素(よんだいげんそ) 「風(かぜ)」「土(つち)」「水(みず)」「火(ひ)」にも紐(ひも)づくとされています。

・棒

棒は「火」を司(つかさど)ります。
日本語では棒と訳(やく)されますが、タロットカードでは「ワンド」や「ロッド」と書(か)かれることが一般的です。「火」は、「燃(も)え上がる情熱(じょうねつ)」「直観(ちょっかん)」「創造性(そうぞうせい)」「強(つよ)い感情(かんじょう)」などの性質(せいしつ)を持(も)ちます

・金貨

金貨は「地」と司(つかさど)り、タロットには、「コイン」や「ペンタクル」などと書(か)かれます。
なお、ペンタクルの場合は金貨ではなく魔除(まよ)けの護符(ごふ)を意味しますが、金銭的(きんせんてき)な意味合(いみあ)いを持(も)つため「金貨」としても問題(もんだい)ありません。
地が持つ性質は、「仕事(しごと)やお金(かね)といった現実的(げんじつてき)なもの」「安定感(あんていかん)」「五感(ごかん)」「堅実(けんじつ)」「物欲(ぶつ)」などで、4つの中で最(もっと)も現実的(げんじつてき)です。

・剣

剣は「風」を司ります。
タロットには「ソード」と書(か)かれます。
トランプでよくない札(ふだ)とされるスペードにあたり、ネガティブな意味(いみ)合(あ)いを持(も)つものが多(おお)いカードです。風(かぜ)は空気(くうき)や音(おと)を伝達(でんたつ)することから、剣(けん)の風(かぜ)が持(も)つ性質(せいしつ)は、「社交性(しゃこうせい)」「言葉(ことば)」「知識(ちしき)」「鋭(するど)い判断力(はんだんりょく)」など。剣(けん)の殺傷能力(さっしょうのうりょく)が相(あい)まることで鋭(するど)い意味合(いみあ)いが強(つよ)まります。

・聖杯

聖杯(せいはい)は「水」を司(つかさど)ります。
タロットでは「カップ」と書(か)かれ、トランプのハートに当(あ)たる意味(いみ)を持(も)ちます。そのため、聖杯も愛情(あいじょう)をテーマにしたカードが多(おお)いです。
水の性質を持(も)ち、「他者(たしゃ)との心(こころ)のつながり」「豊(ゆた)かな感情(かんじょう)」「慈愛心(じあいしん)」「主観的(しゅかんてき)」「過去(かこ)」などを意味(いみ)します。

これら大アルカナと小アルカナのカードの意味と、カードの使(つか)い方(かた)さえ理解(りかい)すれば、あらゆる悩みを占うことができます。

※神の加護のこもったお札

タロット占いのやり方

ではここからは、タロットカードの占い方を見ていきましょう。

スプレッドの前に行う3ステップ

タロット占いで、タロットカードを並べる並べ方のことをスプレッドと言います。ここではスプレッドを行う前に行う3つの動作を説明します。

  1. カードをシャッフルする:タロットカードの山(やま)を裏(うら)向(む)きにして目(め)の前(まえ)に置(お)き、それを両手(りょうて)で崩(くず)します。そして質問事項(しつもんじこう)を頭(あたま)の中(なか)で念(ねん)じながら、両手(りょうて)で時計(とけい)回(まわ)りにカードを混(ま)ぜ続(つづ)けます。
  2. カードをまとめる:シャッフルしたら手(て)を止(と)めて、カードを両手(りょうて)で1つの山(やま)にまとめます。横(よこ)向(む)きに山(やま)にした場合(ばあい)、カードの左側(ひだりがわ)が上(うえ)になるようにします。
  3. カードをカットする:まとめたカードの山(やま)は占う内容(ないよう)を念(ねん)じながら3つに分(わ)け、それを1つの山(やま)に重(かさ)ね直(なお)します。重(かさ)ねる順(じゅん)は自由(じゆう)です。自分以外の他(ほか)の人(ひと)を占う場合は、相手にカットしてもらい、1つの山にまとめてもらいます。

タロット占いの流れ

以下が占いの手順です。

  1. 占う内容を、イエス・ノーで答(こた)えられるくらいに具体的(ぐたいてき)な悩(なや)みに絞(しぼ)ります。
  2. 質問内容(しつもんないよう)にあったスプレッドを選(えら)び、悩みを頭の中に思(おも)い浮(う)かべながら、クロスの上(うえ)などでカードをシャッフルします。
  3. カードをまとめ、3つの山(やま)に分(わ)けます。
  4. 3つの山を1つにまとめます。
  5. 各スプレッドの並(なら)べ方に従(したが)い、カードを並(なら)べます。
  6. 出(で)たカードや読(よ)み取(と)った意味(いみ)は、メモしておくといいでしょう。

ワンオラクルの占い方

ワンオラクルは、1枚のタロットカードで運勢を占う方法。

  1. カードを混(ま)ぜてまとめてカットした後(あと)、そのカードの山を裏向きのまま、片手(かたて)で崩(くず)して横一列(よこいちれつ)に、全78枚のカードがほぼ同(おな)じ間隔(かんかく)になるように並(なら)べます。
  2. 占う内容を念じながら、直観(ちょっかん)でカードを1枚選(えら)び、横からそのカードをめくり、なんのカードであるかを確認します。

スプレッドの中で最(もっと)も簡単(かんたん)な方法がこのワンオラクルです。1枚(いちまい)のタロットカードで占(うらな)い結果(けっか)を出(だ)すことができるため、短(みじか)い時間(じかん)で占(うらな)えるのはもちろん、質問(しつもん)のイエス・ノーがはっきりとわかるのも特徴(とくちょう)です。

ワンオラクルは、直感(ちょっかん)でカードを選(えら)ぶため、混(ま)ぜる時間(じかん)は短(みじか)くても大丈夫(だいじょうぶ)です。カードを選(えら)ぶときはしっかり集中(しゅうちゅう)しましょう。

他の占いや日本の文化について知りたい人はこちら

占い大国・日本! 日本人に大人気の西洋占星術・ホロスコープ占いについて考える
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/11642

世界に誇れる日本文化の魅力7選 - The 7 best Japanese cultures
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日本の伝統芸能 歌舞伎とは?
https://www.fun-japan.jp/jp/articles/12531

ひらがなの徹底的なガイドライン
https://www.fun-japan.jp/en/articles/12575

日本の行事:日本の贈答習慣「お中元」とは?
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