2013年に、ユネスコ世界遺産委員会によって「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された富士山。
富士宮市は、静岡県の東部、世界遺産の富士山の南西側の麓に位置しており、豊富な景勝地に加え、富士山に関連する寺社や観光施設もいっぱい！
また、豊かな環境で育ったお茶や米、野菜などの特産品、「富士宮やきそば」などのご当地グルメも有名なエリアです。この記事では、富士宮で楽しめる観光スポットやグルメを紹介します。
静岡県富士宮市の概要
富士宮の北側には富士山や毛無山などの山々がそびえ、市街地のある南側には平野が広がります。
また、富士宮は、全国に1300社ある浅間神社の総本宮で、富士山信仰の中心である富士山本宮浅間大社の門前町として長い歴史を持っています。
富士宮の気候・観光シーズン
富士山の標高は3776mで、富士宮は市域内の高低差が3741mで日本一です。そのため、地域によって気候が異なり、南部の平野部は一年を通して比較的温暖。一方、北部の富士山頂は、夏でも冬の日のような寒さになることもあります。
富士山を含む富士宮全域を巡るなら、夏の登山シーズン（登山道開通期間７月～９月初旬）がおすすめですが、富士山の登山道は例年7月中旬以降登山者が増え、特に週末や８月のお盆時期に集中する傾向があります。
静岡県富士宮市の楽しみ方
富士宮には白糸の滝や朝霧高原など様々な魅力がありますが、ここではおすすめの観光スポットやアクティビティをご紹介します。
富士山登山ルート（Mt. Fuji Climbing Routes）や富士宮で楽しめるアクティビティは？
富士宮では、市内観光だけでなくパラグライダーやラフティング、ハイキングなど、様々なアクティビティを体験することができます。
また、富士宮は富士登山の「富士宮ルート」でも有名です。富士宮ルートとは、富士宮口五合目を出発し、静岡県側（富士宮市内）の富士山南側から山頂を目指すルートで、入口のある「富士宮五合目」までバスで行き、山頂を目指します。4つある登山ルートのうち、最も標高の高い位置から出発するため、山頂までの距離が短く、山頂から見る眼下の街並みや湖、他の山々の雄大な景色は圧巻です。
富士宮ルートの標高差は約1,300mで、登りと下りは、同じコースを通ります。所要時間は登り約5時間、下り約3時間です。
富士山本宮浅間大社とその他の史跡
富士宮には「大石寺（たいせいじ）」や「村山浅間神社（むらやませんげんじんじゃ）」など、歴史ある寺社が数多くあります。
中でも「富士山本宮浅間大社」は、全国に1,300社以上ある浅間神社の総本宮として、歴史ある神社で、春の桜シーズンは富士山と五重の塔と桜を一緒に撮影できるフォトスポットとして有名です。
季節の行事も多く、有名な11月の「富士宮祭」では、華麗な装飾を施した多くの山車が市内を巡行した後、神社前に集結します。
静岡県世界遺産センターなど富士宮の美術館・博物館
また、富士宮には、発掘品の展示や市内各地の史跡を紹介する「埋蔵文化財センター」、富士宮や富士山の歴史に関する情報を展示する「富士宮市郷土資料館」など、さまざまな博物館がある。
特に、「静岡県富士山世界遺産センター」は必見です。テーマごとに配置された映像やパネル、富士登山の様子を体験できるスロープ、富士山が見える展望スポットなど、富士山の魅力を伝える展示が盛りだくさんです。
富士宮のグルメ＆レストラン
富士宮では、富士宮やきそばやニジマス料理、「ルイビ豚（LYB豚）」などのブランド肉を使った料理など、さまざまな名物料理を楽しむことができる。
飲食店は南部と北部に点在しているが、特に南部市街地、JR富士宮駅周辺に多い。
富士宮のホテル・旅館
富士宮の宿泊施設は、南部、市街地に多く、ホテル、旅館、ホステル、民宿などがあります。特に、JR富士宮駅周辺には、3,000～7,000円程度のベーシックなホテルが多くあります。また、数は少ないが、北部にもホテルや貸別荘、ログハウスが点在している。
富士宮へのアクセス
富士宮を訪れるなら、観光の拠点となるJR富士宮駅を目指しましょう。
新幹線停車駅「JR新富士駅」から富士急静岡バスで約7分、JR富士駅に向かいましょう。JR富士駅からはJR身延線に乗り、JR富士宮駅へ。所要時間は約20分です。
JR富士宮駅から各観光地へは、電車やバスで移動することができます。路線バスのほか、市内を一周する「宮バス」、土・日・祝日のみ運行する定期観光バス「強力くん」、春から秋にかけて運行する富士山五合目までの「富士登山バス」なども利用できます。
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